自分が嫌いで好きになれない。劣等感と不安で苦しい時の対処法!

こんにちは。天田です。
今回も前回と引き続き
『自分が嫌い……』
という悩みで苦しんでいるひとのために
その苦しみを和らげる方法をご紹介したいと思います。

自分が嫌い……は劣等感の現れ

自分が嫌いという感情はとても辛いものです。
前回の記事でも書きましたが、
僕も高校時代から二十代の前半はこの感情に悩みました。

「こんなこと思っちゃいけない」
「もっと自分のことを好きになりたい」

頭ではそう思ってみても、
感情を抑えることは出来ませんでした。

 
結果、僕はどんどん生きるのが辛くなっていきました……。

特に高校生のころは
クラスに友達がひとりもいないという状態だったので、
誰に相談することも出来ず、
それどころか相談する気力さえ湧いてきませんでした。
 

一番辛いのは、 自分のことが嫌いになると
『生きる気力』
がなくなってくることです。
 
「こんな人生になんの意味があるんだろうて…」

「これから何十年も、こんな苦しみを抱えたまま
生きなくちゃならないのか……」

そう考えると、
いっそこのまま消えてしまった方がラクなんじゃないか……
なんてことさえ思うようになります。

今現在、自分が嫌いだと悩んでいるひとはきっと、
同じような苦しみを味わっていることでしょう。

その苦しみは痛いほど分かります。

でも、どうしてひとは自分が嫌いになるのでしょう?
その理由は、前回の記事で僕なりの考えを書きましたので
今回は簡単に説明しますが、
ようするに両親の愛情不足や過去の辛い経験などが原因です。
(前回の記事はこちら
自分が嫌い…でも愛されたい、認められたい。辛い無価値感の克服法』)

 
そしてそれらの理由で劣等感が大きくなっていくと、
次第に自分が嫌いになっていくのです。

他人に比べて自分は劣っているとか、

誰にも好かれないし好きになれないとか、

何をやっても続かないとか、

自慢できるものが何もないとか、

とにかく自分の欠点ばかりが目に付くように
なってしまうのです。
これが劣等感です。

劣等感をなくすには?

 
では劣等感をなくすにはどうすればいいのでしょうか?

その答えは……残念ながらハッキリとしたものはありません。
一応、前回の記事(上記URLを参照)で僕なりの克服法を
紹介していますが、

「これをすればすぐに劣等感が消える!」

というようなものは存在しないというのが僕の考えです。
 
しかしだからといって落ち込む必要はありません。
劣等感を今すぐになくす方法がないだけで、
時間をかければ「なくす」「もしくは弱くする」ことは
必ず出来ます。

 
どうするかというと、
自分を客観的に見つめるという癖をつけることです。

自分が嫌い……というひとは、
現実以上に自分を悪く考えてしまう癖がついています。

別にそれほど劣っているわけでもないのに、
この世のなかで自分が一番ダメな人間であるかのように、
錯覚してしまっているのです。

これはいわゆるナルシストの正反対です。
ナルシストは自分が好きすぎて自分が見えなくなっている
困ったちゃん(笑)ですが、
自分が嫌いなひとはその逆になっているのです。

客観的に考えれば別に成績がとりたてて悪いわけでも、
運動が苦手でもコミュニケーションが苦手なわけでもないのに、
自分が一番ダメであるかのように思い込んでしまう。

つまり
『客観的に自分を見られなくなっている』
という状態になってしまっているのです。

なぜそんなことになってしまうのかというと、
人間とは悪いことをより悪く考えてしまう習性があるからです。

たとえばちょっとお腹が痛いだけなのに、

「もしかしてすごい重い病気なのかも……」

といった風に、
過剰に重く受け止めてしまうのです。
 
これはあえて難しい言い方をするなら、
人間の持つ理性や想像力が悪く働いたため、
だと言えます。

人間はすべての生き物のなかで唯一、
『想像』
することが出来る生き物なので、
ちょっとの出来事でも
「もしかしてこれが〇〇なら〇〇になるのでは?」
みたいに、推理推測することが出来ます。

これがあるからこそ人間はなにかを発明したり、
文明を発展させることが出来たのですが、
この力が悪く働くとどこまでも不幸になります。

「運動会のかけっこでビリだった」
 ↓
「もしかして僕は運動音痴なんじゃないだろうか?」

「テストで悪い点を取った」
 ↓
「志望校に受からないんじゃないだろうか?」

といった具合に。
冷静に考えてみれば、
体育の運動会でビリだったからといって、
運動音痴だと決まったわけじゃありません。
 
たまたま足の速い連中が同じコースにいただけかもしれませんし、
その日だけ体調が悪かったのかもしれない。

いいえもしかしたら、
確かに今はひとよりちょっと脚が遅いかもしれないけど、
練習したらあっさりと学年一位になってしまうかもしれない。
その場合そのひとは運動音痴どころか、
ものすごい才能を秘めていたひとということになります。

テストの点数が悪いひとも同じです。
たまたま今回悪かっただけで、
ちょっと勉強したら一気にいい点を取れるかもしれない。
落ちこぼれが一生懸命勉強したら、
一年で東大に受かったなんて話はそこら中に転がっています。

このように、
人間は気を抜くとすぐに悪い方に想像を膨らませてしまう生き物なんです。

 
劣等感に苦しんでいるひともそう。
よくよく冷静に考えてみてください。
あなたは本当にそんなに劣っている人間なのでしょうか?
 
勉強や運動が出来ない?
ひとに好かれない?
コミュニケーション能力が低い?
 
それらはどこまで本当のことなんでしょうか? 
もしかしたら自分のなかで悪く膨らませすぎてしまっただけで、
実際はそれほどでもないのかもしれません。

実際、世のなかを見渡してみれば、
あなたより勉強や運動ができなくても、
楽しそうに生きているひとは山ほどいます。

 
こういう事実に一刻も早く気づくことが
劣等感を克服する第一歩なのです。

不安と劣等感の対処法

一番大切なのは自分を責めないことです。
自分が嫌いなひとは常に自分を責めています。

「劣っている自分が悪い」

「出来ない自分が悪い」

「弱い自分が悪い」

こんな風に常に自分を責めています。
この考えは絶対に捨てなければいけません。
この考えがある限り、
自分を好きになることは出来ません。

「そうは言っても自分を責めてしまう……」

その気持ちもすごく分かります。
僕もそうでしたから。
心理学やコミュニケーション本に

「自分を認めてあげよう」
 
みたいなことが書いてあっても、

「それが出来たら苦労はしないよ!」

と反発していたくらいですから。
 
でも、大丈夫です。
自分を責めない方法はちゃんとあります。

それは自分の心や他人の心について、
もっとたくさんの知識を手に入れることです。

心理学やコミュニケーションの本
またはこのブログを読んで、
自分の劣等感が根拠のないただの思い込みに
過ぎないことを理解するのです。

知識をたくさん手に入れれば、
嫌でもひとはそのことについて詳しくなります。
「自分はダメだ……」
と悩んでいたのが、
「なんだ。こんな悩みは誰でも少なからず持っているんだ。
なら別に僕だけが劣っているわけじゃないんだな……」

と考えられるようになり、やがては

「自分を責める必要なんてない」

と思えるように自然になっていきます。
知識があなたの劣等感をかき消したのです。

まとめ

いかがでしたか?
今回は自分が嫌いなひとの苦しみを和らげる対処法をご紹介しました。
まとめると以下のふたつです。

〇自分を責めない

〇自分を客観的に見つめる

 
このふたつによって、
あなたは必要以上に劣等感にさいなまれたり、
不安になって悩んだりすることがなくなっていきます。

もちろんすぐに劣等感がなくなるわけではありませんが、
以上のふたつを意識するだけでだいぶ苦しみは和らいでいきます。

私は自分がダメだと思い込んでいただけなんだ!」

そんな風に思えるようになれれば、
もうしめたものです。
あなたの苦しみは跡形もなく消え去っているでしょう。

それでは、また。

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