モチベーションUP!~テレワークで孤独を感じる時~

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モチベーションUP!~テレワークで孤独を感じる時~


2020年に行うはずだったオリンピックに伴い、テレワークが検討されつつありました。なかなか働き方を変えることは難しいのですが、2020年から2021年に延期になったオリンピックの代わりに、新型コロナウイルスの感染拡大防止にテレワークは活躍する場を一気に与えられたのです。
現在のテレワークにはメリット・デメリットがありますが、数カ月にわたるテレワークから出てきた問題点は「孤独」でした。
「孤独」の恐ろしさは、本人も知らないうちに心身を侵食していくところです。
テレワークを上手に使ってコミュニケーションをはかり、仕事もプライベートも管理して環境を整えていけば、仕事のモチベーションも上がり孤独感が無くなっていくはずです。

テレワークのメリット・デメリット


新しく導入されたテレワーク。見切り発車で導入した会社も多いでしょう。慌ただしく始まったテレワークに対応する従業員も大変。
現在、社会的にはこの先もテレワークを取り入れた働き方改革に入っています。
企業も個人も、テレワークのメリット・デメリットを冷静に分析して生かしていきましょう。

<企業的にメリット大のテレワーク


新型コロナ感染などから従業員を守る・・・・だけでなく、実は企業的にもテレワークはメリットが大きいのです。
ただし、2020年はあまりに慌ただしくテレワークの推進が始まったので、十分な用意や整備ができないまま見切り発車だった企業も少なくないでしょう。そのため、不便を感じる企業も多かったかもしれません。
しかし、これからの新しい働き方へ向かう社会の中で、しっかりとメリットを自覚して生かしていきましょう。

優秀な人材の確保や雇用継続につながる

テレワークは現代の多様な働き方を求められる中で、魅力的な職場環境です。
子育てや介護のために離職する人が多い中で、家に居ながら働くことができるのは離職しなくて良かったり、就職の糸口が多くなるといえます。
テレワークという新しい働き方は現代社会にマッチしているということでしょう。

資料のデジタル化や業務改善の機会に

これまで会社の仕事は資料はほぼすべてが「紙ベース」でした。重要であればあるほど「紙」でした。
しかし在宅で仕事になって紙ベースのままだと、Wordで作った文章に印鑑を押して上司へ郵送ということになります。郵送だと地域によっては明日届かないかもしれません。
また、紙で家にあるプリンターで印刷して捺印したとして、スキャナが無いとパソコンには取り込めません。
例えば、Wordで作った文章に電子印鑑、または印鑑の廃止。WordやExcelで作った文書やデータをPDF化して、そのまま上司へメールに添付して提出。
つまり「デジタル化」
そうすれば、会社で席を立って紙の文書を上司に届けることと、そう変わらないのではないでしょうか。
「いやいやそういったことには疎くて」
という年配の方でも、この状況下にあって少し操作を勉強してみようということになっていきます。

通勤費やオフィス維持費の節減

テレワークにすることで経費の節減が見込めます。
それまで当たり前のように掛かっていた従業員の交通費。仕事をするための従業員人数分が入るオフィス。
テレワークにすれば交通費は要らないし、オフィスは最低限でOKです。全く出社しないわけにもいかない場合が多いですが、隔日出社•交代出勤でも削減は大きなものになるでしょう。

非常事態における事業継続と早期復旧に

最近の日本は自然災害が多く、思いがけない事態に従業員が出社できないという事も珍しくなくなりました。
都内などは台風などで電車等の公共交通機関が止まってしまうと、完全な麻痺状態です。
テレワークにしておけば、危険を承知で出社する必要もありません。帰宅難民の心配も減りますね。
歩いて帰った従業員、自分も危ないけど従業員の安否を気遣う上司、という泣けてくる出来事がなくなっていくでしょう。

顧客との連携強化や従業員との連携強化に

顧客が会社に電話をしたら誰も出ない。
「一体どうなってるんだ!」
というようなテレワーク開始時の心配や、顧客との意思疎通が上手くいかずに誤解を生んでしまったり、依頼に対して漏れが生じたり。という不備や不慣れなことも企業によってあったでしょう。
しかしすでにICT(通信技術活用コミュニケーション)が発達してきているので、顧客へのテレワークのお知らせはもちろん、受けた事柄を文面で残すなどの対策や、後から見返して確認や疑問点などを解消するなど出来るようになっていきます。
今までの「あれやっておいてくれた?」「え?そんなこと頼まれてた?」なんて行き違いも従業員間で減っていくでしょう。

離職率が改善し従業員定着率が向上する

多様な働き方を可能にしたテレワーク。
家庭の事情などでやむなく離職ということが少なくなることが期待されます。
会社側は熟練者を失う確率が低くなります。
経営者も「また募集して面接か」という負担も無くなります。

企業的なデメリット


テレワークも企業側に、メリットだけをもたらしてくれるわけではありません。
デメリットも念頭において、変化に対応できるようにしておきましょう。
それがテレワーク導入してからの効率アップにも繋がります。

管理労務体制の変化と変更

今まで出勤して社内で仕事して退社。だったものが、今までにない体制になってしまい、管理上色々な思いがけない変更や対応が出てきます。
管理側の目の行き届かない中での就業、自宅で就業中のトラブル、在宅での怪我等は労災は効くのか?など他にも思いがけないケースが出て来る可能性は大です。

セキュリティーは大丈夫?

社内なら一括でセキュリティーをしていたパソコンなどの通信機器。紙の書類やUSBも基本持出し禁止です。
しかしテレワークだとそれぞれの自宅の通信セキュリティだったり、書類はUSBで持ち帰っていたり。社内外、従業員同士、信頼して共有出来るツールが必要になります。
もちろん、それらを使いこなさねばなりません。
社内なら気軽にココ教えて!なんて言えたことが、在宅には教えてくれる隣の席の人がいません。
怪しいメールが送られてきた際に「開けないで」と言っていれる人もいないのは、不慣れな人には心細い以上に危険かもしれません。

従業員のメリット


従業員的なテレワークのメリット、その最大のものは「満員電車に乗って通勤しなくてもいい!」でしょう。
出勤時の大混雑状態の駅、荷物を手から放しても落ちないほどの超満員電車。寿命が縮みそうです。
通勤時間が節約できれば、その分朝寝て居られますし、心に余裕が持てます。
しかし、テレワークはそれだけではないメリットをもたらせてくれるのです。

家族と過ごす時間が増える-趣味の時間も得られるかも

「自宅は会社がある都会から電車で2時間。朝、子どもたちが寝ている間に出勤して、子どもたちが眠ってから帰宅する。寝顔しか見ていないな・・・。」
という方は珍しくありません。夫婦間もSNSでしか会話してないなんてことも。
通勤時間の数時間が無くなることで、家族と直接顔を見て会話をしたり、食事をすることも可能になっていきます。また、レジャーも可能になっていくでしょう。
帰宅すると食事して寝るだけの毎日だったのが、自分の趣味の時間も持つことが可能になっていきます。
時間の使い方は、自分次第という現代においての贅沢感があります。

仕事に集中できて効率が良くなる

オフィス内では、自分の作業途中に電話対応などをしていると違う作業が入り、再び自分の作業に戻るまで時間を要することがあります。
また、自分の作業とは違う会話が周囲に多く、集中力に影響が生じます。
会議なども集まりが悪かったり、無駄な話や、話が逸れていってしまうなど、時間が長くなる傾向もあります。
テレワークなら、周囲の無駄な話や電話もなく、会議もWebだと簡潔に終わることが多いのです。

自律的に仕事ができる能力を鍛える

「これをやって」「あれをやって」と言われるがままの仕事ではなく、テレワークでは時間も仕事も自分自身が管理していきます。
「自律的に仕事を進めていく能力」がテレワークには必要なのです。テレワークをしながらその能力は鍛えられていき、結果自分にとっても企業にとっても優秀な従業員の育成につながりメリットとなります。

職場と意識的な連携ができて信頼感を強める

テレワーク状態では、オフィスで仕事をしていた時の「近くの席の人」などが存在しません。余計なコミュニケーションが無くなる一方で、仕事のコミュニケーションはしっかり取らねばという意識が高まります。
ビジネスチャットやWeb会議などのクラウドサービスなどで、より意識的に連携を取ることで仕事の信頼感が強められます。

仕事の満足度が向上してモチベーションが上がる

テレワークをしている従業員は、仕事に対する満足度が上がる傾向があるといわれています。
自分で仕事の時間などを自由調整したり、効率を考えたりしていくので、達成した時にはより一層の自信に繋がります。
次の仕事へのモチベーションの上がり方にも効果を発揮します。

育児や介護などと両立

小さいお子さんや介護を必要とする家族がいる方は、時短や休業、最悪退職することも考えられます。
しかしそれは本人が仕事を辞めたいわけではなく、環境的にそうせざるを得ないのです。
そこで、テレワークならば時短にしなくても自分で時間調整が可能ですし、介護も度合いによりますが、必要な時に出動すれば良いのです。
会社を辞めなくても良い、それは少子化高齢化の社会にとってまさに新しい働き方です。

従業員のデメリット


テレワーク推進ということで、おそらく始めに思ったことは「製造業など直接物を作る人たちはテレワークってどうするの?」ということです。
多くの人が従事する様々な製造業。そこを指示や補佐する人たち。
もちろん完全自動化の製造をしていて、自宅からリモートという現場もあるでしょう。しかし、何かトラブルがあった時には人間の手が必要になります。
テレワークができる仕事・できない仕事という面で本来格差があってはならないのです。

スケジュール管理は自己責任

仕事のスケジュールから何もかも指示や助けをもらって仕事をしていた方や、自己管理が苦手という方には、テレワークが意外な壁になります。
既に一時的なテレワークではなくなっていく現代社会において、ここは一つスケジュール管理能力UPを図っていきましょう!

ICTを活用した仕事に限定される

企業にとって仕事はオフィスワークだけではなく、そこに製造などの「現場」がついてきます。そして、その現場はパソコン操作などだけの業務ではないので、テレワークは非常に難しいものになります。
オフィスの人たちは自宅で仕事ができるが、現場の人たちはやはり通勤しなければならないという格差があります。
全国展開の某和洋菓子メーカーでは、シュークリームなどの製造ラインが無人化していて、それを管理する人がいるだけです。
しかしまだまだこうした無人化やリモート製造などは少ないでしょう。

運動不足に注意

通勤の労力は大変ですが、それが無くなると一気に運動不足に陥る人も出てきます。
家からほとんど出ない。座りっぱなし。ということもあり得ます。
運動不足で太ってしまった、くらいであれば良いのですが、健康状態に支障をきたすこともあるので注意しましょう。
日課に自宅内でできるストレッチや筋トレ、天気の良い日には散歩をするなど取り入れたいものです。

テレワーク・在宅ワークの孤独


テレワークになって一番嬉しいことは、通勤ラッシュを回避できることではないでしょうか。
急ぎの仕事を抱えている人などは「この通勤時間も仕事の時間にあてられたら」と思うかもしれません。
また、職場の煩わしい会話や雑事からも解放されます。
ところが、早い人で数週間、数ヶ月も経つと多くの社員が孤独感に悩まされたりするのです。

会社に出勤するということは


会社に出勤するということは「純粋に仕事のみをする」ということではありません。
社に出勤することで「誰か」に会うことになります。
それが上司・同僚・取引先の人、大きなビルなどの場合はそこを管理する人なども含まれます。
その場合の会話は、必ずしも仕事の会話ではなく、挨拶やちょっとした雑談などコミュニケーションが生まれるのです。

雑談もコミュニケーション


人間は、必要事項のみの会話だけで生活をしているわけではありません。
会社に出社しても、挨拶から始まり仕事以外の会話は意外にに多いものです。
この何気ない会話・雑談の中で、ストレスを和らげたり、人と人との人間関係を確かめたりしているのです。
今まで重要視していなかった中に、コミュニケーションのツボがあることを、無くしてから気が付くことがあります。

地域や家族との関わりが元々少ない人


家に帰ると家族が必ず居て、自宅周辺には友人や地域の人との交流がある。
この環境のイメージの代表はアニメの「サザエさん」ではないでしょうか。
サザエさんの夫のマスオさんは、帰宅すると家族がいます。
休日も家族に囲まれ、時には近所のおじいちゃんや、サザエさんの親戚にあたるノリスケさんとも交流があります。同僚のアナゴさんと会社帰りにお酒を飲むこともありますが、舅である波平さんとお酒を飲んで帰ったりもします。
もしも、このマスオさんに家族が居なかったら・・・・
マスオさんは一人暮らしで、サザエさんや子どものタラちゃん、波平さんやカツオくんもいません。サザエさんの親戚のノリスケさんもいません。アパートで一人暮らしなので、近所のおじいちゃんとの交流も、地域の行事にも参加しません。
マスオさんがテレワークになると、同僚のアナゴさんとチャットなどで話す以外に誰とも会話がない、という可能性が出てくるのです。
同じような環境の人は、現代に少なくはありません。

最初は大丈夫!って思ったけれど・・・


在宅勤務でテレワークになって、通勤ラッシュの苦痛からも解放されて喜んでいる方は多かったでしょう。
だんだんと「孤独感」を感じる人が出てきても「自分は大丈夫」と思っている方も多かったはずです。
しかし、前出のサザエさんの例にあるように、家族・地域・友人などと関りが希薄な環境である場合は、会社と言う大きなコミュニティを失ってしまうと孤独感が大きくなってしまいます。
困ってしまうのは、この「孤独感」は仕事や生活に影を落とし、生活においては健康に影響し、仕事は効率を悪くしかねません。雑談など普段の会話というのは、仕事や生活において潤滑油のような働きをしているからです。
まずは企業側からは、そういった境遇に陥ることを想定して、従業員を閉鎖的な環境に置かないようにします。
例えば、Web会議によく使われる「ZOOM」などは、仕事だけでなくWeb飲み会のような形で使うこともできます。会話も「Chatwork」などでの仕事会話だけでなく、Googleアカウントをお持ちであれば「GoogleMeet」を雑談用に使えます。
使い方のポイントは「仕事」と「雑談」のツールを分けることです。
雑談が許されるツールは、気軽に会話ができる環境やカジュアルさ、仕事とプライベートを分けられるよう演出しましょう。

上手にテレワーク会話


テレワークをしていると、仕事のやり取りはメールが中心になってきます。電話等で話すよりも文字で記録が残るので仕事としては確実な会話方法です。
しかし、メールだけでは文面によっては相手が冷たい対応に感じる場合があったり、誤解を生じてしまうこともあります。
メールだけでなく、チャットツールなども使って雑談を上手に入れながら会話(コミュニケーション)を多くし誤解を生まないようにしましょう。

言語と非言語


コミュニケーションには「言語」と「非言語」があります。
「言語」はいつも使っている言語そのものです。
「非言語」は声の様子で声のトーン、ジェスチャーなども含まれます。
私たちはコミュニケーションをとるのに、言葉そのものだけでなく、声の表情、顔や身体でのジェスチャーなども駆使しているのです。
つまり、テレワークでメールなどのテキスト会話のみをしていると、「非言語」の部分がないので会話に表情が見えません。
ビジネス会話のみで雑談などもないままだと、なお誤解を生む可能性が出てきます。

メールやチャットを上手に使おう


ビジネスとしてのメール(形式がある文面)はもちろん仕事上重要です。
上司からの同じ指示なのに、直接顔を見て言われたことと、メールのみで指示されたことでは受け取り方が違ってきたりします。
そこで、文面の工夫が必要になります。
文面は「否定的な表現」ではなく「肯定的な表現」にすると冷たく感じません。
命令文は疑問文にして「~しなさい」ではなく「~できますか」など置き換えてみましょう。同じ事をするのにも気持ちが違います。
また、相手を責める文章にしないよう「あなたは~ではなく」から「私は~してほしい」などポジティブな文章につとめます。
それでもテキスト形式で誤解が生じた時は、ひたすらメールで誤解を解こうとしてもテキスト形式では修正しづらいものです。電話など、生の声など早めに対処が必要となってきます。
当初テレワークが一時的だと思われていた時もありましたが、新しい働き方として定着しつつある今、一時的だから我慢するのはなく、快適な職場環境にしていきましょう。
そこから、テレワークとしての仕事のモチベーションが上がっていくのです。

仕事をする環境づくり


テレワークしていて環境はいかがですか?
●一日、一週間の予定表を作成して仕事をしている
●仕事のできる居場所が確保できている
●仕事をする場所・デスクと寝室(ベッド)は別になっている
●自分の体型や作業内容に合ったデスクと椅子がある。長時間居ることが可能で、腰が痛くなったりしない。
●休憩時間を定期的に設けている
●体調や心の不調時に相談できる人がいる
●能率が上がらない時には、思い切って仕事を打ち切ることができる
●気分転換を含めた運動・散歩などを心がけている
●食事の時間を決めて取れている
●アルコールは、業務時間内で絶対に飲まない

テレワークしている従業員のSOSに気が付きましょう
〇メールの返信などが遅れがち
〇携帯電話をかけても、すぐに出ない
〇テレビ電話などで以前よりも顔色が悪そうに見える
〇声などから覇気が感じられない
〇イライラしている感じがする
〇生活が不規則になっているみたい(食事・睡眠時間など)
〇凡ミスが以前より目立つ

まとめ

満員電車に乗らないで済む・・・・魅力的なテレワーク生活だったはずなのに、いつもたった一人で仕事をしているような孤独感を感じてしまいます。
この孤独感を取り除いていくことで、心身の健康と効率よいテレワークを手に入れることができます。
「自分は大丈夫」と思い込まずに、一人で在宅の環境に閉じこもらないこと。
たくさんコミュニケーションしながらモチベーションUPしていきましょう。

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