人見知りの原因は親かイジメ?大人と子供や赤ちゃんの心理の違いは?

人見知りで悩んでいる人、多いですよね?
もしくは、自分の子供が人見知りで『将来が心配…』というひとも多いと思います。

しかしそんなとき、
『人見知りは生まれつきだから、治しようがない』
と、簡単に諦めてしまっていませんか?

実は、原因をしっかりと見極めれば人見知りは改善・克服することが可能です。

そこで今回は、

『人見知りの原因は親かイジメ?大人と子供の心理の違い』

というお話をしてみたいと思います。

大人と子供の人見知りは違う? 赤ちゃんの場合は?

まず最初に知っておいて欲しいのは、

『大人と子供の人見知りは違う』

ということです。

分かりやすいのが、赤ちゃんの人見知りです。

本来、人見知りというのは赤ちゃんや子供が知らない人に対して恥ずかしがったり、怖がったりすることを指す言葉でした。

つまり、多くの場合、赤ちゃんや子供は知らない人に対して人見知りしてしまうのです。

赤ちゃんの場合は生後半年~1年ぐらいで人見知りが始まり、個人差はありますが2~3歳頃に自然と治ると言われています。

なぜこの時期に突然、人見知りになるのかというと、一説にはこのぐらいの時期から『ママと他の人間の顔を見分けられるようになるため』だと言われています。

それまでは目や脳の機能が未熟だったため、ママと他の人の区別が曖昧だったので誰に抱っこされても喜んでいましたが、生後半年ほどからは『このひとはママじゃない』となんとなく分かるようになってくるため、怯えて泣いてしまうのです。

また、最新の研究では『興味はあるけど、怖い』という感情が働いているからこそ、泣いてしまうのではないかと言われています。本当はママ以外の人間のことも知りたいけど、恐怖が勝って泣いてしまう、という説です。

詳しいことはまだまだ研究段階なのでハッキリしないようですが、とにかく、赤ちゃんや子供の本来の『人見知り』は自然なものであり、また、一過性のものであるということです。

大して、大人の人見知りは、子供のころの家庭環境やイジメなどの経験に基づくものが多く、赤ちゃんや子供の人見知りとはまるで違う『後天的なもの』だと言えます。

子供の人見知りの心理と原因

子供の人見知りの心理や原因は、さきほど説明した赤ちゃんの人見知りのように生理的なもの、自然なものがほとんどです。

しかし、もちろんそれ以外の理由もあります。
子供が人見知りになる原因をまとめるとこのようになります。

『子供が人見知りになる原因』

〇脳の発達や心の成長に伴う自然な感情。

〇両親以外の人間とのコミュニケーション経験不足。

〇親の愛情不足や、機能不全家庭の弊害。

〇イジメや他人からの暴力などによるトラウマ。

このうち、『脳の発達~』の部分は、すでに説明したとおりです。
『うちの子が人見知りで…』
と、親御さんが心配するケースの多くはこのパターンなので、心配する必要はありません。

『両親以外の人間とのコミュニケーション不足』というのは、一人っ子だったり、祖父母と同居していない家庭で育った子供に多く見受けられるパターンです。
これは文字通り、『親以外の人間とコミュニケーションを取った経験が少ない』ために、保育園や幼稚園、長い子だと小学校に入学したばかりのころはなかなか周囲と馴染めず、友達ができなかったりしがちです。

しかし、多くの場合、時間が経てば他の子と同じように周囲に馴染んでいくので、問題ありません。

ただし、3番目・4番目の『機能不全家庭で育った弊害』『イジメや他人からの暴力などによるトラウマ』という場合は、別です。
これは次に説明する、『大人の人見知りの原因』のひとつなので、放っておいても勝手に直ったりすることはほとんどありません。

このような原因で人見知りになった子供が、大人になっても人見知りのままだったり、ひどいときにはさらに深刻な対人恐怖症や視線恐怖症などの病気になってしまったりするのです。

詳しくは次の章をご覧下さい。

大人の人見知りの心理と原因

大人の人見知りの場合は、子供の人見知りのような『一過性のもの』とは違います。

つまり、放っておいても治らないものが多く、また、『脳の発達や心の成長』とは無関係です。

大人の人見知りは、『心の問題』『過去の出来事』が原因であることがほとんどです。

『大人の人見知りの原因』

〇親の愛情不足や、機能不全家庭の弊害。

〇イジメや他人からの暴力などによるトラウマ。

〇自分の容姿や能力に強いコンプレックスを抱いている。

〇対人恐怖症・社交不安障害などの精神疾患。
(ただし、正確にはこれらは人見知りとは違います)

このように、大人の人見知りの原因の多くは、

『親の愛情不足』

『過去のトラウマ』

『コンプレックス』

など、本人の『心の傷』が原因であることがほとんどです。

たとえば、子供のころ親に必要以上に厳しくしつけられた、冷たくされて育った、といった育てられ方をした子供は、親を恐れ、他人も恐れるようになります。

私は保育士として働いていた経験もあるのですが、そのときの経験から言うと、厳しい父親の育てられた子供は大人の男性を、厳しい母親に育てられた子供は大人の女性を怖がる傾向があるように思いました。70歳を超える大ベテランの保育士の方は、『子供を見れば親の性格も分かる』とおっしゃっていたのをよく覚えています。

厳しい母親に育てられた男の子は、大人になると女性恐怖症になり恋愛ができなくなる…というケースもよく耳にします。

関連記事『性格が暗い子供の原因は親と家庭環境?愛情不足で育つ影響とは?

また、イジメや暴力などによってクラスメイトなどにイジメられた経験を持つ子供も、そのことがトラウマとなって他人を恐れるようになります。

顔がカッコよくない、かわいくない、太っている、足が短い、などのコンプレックスを抱えた子も、自分に自信がなくなり、他人に笑われるのが怖くなったりして、人見知りになったりします。

このように、大人の人見知りは『自己評価が低いこと』が最大の原因なのです。
自分は他人に受け入れてもらえない、褒めてもらえない、認めてもらえない…このように脳に刷り込まれているがために、他人を恐れるようになるのです。

しかしそれでいて、人間には『他人に認められたい』『受け入れてもらいたい』という本能があるため、その板挟みにあって苦しむのです。

人見知りの人の心理としてよく言われるのが、

『人見知りの人間は、他人から良く見られたい、受け入れられたいという願望を強く持ちながら、本心では自分に自信がないために、他人と打ち解けられない』

というものです。

ちょっと変なたとえですが、たとえば、みんなに『素敵!』と褒めてもらいたいと思っている女性が、パーティにボロボロのドレスで参加してしまったときの心境、と言えば分かりやすいでしょうか?

自分はこんなふうに見て欲しい、褒めて欲しい、良く思ってもらいたいと思っているのに、実際の自分は理想とは程遠いダメな存在でしかない(と、本人は思っている)。

だからこそ、人見知りの大人は他人とコミュニケーションを取ろうとすると、『恥ずかしく』なったり『怖く』なってしまうのです。

特に、『恥ずかしい』というのがとても大事で、まさに先ほどの例に出てきた、『ボロボロのドレスを着てパーティに出ている心理』です。

『褒めてもらいたい、認めてもらいたい、受け入れてもらいたいのに、自分はとてもそんなことをしてもらえるような人間じゃない』という、『理想と現実のギャップ』が、人見知りの原因なのです。

そして、『自分は他人に受け入れてもらえないダメな人間だ』と思う最大の原因は、『親の愛情不足』『イジメなどの過去のトラウマ』なのです。

まとめ

いかがでしたか?
『人見知りの原因は親かイジメ?大人と子供や赤ちゃんの心理の違いは?』
というお話をしてみました。

赤ちゃんや子供の人見知りは、多くの場合、放っておけば自然と治ります。

ただし、明らかに親の接し方に問題がある場合や、イジメが原因の場合は別です。
放っておいても治ることはありませんので、そのままにしておくと人見知りの大人になってしまうだけです。

親の接し方に問題がある場合はそれを改め、学校でイジメなどにあっている場合は学校と連携を取って対処していく必要があります。

また、大人の人見知りの場合は、軽度ならば自分で治すことが可能です。
詳しくはこちらの記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみだください。

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