今から20年以上前にパイナップルダイエットが流行したことがありました。
これは、とにかくパイナップルだけを食べ続けるという方法で、結果は体重は多少減るものの、パイナップルの食べ過ぎで口の端がガピガピになったり、栄養が偏って体調を崩したりする人が続出したものです。
上記は笑い話として・・・
今回ご紹介する『パイナップルダイエット』は、口の端がガピガピになるまで食べ続けるものではないので
「なぜパイナップルでやせるのか?」
から、正しい方法や注意点、ダイエットや健康的な効果まで解説いたします。
すでにパイナップルダイエットに挑戦されている方で、体重の減りが今一つという方や、停滞期を迎えている方も必見です!
どのダイエットにも重要な「代謝」も、パイナップルダイエットの効果としてあげられています。
このパイナップルと「代謝」の重要な関係も解説いたします。
パイナップルダイエットとは
TikTokでもトレンドに上がったことがある「パイナップルダイエット」。
糖質オフがダイエットの中心になっている昨今で、果糖は大丈夫なのでしょうか?
ダイエット中の甘い物食べたい爆食を防止するだけ?
本当に体重は減るの?
そこで、パイナップルの性質を解説しながら、パイナップルダイエットについてご紹介します。
パイナップルダイエットとは
パイナップルダイエットとは、食事にパイナップルを加えたり、朝食などをパイナップルに置き換えるなどパイナップルを用いて減量を目指すものです。
一日中パイナップルだけを食べ続ける方法ではありません。
数あるフルーツの中でもパイナップルが注目されたのは、その性質や栄養素にあります。
ダイエットの敵でもある「浮腫み」「便秘」などの改善に役立つ栄養素が含まれていたり、「代謝」をアップさせる酵素も摂取できます。
また、甘い印象で果糖を気にする方も多いですが、実は低糖質なのです。
栄養素的には、健康的に美しく痩せられるビタミンC・やセラミドが多く含まれています。
ビタミン類を減退させてしまうと、痩せたけど肌にシミが多くなったり、保湿力が減退してしまいます。
美しいダイエットを目指すためにも、パイナップルは活躍するのです。
「一週間でやせるパイナップルダイエット」
というダイエット本が出版されていました。
朝食にパイナップルを食べたいだけ食べ、朝食後2時間は炭水化物やタンパク質を摂らず、二時間後に残る栄養素を摂取するという形です。
一カ月単位で減量が大きく反映するので注目されていますが、朝の忙しい時間帯には難しい方法であるのと、一日の栄養を全て観察して反映するのが現実的ではないような気がします。
ここで解説するパイナップルダイエットは、もうちょっと実践的な簡単なものです。
実際のパイナップルダイエットの方法は「パイナップルダイエットの方法」の部分をご覧ください。
なぜ代謝UPが必要なの?
パイナップルダイエットでは、パイナップルが身体の代謝をアップしてくれるという点に注目しています。
代謝は私たちの生命維持に関わる重要な働きです。
さらに、どのようなダイエットでも、代謝が落ちてしまうと体重が落ちづらくなったり、便秘や肌の調子に影響がでてくるので、代謝はダイエットのキーポイントでもあるのです。
パイナップルにおける「代謝」は、人間が摂取した糖質の分解を助けて代謝を促してくれるビタミンB1が含まれています。
他にもビタミンB2・ビタミンC、クエン酸、タンパク質を分解する酵素(ブロメリン)も含まれています。
代謝UPに加え、消化不良や腸内環境を整えたりもしてくれるので、身体を健康に循環させてくれるイメージです。
パイナップルのカロリー
気になるカロリーですは、果物の中でも100g単位で考えると低カロリーの部類に入ります。
よくダイエットに用いられるバナナやリンゴは、
パイナップル100g・54㎉(糖質12.5g)に対してバナナは93㎉(糖質21.4g)、リンゴは56㎉(糖質10.8g)になります。
バナナをスムージーにして朝食代わりに飲んで出勤・通学する方がいますが、カロリー・糖質共にパイナップルの方がダイエット向きなのです。
ただし、意外にも炭水化物が含まれているので、糖質制限している方には少し注意が必要です。
また、パイナップルは缶詰もよく販売させていますが、生のものをダイエットには使用しましょう。
ゴツゴツの一個まんまを購入しても、簡単に解体出来て、冷凍しても味が落ちません。
「たんぱく質が摂れる脂質調整食」~ウェルネスダイニング~パイナップルダイエットの正しい方法
パイナップルがダイエットに適していることが分かったところで、パイナップルの効力を最大限に生かしたダイエットの「正しい方法」を解説いたします。
パイナップルであれば何でもよいわけではありませんし、食べるタイミングや量などもダイエットに関わってきます。
食べれば食べるほど痩せられるわけではないので、食べ過ぎるとやっぱり太ってしまうので注意が必要です。
摂取タイミングは?
パイナップルダイエットの方法のポイントは、食べるタイミングにあります。
一つは一日のうちの一食と置換することで、もう一つは食前・食中・食後のどこで食べるかが焦点になります。
②朝食と置換。夕食・夜食は避ける
①の解説
パイナップルは不溶性食物繊維が豊富です。
噛み応えがあるので、食事の最初に食べることで、満腹中枢を刺激して満腹感を得られやすくします。
食べすぎ防止にもなり、一日の総摂取カロリーを抑えるのに役立ちます。
また、食物繊維は便通をスムーズにするので、ポッコリお腹解消にも役立ちます。
②の解説
夕食などの肉・魚の消化にも役立つブロメリンなどの酵素を保有しているので、パイナップルを夕食に食べるのが間違いとは言えません。
ただし、果物の中では低糖質ですが、野菜などと比べると糖質は多い方です。
夜のエネルギー消費量が少ない場合や、夕食の時間が遅い場合は、糖質は控えたいものです。
また、パイナップルには豊富な食物繊維が含まれているので、整腸作用もあり、朝食で摂取すると胃腸が活発になるのでおススメです。
胃腸が活発になることで、前日の老廃物排出を促してくれるので、美容的な観点でも嬉しい効果です。
朝、パイナップルを食べてブロメリンやマンガンを摂取することで、消化器官が働きやすくなります。また、食物繊維によって便通をスムーズにすることにも役立ちますよ。
摂取量の目安と食べ方
パイナップルをひたすら食べ続けるのは、昔のダイエット方法。
現在では、摂取量の目安があり、太らない食べ方を推奨されています。
果糖について
パイナップルは果物ですから「果糖」が多く含まれる食品です。
たくさん食べると糖質の摂取過剰になってしまい、ダイエットどころか肥満の元に。
「パイナップルだけだと飽きてしまうので、他の果物も追加している」
という場合には、他の果物の分の果糖量も加えた総摂取量で調節しましょう。
パイナップルは、100gあたり19.8gもの糖質を含んでいます。(※11)これは、加工の際に糖分を加えているのが理由のひとつ。
パナップル単体の場合
パイナップル単体のみの果糖摂取の場合、パイナップル摂取量目安は1日あたり200g上限になります。
これは、健康的な身体作りに必要な果物の量と言われています。
缶詰は糖質過多
糖質を取り過ぎないようにシロップ漬けの缶詰ではなく、ダイエットには生のパイナップルを使用します。
生のパイナップルの糖分は100gあたり12.5gの糖質を含んでいますが、缶詰にすると100gあたり19.8gにも糖質が跳ね上がってしまいます。糖質注意ですね。
果糖を過剰摂取しないようにだけでなく、加熱に弱い貴重なブロメリン酵素が含まれているため、60度以上に加熱する缶詰はダイエットに不向きです。
パイナップルをそのまま食べるのも良いのですが、ジュースやスムージーにしてアレンジするとさらに美味しく、ダイエットを飽きない工夫にもなります。
また、ミキサーを使う場合には、芯ごと調理することができるので、効率よく簡単にできあがります。
食前?食後?
食事の際にパイナップルを食べる場合には、食前に食べるのが理想的です。
タンパク質分解酵素であるブロメリンを含有しているので、パイナップルを食べた後にお肉を食べるようにすると消化吸収をサポートしてくれます。
効果的な食べ方の一つとして、パイナップルとチーズやナッツ・ヨーグルトなどを一緒に食べます。
タンパク質・脂質と一緒に摂取することがポイント。
消化時間が長くかかり、血糖値を安定させることも可能です。
パイナップルダイエットの効果
果物としてはカロリーがや糖質が低く、ダイエット向きなパイナップル。
タンパク質分解酵素が含まれたりしていて、他の果物単品ダイエットとはちょっと違った効果を期待できそうです。
では、どのような効果が見込めるかご紹介しましょう!
酵素が活躍!消化促進・タンパク質吸収UP
ダイエットにおいて「代謝」はとても大切なポイントになります。
この代謝を向上させるには、体の筋肉量を増やさなければいけないのですが、タンパク質を摂取して有効的に吸収し、筋肉作りをしていくのはわりと大変です。
しかし、果物であるパイナップルには、プロテアーセの一種であるタンパク質分解酵素の「プロメライン」が含まれています。
胃液の分泌を促進して消化を助け、タンパク質の分解を進めて筋肉作りへの利用率を高めてくれるのです。
筋肉作りにはタンパク質は必須なので、パイナップルは代謝向上に一役かっていることになります。
つまり、食事としては、肉や魚・卵などをダイエット中でも食べることができ、それと一緒にパイナップルも食べるということになります。
よく料理で、肉類を柔らかくするのにパイナップルを用いることがありますが、そのイメージでしょうか。
基礎代謝向上➡脂肪燃焼に向かうことができます。
食物繊維で便秘予防
便秘がちで、下っ腹がポッコリ!という方には、食物繊維は積極的に摂取したいもの。
パイナップルは不溶性食物繊維が胃で溶けずに腸へ届き、内で便のカサを増してjくれます。
腸のぜん動運動を促してくれて、余分な老廃物を体外に排出してくれます。
お腹周りのサイズダウンだけでなく、便秘になると出てくるニキビ&吹き出物防止にも良いそうです。
食物繊維は老廃物を排出してくれるだけでなく、余剰な脂質や糖・ナトリウムなども吸着して体外排出してくれます。
むくみ改善
パイナップルは食物繊維が豊富とお話しましたが、整腸作用があるだけでなく余剰な脂質や糖を排出してくれます。
さらに!浮腫みやすくてお悩みの方には朗報で、パイナップルに含まれるカリウムが、余剰ナトリウムも排出してくれるので浮腫み防止にもなります。
このナトリウムは水分をためる性質があるので、身体に必要な成分ではあるものの、過剰摂取すると浮腫みにつながります。
さらに、高血圧や食道がんなどを引き起こすリスクがあるとも言われているので、健康的にもパイナップルは嬉しい働きをしてくれます。
糖・脂質のエネルギー化
食べたものは身体でエネルギー化されて使われ、余ると脂肪などに変わって貯蓄されます。
ダイエット中としては、摂取した食事はきちんとエネルギー化して、ちゃんと消費できるのが理想です。
「ちゃんとエネルギー化する」という点で活躍するのが、パイナップルに含まれる「マンガン」というミネラルの一種である成分です。
タンパク質・糖質・脂肪などの消化吸収を行う酵素を構成していて、体内の糖質・脂質代謝を促進してくれます。
余剰エネルギーとして脂肪になる前に、手早くエネルギー化して使ってしまえばため込む脂肪は少なくてすみますね。
同時に、ビタミンB1も含まれており、こちらも糖質の代謝を助けて脂肪蓄積防止に役立ってくれます。
ビタミン美容効果
ダイエットをしていると、肌や髪などの潤い成分まで削ぎ落してしまいがちです。
でも、せっかくダイエットするのですから、美しく痩せたいですよね。
パイナップルには、美容効果が期待できるビタミン類が豊富に含まれています。
コラーゲン生成を助けるビタミンCや、肌を守る役目を持つセラミド。
これらは、シミやくすみを気になっていたり、ハリのあるお肌を目指しているなら必須成分です。
特にビタミンCは抗酸化作用もあって、アンチエイジング効果も期待できそうです。
その他の健康効果は?
①抗炎症作用・免疫UP効果
パイナップルに豊富に含まれるビタミンCは、美容効果があるだけでなく健康効果も高いビタミンです。
適量を摂取すると、一部のガン・心臓病等々のリスクを軽減できるとも言われています。
さらに、免疫系統も助けてくれるとか。
これはパイナップル食べて少しでも向上するなら、すごく健康的なお得感いっぱいです。
ビタミンCは加熱に弱く水に溶ける性質なので、パイナップルのように生食で食べられるものは効率よく摂取できます。
ビタミンいっぱい!
南国の果物というイメージだけだったパイナップルですが、ビタミンCの他にも健康に良い栄養素がいっぱいです。
・銅(骨や血管壁を強化 骨や血管壁を強化するコラーゲンやエラスチンの生成に働きます)
・チアミン(ビタミンB1)(栄養補給、神経痛や筋肉痛、関節痛、腰痛や肩こり)
・葉酸(赤血球の生産を助けるビタミン)
・カリウム(酸・塩基平衡の維持、血圧を下げる効果、心臓機能や筋肉機能の調節)
・マグネシウム(カルシウムと拮抗して筋収縮を制御、血管拡張させて血圧を下げたり、血小板の凝集を抑え血栓を作りにくくしたりします)
・ナイアシン(ビタミンB3)(糖質や脂質を燃やしてエネルギーを作り出し、二日酔いの原因となるアルコールを分解するときに働く「酵素」を助ける「補酵素」としての役割を担っています)
・リボフラビン(ビタミンB2)(糖質、たんぱく質、脂質の代謝、エネルギー産生に関与する酸化還元酵素の補酵素。発育促進に重要な成分です)
・鉄(鉄の適量摂取は運動能力や学習能力の向上が期待できます)
パイナップルダイエットのコツ
パイナップルを食べていれば痩せる!というのでなければ、コツを知って効率よいダイエットにしていきたいですね!
そして、よくある「単品ダイエットは飽きた!」ということにならないよう、継続のコツなどもご紹介します。
継続するには
継続は力なりとは言いますが、ダイエットも継続するのが成功のコツだと言われています。
まずは、効果が現れやすいポイントを抑えておくことで、少しでも体重や体型に変化が出た時にモチベーションUPできるようにしましょう。
生のパイナップルを食べよう!
パイナップルダイエットの基本の食べ方は加熱せず「生」で食べる事です。
パイナップルダイエットの中心になるのは「プロメライン」というタンパク質分解酵素。
これが熱に弱い性質なので、ジャムに加工したり、加熱処理をする缶詰も酵素が損なわれてしまっています。
パイナップルの温度は常温で食べる
冷たくしたり、冷凍してアイスキャンデーのように食べるのも美味しいのですが、パイナップルは身体を冷やす作用があります。
ダイエット中は特に、身体を冷やすと代謝が落ちてしまう可能性があるので、常温で食べるようにしましょう。
飽きない食べ方を研究してみよう
生でのレシピはそれほど多くはないので、自分好みの食べ方を研究するのも面白いでしょう。
スムージーなどはミキサーがあれば簡単にできるので、豆乳100㏄とパイナップル約100g程度を氷少な目で攪拌します。
余ったパイナップルは冷凍して、食べる時に解凍できるように小分けにしておくのがおススメです。
筋トレをしよう!
パイナップルダイエットをより効果的にするためには、筋トレがおススメです!
運動で消費カロリーを増加しようというのはダイエットの定番ですが、今回パイナップルダイエットの場合はパイナップルの特質を生かすのが「筋トレ」なのです。
パイナップルには、その栄養素の中にタンパク質・脂質・糖質をエネルギー化する成分が多く含まれています。
特にタンパク質を分解できるプロメラインの効果は、筋肉の増強に役立つ可能性が高く、筋肉量を増やし基礎代謝を上げることが期待できます。
基礎代謝を上げたりするためにサプリメントを購入する方も多いのですが、パイナップルダイエットは天然成分で代謝UPを押してくれるので、嬉しいところなのです!
パイナップルダイエットの注意点
成分的に優秀なパイナップルダイエットですが、効果的にするには注意点もあります。
まとめてみましたので、ダイエットのためのお買い物にでかける前にご参考になればと思います。
①市販のパインジュース・缶詰は避ける
飲食しやすいように市販のものは糖分が多く含まれています。
ダイエットとして使用するパイナップルは生を使いましょう。
②食べすぎ注意
パイナップルは美味しいですし、特に生のものはさっぱりしていくらでも食べられそう。
しかし、パイナップルに含まれるプロメラインを過剰摂取すると、胃のむかつき・下痢などの副作用が報告されているそうです。
たくさん食べれば痩せるというものでもないので、バランスよい食事になるようにしましょう。
③アレルギーや投薬中の方
果物の中には、アレルギーや投薬中の薬と相互作用がある場合があります。
パイナップルも一部の方にはアレルギーが起きることもあるので、いきなり多量に食べることは危険です。
特にゴムアレルギーがある方は、果物アレルギーを発症しやすいと言われているので注意が必要です。
投薬中の方や、抗生物質を処方中の方は、同時摂取すると相互作用が起きる可能性もあります。
医師や薬剤師さんに確認・相談してからダイエットを始めましょう。
④常温で食べる
南国フルーツであるパイナップルは、身体を冷やす作用があります。
夏場はとてもありがたい作用ですが、ダイエット時に身体を冷やすのは痩せにくい身体を作ってしまいます。
冷やさず、常温で食べましょう。
ジュースにする場合は、飲む直前に作るのがポイントです。
⑤栄養バランス
パイナップルはカロリーが低いので、パイナップルでお腹を満たしてしまえば更に体重が落とせると感じてしまいます。
しかしパイナップルで人間の必要な栄養バランスが網羅できないので、栄養バランスが崩れてしまうと体調を崩してしまう原因に。
パイナップルを朝食置き換えしたり、食事に組み込んだりする分、他の食事の栄養バランスを考えて行いましょう。
まとめ
パイナップルダイエットについてご紹介させていただきました!参考になりましたか?
パイナップルに含まれる酵素がダイエットに役立つ、気になる代謝をUPさせてくれる。
サプリメント要らずな感じがとても新鮮に感じました。
一週間で痩せると話題になったり、ブログなどでも多く紹介されています。
ここでは、詳しいダイエット方法の他に、ダイエットをさらに効果的にできる注意点もご紹介させていただきました。
ぜひ、栄養バランスに気を付けて、健康的な美しい身体を手に入れましょう!
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