こんにちは。天田です。
今日は『自分が嫌いな男はプライドが高い』
ということについて説明してみたいと思います!
これが分かればプライドの高いひととの付き合い方や、
自分が嫌いで悩んでいるひと(特に男のひと)に多い
『無駄にプライドが高くて素直になれない』
という悪い習慣(性格?)治せるかもしれません。
プライドが高い男は自信がない
まず世の中の多くのひとが勘違いしているのは、
『プライドが高い男は自分に自信がある』
という認識です。
これ、実はものすごい間違いなんです。
どのくらい間違いかというと、
甘いものを辛いと思い込むぐらいの大間違いです。
なぜなら事実はこうだからです。
『プライドが高い男は自分に自信がない』
信じられないでしょうか?
でも事実なんです。
少なくとも僕の人生観では間違いなく
この考えが当てはまります。
「それはあなただけの考えでしょう?」
と思ったひともいるかもしれませんが、
実はこれと同じ考えを持っているひとは他にもいます。
それも、心理学の超有名人で。
それは誰かと言うと……
『アルフレッド・アドラー』
そう。
あの『アドラー心理学』の創設者である
アドラー先生です。
フロイト、ユングと並んで
『心理学の三大巨頭』
と呼ばれる三人のうちのひとりです!
(ちなみにフロイトは心理学という学問を初めて作ったひとで、
ユングはその弟子です)
日本では最近このアドラー心理学が大ブームでして、
関連書籍はどれも大ヒット。
さらにはドラマ化までしてしまったほどです。
それぐらいアドラー心理学というのは
僕たち日本人にとって説得力があるんですね。
そして、
このアドラー先生が僕と同じことをおっしゃっているんです。
『プライドが高い人間は自信がない』
正確に言うと、
『他人を見下したり自慢したりする人間は自分に自信がない』
ということなのですが、
ほとんど同じ意味です。
「そうなんだ……そんな偉いひとが言っているなら説得力あるかも」
と思い始めてきたんじゃないでしょうか?
日本人ってそういうところがありますからね(笑)
ちなみにアドラー先生はこの『プライドが高い=自信がない』
という状態を
『優越コンプレックス』
と名づけました。
(アドラー心理学についてはまた別の記事で紹介しますね)
では具体的にどういうことなのかというと、
『自分に自信がない人間はついつい他人を見下したり、
自慢してしまったりする』
ということです。
これは世の中の
『本当の成功者』
を見れば分かりますが、
本当に自分に自信があるひとというのは決して自慢したり、
他人を見下したりはしません。
なぜなら、
そんなことをする必要がないからです。
『自分はこんなにすごい人間なんだ!』
と聞いてもいないのにアピールするのは、
本当は心の底で、
『他人にバカにされたくない』
という考えがある証拠であり、
そういう考えがあるということは、
要するに自分に自信がないからなんです。
これを心理学の用語では
『反動形成』
といいます。
文字通り
『反動で形成されるニセモノの性格』
という意味ですね。
たとえばここに女の子にモテない男がいるとして、
彼はそのことを心の底ではとても気にしているとします。
すると彼はどのような態度を取るようになるのか?
たぶんこうなります。
「彼女とか別に興味ないし。
恋愛なんて時間と金の無駄だし、ひとりの方が好きなんだよね」
こんな感じのことを言い始めます。
これが反動形成であり、優越コンプレックスです。
(こういうこと言う人たまにいますよね)
同じくここに学歴がないことを気にしているひとがいるとすると、
そのひとの多くはこんなようなことを言います。
「学歴なんて意味ないよ。
友達と遊んだり恋人と幸せな時間を過ごすことの方が人間には大切なんだよ。
勉強ばっかしてた奴は人生損してるよ」
反対に学歴はあるけど友達がいないひとは、
「勉強も出来ないやつはただの落ちこぼれだよ。
弱くて無能だから群れてるだけ。負け犬だよね」
的なことを言ったりします。
これ、一見真逆なことを言っているようで、
実はどちらも同じことを言っているのが分かりますか?
ようするにどっちも、
「自分は劣ってない!」
「自分は負け組じゃない!」
「悔しくなんかない!」
ということを遠まわしに言っているだけなんです。
ものすごく分かりやすい言い方をするなら、
『ただの強がり』
です。
これが、ひとが自慢したり他人を見下したりする理由です。
自分が本当に優れていると思うから自慢するのではなくて、
自分は劣っているかも……と心の底で思っているから自信満々に見せかけるのです。
つまり自分に自信がなければないほど、
反動で自慢したり他人を見下したりしてしまうのです。
これが、プライドが高いひとの正体です。
そして自分が嫌いというひとは、
例外なくみんな劣等感に苛まれています。
だからこそその劣等感を隠そうとして、
過剰に自分を大きく見せようとしたり、
相手の言うことを素直に聞けなくなったりします。
今現在、
『自分が嫌い……』
ということで悩んでいるひとの何割かは、
このことに思い当たるふしがあるんじゃないでしょうか?
その証拠に自分が嫌いというひとのなかには
心の底で他人をバカにしていることが実に多いです。
「自分はダメな人間だ……」
なんて口では言いながらも、
周囲で楽しそうにしている人間やテレビの芸能人を観ては、
「頭悪そうな奴ら……」
みたいな感じで、
けなしたり見下したりしているひとが多いと思います。
『自分が嫌い』なひとの多くが他人を好きになれないのも、
実はこうした心の働きによることが多いです。
寂しいのは嫌だと口では言いながら、
心の底では他人を見下しさげすんでいる。
これでは仲良くなれるはずがありません。
人間は他人が怖いと強がる生き物
ではなぜ自信がないほとは強がるのでしょうか?
それは、
『他人が恐いから』
です。
『他人に傷つけられることが恐い』
『他人にバカにされることが恐い』
『他人に攻撃されることが恐い』
『劣等感を刺激されることが恐い』
『拒絶されることが恐い』
これらの恐怖が心の底にあるからこそ、
一生懸命に強がって防御するのです。
これが、ひとがひとを見下すメカニズムです。
人間は恐怖心を感じると、
『自分の方が優れている』
『あいつらは劣っている』
『だから怖くない。平気だ』
と無意識のうちに自分に言い聞かせようとする心の仕組みがあるのです。
これは突き詰めれば人種差別などの生まれる原因でもあります。
異文化と出会う。
自分たちと違う考え方や習慣を持った人間たちと接する。
そのとき、ひとは大なり小なり恐怖心を覚えます。
しかしそんなものは最初のうちだけだとほとんどのひとは知っています。
でもなかには相手を受け入れる努力をせず、
もっと簡単な方法でその恐怖心を打ち消そうとする人間もいます。
それがつまり、相手を見下すということです。
『あいつらは劣った連中なんだ』
『だからあんなわけのわからない文化を持ってるんだ』
『オレたちの文化の方が進んでいるから、オレたちの方が優秀なんだ』
『だからあんな奴らと仲良くなる必要なんてないんだ』
という具合に。
これはまた大人が新しい文化をバカにするのも同じです。
ゲームが発売されればゲームをバカにし、
パソコンが普及すればパソコンをバカにし、
スマホが流行ればスマホをバカにする。
そしてそんなものに夢中になっている若者もバカにする。
古今東西、大人が若者をバカにするのはこういう理由です。
新しいものが恐い。
見慣れないモノが恐い。
だからバカにして、
あんなモノに夢中になっている若者は愚かだといって、
どうにか安心する。
人間が恐いと思ったものをバカにして安心する生き物だということが
これで分かってもらえたでしょうか。
プライドが高い人間は他者に好かれない
だからこそ、
プライドの高い人間は他人に好かれません。
それはそのひとが他人を見下す嫌なヤツだから、
というだけでなく、
本当は自分に自信がないことがなんとなくバレてしまうからです。
人間というのは鋭いもので、
どんなにそのひとが自信満々に振舞っていようと、
次第になんとなく、そのひとの本性を見抜いてしまいます。
「なんかこのひとと一緒にいたくない……」
そんな風に思われてしまいます。
だから自分が嫌いで他人を見下すくせがあるひとは、
今すぐにでもその癖を直しましょう。
そうでなければただでさえ孤独になりがちなあなたが、
ますます孤独になってしまいます。
「そうは言っても、性格なんだから直しようがない……」
とがっかりすることはありません。
このブログを読んで知識をつけただけでも、
自分の悪いくせを直す第一歩を踏み出したのですから。
なぜならあなたは今まで、
「周りの奴らがバカだから、バカにしたくなるんだ」
と思っていたはずです。
しかしこの記事を読めば、
「なるほど。僕は自分に自信がないから見下して防御していただけだったのか。
全部自分に原因があるんだ」
と気づいたはず。
それに気づくだけでも、
今までとはまったく違うものの見方が出来るようになったはずです。
性格を直す第一歩は知識をつけることです。
知識をつけなければ、どうやって悩みを解決すればいいか分かりません。
どうして私は自分が嫌いなのか、
どうしてすぐに他人をバカにしてしまうのか、
素直になれないのか、
他人を好きになれないのか。
その原因を知ることが、
『自分が嫌い……』
という感情を直す第一歩なのですから!
(ちなみに、自分が嫌いという感情を完全に消したいひとは、
こちらをご覧ください⇒『自分が嫌い…でも愛されたい、認められたい。辛い無価値感の克服法』)
まとめ
いかがでしたか?
プライドが高い人間は他人が恐いという事実を理解できたでしょうか?
記事のなかではあえてプライドの高い男を例に出してますが、
女性でももちろん同じです。
サイト主が男なので説明しやすい男の例を挙げてみただけです。
本文中でも書きましたが、
こういうメカニズムをしっかりと理解しておけば、
プライドが高くすぐに自慢したり見下したりしてくるひとと
どう付き合っていけばいいかも見えてくると思います。
なるべく相手の劣等感を刺激しないように、
適当に相槌を打っておくのが無難ですね(^ω^)
また自分が嫌いで悩んでいるひとも、
その劣等感の隠し方が
このような反動形成にならないように気をつけてください。
もしもすでになってしまっているひとは、
もう一度この記事を読み直して
自分の自信のなさと怯えを理解してください。
そうしない限り、
ただでさえ他人に好かれにくい性格が、
さらに好かれなくなってしまう危険性があります。
『自分は孤独が好きだから、別にいい』
と本当に腹の底から思えるのならば良いですが、
僕は、そんなひとはいないと思っています。
なぜなら孤独が好きと主張することそれ自体が、
友達が出来ないという劣等感を隠すための反動形成であると
思うからです。
もしもあなたが劣等感と孤独に悩んでいるのなら、
その悪い癖を直すことから始めることをオススメします。
他人の悪口を言わない。
他人を見下さない。
そう心がけるだけで、
ほかの人はあなたを魅力的だと思ってくれるようになるからです。
それでは、また。
強がれたらまだ良いです。卑下して苦しい思いをしてしまうのを避けたい。
コメントありがとうございます。
自分を卑下してしまうのは辛いですよね。
劣等感が強い人は、自分を守るために誰もが似たような行動を取ったり、思考を持つようになります。
1、他人を攻撃して(見下して)コンプレックスから目をそらす。
2、名誉やお金を求めて、自分を大きく見せようとする。
3、『ちゃんとした人間』になろうとして、他人から攻撃されないようにする
自分を卑下してしまうタイプは3番です。『ちゃんとした人間』すなわち欠点のない人間になりたがります。
仕事をキチンとして、社交的で明るくて、友達もいて恋人もいて…有名人のような立派な人間ではないけれど、人並みのことをキチンとすべてできる人間になろうとします。
しかし、現実は人より仕事ができなかったり、コミュニケーションが苦手だったりするので、その部分が過剰に気になってしまい『だから自分はダメなんだ…』『あれも出来ない、これも出来ない…』となってしまいます。
『欠点をなくしたい』という気持ちが強いので、自分の強みや出来る部分にはちっとも目が行かず、自信にもつながりません。ただただ自分の欠点ばかりが気になり、自信をなくしてしまいます。
『ちゃんとしなきゃ』『普通のことが普通に出来なければいけない』『完璧であらなければならない』という思い込みが、かえって自分を傷つけているのです。
そういった思い込みを捨てることが大切です。
でも、そうはいってもなかなか自分の性格は変えられませんよね。
その場合は、こちらの記事をぜひ一読してみてください。性格を変える方法を紹介した記事です。
https://torentoren.com/sinri/jikoannji-jisin
自分を卑下し続ける人生は辛いものです。
ぜひ、正しい方法を知って、自分を変える努力をしてみてください。