『アラサーになっても、恋人はおろか好きな人ができない…』
『結婚願望はあるのに、好きな人ができないから結婚そうにない…』
『この年になっても好きな人ができないなんて、病気なんだろうか…』
このような悩みを抱えている人が増えているようです。
そこで今回は、
『好きな人ができない30代は病気なのか?』
『好きな人ができない理由はなぜなのか?』
というお話をしてみたいと思います。
目次
好きな人ができない30代は病気?
『30歳になっても好きな人ができません。これって病気なんでしょうか?』
という悩みを、以前ネットで見かけました。
おそらく、同様の悩みを抱えているひとは他にもたくさんいらっしゃると思います。
結論から先に言えば、
『病気ではありません』
好きな人ができないからといって、安直に病気だと決め付けることはできません。
なにより、『いったい、なにをもって病気だと判断するのか?』という根本的な問題があります。
キチンと仕事をし、誰にも迷惑をかけずに生きているのならば、そのひとは精神的に『健全である』といえるはずです。
悩みを抱えているだけならば誰しも抱えています。『病気かどうか』の判断は、日常生活に支障をきたしているか、の一点でのみ下せるものだと私は思います。
『でも、病気じゃないならどうして好きな人ができないの?』
という方のために、その理由をいくつかのパターンに分けてご説明します。
理由1、傷つくことを恐れている
好きな人ができない人間のなかには、
『傷つくことを恐れるあまり、自分から恋愛感情をブロックしている』
というタイプが多く存在します。
これは主に『人生で一度も恋愛をしたことがない』かつ『他人とのコミュニケーションが苦手』なひとがなりやすいです。
コミュニケーションが苦手なひとは傷つきやすい性格の持ち主であることが多く、他人のちょっとした言動ですぐに傷ついてしまいます。
そのため、少しでも傷つかないように無意識のうちに他人と距離を取ろうとします。
たとえば会社の同僚などと話していても、仕事上の表面的な話をするだけで終わらせ、プライベートの話には踏み込みません。
自分から踏み込むこともないし、相手にも踏み込ませません。
理由2、過去のトラウマを引きずっている
こちらは恋愛経験がゼロの人ではなく、むしろ恋愛経験があるがために誰も好きになれなくなってしまったタイプです。
過去の恋愛で大きな失恋をしたとか、恋人に裏切られたなどの理由で大きな心の傷を抱えている場合、恋愛そのものに恐怖感を持ってしまったり嫌気が差してしまいます。
その結果、異性を好きになれなくなってしまいます。
過去は過去、と割り切ろうとしても、心の奥に刻みつけられた失恋のダメージはなかなか消し去ることはできません。
また、恋愛の辛い部分、マイナスの面を知ってしまったがゆえに、恋愛そのものに対する興味や関心が薄れてしまっていることも多いです。
たとえるならば、かつては海外旅行することに憧れていたひとが、いざ行ってみたら現地の人に嫌なことをされ、海外旅行への興味がまったくなくなってしまったようなものです。
この状態になると、たとえ周りに素敵な異性が現れたとしても、好きになることは難しいです。
恋愛感情というのは、ある程度『異性への憧れや、幻想的な思い込み』があってはじめて湧いてくるものだからです。
『恋愛はそれほど良いものでもない。むしろ、辛いことや面倒くさいことの方が多い』
と思ってしまった人にとって、素敵な異性ももはや『恋愛対象外』ではなくなってしまうのです。
理由3、理想が高すぎる
別に過去に大きな失恋を経験したわけじゃない、恋愛経験がないわけでもない。
だけど、どうにも好きな人ができない。
こういうひとは、
『相手に求める理想が高すぎる』
という可能性が考えられます。
これは30歳を過ぎた独身者や、特にアラフォーあたりの高齢独身者にとても多く見受けられるタイプで、
男『若くて、かわいくて、スタイルがよくて、性格が良くて料理ができる女の子じゃなきゃ付き合いたいと思わない』
女『年収一千万以上で、イケメンで、身長が175センチ以上で、高学歴で、若くて優しい男じゃなきゃイヤ!』
というような主張をしていたり、心のなかで思っていたりします。
言うまでもありませんが、このような条件に当てはまる男女に出会える確立は極めて低いです。
なので、当然、誰も好きになることはありません。
いわゆる『結婚できない男女あるある』でよく言われる、
『自分のことを棚にあげて、理想ばかり高くしている人間』
というやつです。
しかし、ここでひとつ疑問が生まれませんか?
『なぜ30歳を過ぎた独身者は、理想が高くなりやすいのか?』
彼らを観察していると、誰もが20代のころから理想が高かったというわけではないようです。
もちろん多少は高い理想を持っていたからこそ、結婚願望はありのに30歳を超えても独身なのでしょうが、20代のころはそれほど相手に求める条件は厳しくなかった、というひとも多いようです。
なのに、なぜ30歳を超えると理想が高くなってしまうのか?
実は、これにはいくつかの心理が働いているのです。
1、理想を高くして自分を防御している。
2、なかなか結婚できない劣等感から一発逆転思考が強くなってしまっている。
3、自分が見えなくなっている
次の章でひとつずつ説明していきます。
理想が高すぎる人の心理
まずは1の『理想を高くして自分を防御している』というものから。
これは、『結婚願望があるのに30歳を過ぎても結婚できずにいる自分』に対して劣等感を持っているひとが、ついつい陥ってしまう防御反応です。
理想を高くすることで、『いい男(女)がいない』→『好みの相手と出会えないから私は結婚できない』→『だから私は魅力がないから結婚できないわけじゃない』という図式を自分のなかに作り上げているのです。
これは、『いつまで経ってもダイエットできない未婚の女性たち』のなかにも多く見受けられるタイプだそうです。
『私は太ってるからモテないんだ』と自分に言い聞かせることで、『魅力がないわけじゃない』と自分をなぐさめているのです。
そして、だからこそダイエットが成功しないのだと言われています。
もしも痩せたのにモテなかったら、自分に魅力がないことが証明されてしまうから、無意識のうちに太っている自分を維持しようとしてしまうのだそうです。
このように、恋愛劣等感が強いひとは、防御のために理想を高くすることがあります。
2番目の,
『なかなか結婚できない劣等感から一発逆転思考が強くなってしまっている』
これもまた、劣等感から生まれる感情です。
30歳を過ぎても結婚できないというのは、結婚願望がある人間にとってはとても悔しかったり、焦ったりする状態です。
特に、同年代の仲間たちが次々と結婚し、幸せな家庭を築いている場合などは、『ひとりだけ取り残されている』『オレ(私)は負けている』という感情になりがちです。
その劣等感を一発逆転で吹き飛ばすにはどうすれば良いか?
それは、先に結婚した同僚や友達よりもはるかに条件の良い相手と結婚することです。
『あーあ、みんなは焦ってその程度のひとと結婚しちゃったんだ。私はじっくり相手を選んだから、こんない素敵なひとと結婚できたよ。やっぱり私の方が賢かったでしょ?』
というような、優越感に浸りたいのです。
この傾向は特に女性に多く見受けられます。
そして、このような一発逆転思考があるがために、ちょっと素敵な異性が現れてもすぐに減点方式で見てしまい、『好きになるに値しない相手』として、心のなかで切り捨ててしまうのです。だから好きになれないのです。
3つ目は、『自分が見えなくなっている』というものです。
これは若い頃にモテていた女性や、反対にまったく恋愛経験のない男性に多く見受けられるタイプです。
自分はもうそれほど魅力がないのに、『自分はイケてるはずだ』と勘違いして、理想を高く上げてしまうのです。
結果、自分が求めるほどの異性と巡り会えず、ちっとも恋人ができないのです。
男性の場合は、彼女いない歴=年齢が長びいているうちに、『自分が男性としてどの程度の魅力があるのか』が完全に分からなくなってしまっているのです。
その結果、並みの異性では『こんな程度じゃ自分と釣り合わない』と思ってしまい、好きになれないのです。
理想が高すぎて恋愛ができない男女の心理は、おおむねこのようなパターンに分けられます。
理由4、恋愛に嫌悪感を抱いている
話を戻して、『誰も好きになれない』理由の4つめは、恋愛そのものに嫌悪感を抱いている場合です。
これは両親が不倫で離婚したとか、異性関係がだれしない親に育てられたなど、恋愛に対してマイナスなイメージを植えつけられてしまったひとが陥りやすいパターンです。
恋愛=汚らわしくてだらしない行為、というような図式が頭のなかで出来上がってしまっているのです。
そのため、そもそも好みの異性というものがいません。
恋愛が嫌いなのだから当然です。
なんとなく頭では、『恋愛はおそらく素敵なことなのだろう』ぐらいには思っていても、長年に渡り刷り込まれた『恋愛=汚らわしいこと』というイメージが、その思いを打ち消してしまうのです。
思春期のころに親が再婚して、見知らぬ大人と同居するハメになってしまった子供なども、このような考えを持ちやすくなります。
親が知らない人間と恋愛をしている姿というのは、思春期の子供にとっては汚らわしく見えてしまうものだからです。
理由5、変化を恐れている
好きな人ができない5つ目の理由は、変化を恐れていることです。
これは簡単に言えば、
『今の生活に満足している』
ということです。
結婚願望はあるけど、今現在の自由で気ままな生活に実はとても満足している。
だから変化したくない、変わりたくないというひとは、恋愛することを心のそこで拒絶してしまいます。
特に、『心の平穏』を重視するひとは、恋愛で心が乱れることを嫌がります。
恋をすれば、誰だって心が落ち着かなくなります。
そのひとのことをいつも考えていたり、嫌われていないかと不安になったり…
それこそが恋愛の醍醐味だというひともいますが、『心の平穏』を求めるひとにとってはマイナス要因でしかありません。
もっと分かりやすく言ってしまえば、『恋愛が面倒くさい』ということです。
結婚はしたいけど、面倒くさいのはイヤ。好きだの嫌いだので心を乱されたくない。
という考えのひとが、このタイプです。
人を好きになるコツ
ではどうすれば人を好きになれるのでしょうか?
私は以下の2つが良いのではと考えます。
1、仕事か趣味をがんばる
2、ひとと関わる努力をする
1の『仕事か趣味をがんばる』というのは、なんとなく日々を過ごしているひとに有効です。
仕事や趣味を通して自分を磨く努力をすれば、そのぶん、他人の優れているところに目がいくようになります。
たとえば、今の自分の仕事をがんばれば、自分よりも結果を出しているひとの能力や仕事に対する姿勢を尊敬することができます。
それが異性ならば、その気持ちがそのまま恋愛感情に変わることもあります。
趣味も同じです。
スポーツでも何でも、自分が打ち込んでいるものの世界で、自分よりもずっと上手なひとをみれば尊敬の気持ちが生まれます。
また、一緒に趣味を楽しんでいる仲間に親しみを感じたりもします。
そこから、『好き』という気持ちが生まれることも十分にあるでしょう。
2番目の『ひとと関わる努力をする』というのも同じです。
他人とたくさん関われば、他人に対して興味や関心が生まれやすくなります。自分と相性の良い異性とも巡り会えるかもしれません。
『好きになれる人ができない』
というひとは、常に表面的なコミュニケーションで他人と付き合おうとしてしまう人が多いので、無理矢理にでも他人と深く関わる努力をして、自分の殻を破る必要があります。
自分も相手の心に踏み込み、相手にも踏み込ませる。
そうしない限り、なかなか誰かを好きになれません。
反対に言えば、それさえできれば、誰かを好きになる可能性はぐっと高くなるのです。
まとめ
いかがでしたか?
『好きな人ができない30代は病気なのか?』
という話をしてみました。
社会が変わり、生き方や考え方が多様化してきた今、恋愛をしないからといって決して悪いというわけではありません。
誰かを好きになれなくても、それもまた生き方です。
でも、もしも恋愛がしたい、結婚がしたいと思っているならば、自分がどのパターンに当てはまっているかをチェックして、改善してみるのも良いのではないでしょうか?
それでは、また。
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