この記事は、2つの方法でわかります
文字を読むのが苦手な人でも内容がわかるように、この記事の中身をそのままゲームにしました。好きなほうを選んでください。
ゲームで気になったところは、このあとの本文でくわしく解説しています。
「この人と本当にやっていけるのかな」「一緒に暮らしてから、思っていたのと違うところが見えてきた」。そんな気持ちでこの記事にたどりついた方が多いのではないでしょうか。
世の中には、人を「ダメな妻」「ハズレな夫」と決めつける言い方があります。けれど、誰かにレッテルを貼っても、目の前の困りごとは何ひとつ解決しません。夫婦がぶつかるとき、その原因はたいてい人柄そのものではなく、育った家庭のやり方やお金の感覚、生活のペースといった「前提の違い」にあります。この記事では、行き違いが起きやすい場面と、責め合わずに話し合うためのコツをまとめました。
「合わないかも」と感じるとき、起きていること
一緒に暮らすと、それまで見えなかった生活の細かい部分が見えてきます。洗濯物のたたみ方、お金の使いどころ、休日の過ごし方。どれにも唯一の正解があるわけではなく、それぞれの家庭で当たり前とされてきたやり方が違うだけです。
ところが人は、自分と違うやり方を見ると「相手がおかしい」と感じやすくなります。ここで相手の性格を責めてしまうと、話は前に進みません。大切なのは、どちらが正しいかではなく、わが家ではどうするかを決めることです。ここからは、特に行き違いが起きやすい4つの場面を見ていきます。
場面1 実家や親との距離感
「何かあるとすぐ実家に相談する」「親の意見を優先されると、自分が軽く扱われた気がする」。これはとても多い行き違いです。
親を頼ること自体は悪いことではありません。困ったときに相談できる相手がいるのは、心強いことです。問題になりやすいのは、二人で決めるはずのことが、いつのまにか親の意見で決まってしまうときです。
このときは、相手の人格を責めるのではなく、決め方のルールを提案してみてください。たとえば「お金と子どものことは、まず二人で話してから決めたい」と伝えるだけで、相手を否定せずに線を引けます。逆に、自分が実家を頼りたいときは「こういう理由で親の意見も聞きたい」と先に説明しておくと、相手は置いていかれた気持ちになりにくくなります。
場面2 お金の使い方
お金の感覚は、育った家庭の影響がとても大きい部分です。趣味に使うのが当たり前だった人と、まず貯めるのが当たり前だった人が一緒に暮らせば、ぶつかるのは自然なことです。
「浪費家だ」と決めつけ合うより、次のような形にすると話しやすくなります。
- 毎月の収入と固定費を、二人で一度きちんと書き出す
- 生活費・貯蓄・それぞれが自由に使えるお金を分けて決める
- 決めた金額を超える買い物は、事前に相談すると約束しておく
- 三か月に一度など、見直す日をあらかじめ決めておく
もし借金があったり、やめたくてもやめられない買い物やギャンブルが関わっていたりする場合は、二人だけで抱え込まないでください。お金の相談は自治体の消費生活センターや法テラスの無料相談、依存の問題は各都道府県の精神保健福祉センターが相談を受け付けています。
場面3 家事や育児の分担
「やっているつもりなのに感謝されない」「言わないとやってくれない」。どちらの側にも言い分があるのが、この場面です。
すれ違いの多くは、家事の「見えない部分」が数えられていないことから起きます。ごみを出すことは目に見えますが、ごみ袋の在庫を把握して買っておくこと、子どもの行事の持ち物を確認することなどは、なかなか相手に見えません。
おすすめは、思いつく家事と育児を紙に全部書き出し、いま誰がやっているかを二人で書き込んでみることです。責めるためではなく、量を「見える化」するためです。そのうえで、得意なこと・時間の取りやすさをもとに担当を決め直します。「気づいた方がやる」という約束は、気づきやすい側に負担が寄るので、はじめは担当を決めた方がうまくいきます。
場面4 気持ちの伝え方
「冷たい」「何を考えているかわからない」と感じるときも、相手が愛情を持っていないとは限りません。感情を言葉にするのが苦手な人、育った家庭で気持ちを表す習慣がなかった人もいます。
伝え方を変えるだけで、受け取られ方は大きく変わります。
- 「あなたはいつも〜」ではなく「私は〜のときに寂しかった」と、自分を主語にする
- 「もっと協力して」ではなく「火曜と木曜はお風呂をお願いしたい」と、具体的な行動で頼む
- 相手が話しているあいだは、途中で結論を言わずに最後まで聞く
- 疲れている夜や、子どもの前では大事な話をしない
責め合わずに話し合うためのコツ
最後に、どの場面にも使える進め方をまとめます。
- 人ではなく、出来事を話題にする。「だらしない人だ」ではなく「今週は洗濯が三日たまった」と事実を置きます
- 話す時間をあらかじめ決める。不満が爆発したときではなく、落ち着いている時間に15分だけ、と決めると続けやすくなります
- 一度に一つだけ。過去の不満をまとめて出すと、相手は責められたとしか感じられません
- 決まったことは書き残す。言った言わないの争いを防げます
- 変えられないことは、いったん脇に置く。性格ではなく、変えられる行動に絞ります
なお、怒鳴られる、物を壊される、生活費を渡してもらえない、行動をいちいち監視されるといったことがある場合は、話し合いで解決すべき「違い」ではありません。安全が先です。各都道府県の配偶者暴力相談支援センターや、市区町村の女性相談・家庭相談の窓口、警察の相談窓口に、早めに相談してください。
まとめ
うまくいかない相手を「向いていない人」と分類しても、関係はよくなりません。行き違いの多くは、前提の違いと、伝え方の問題です。
実家との距離、お金、家事の分担、気持ちの伝え方。この4つを、人格ではなく行動の話として一つずつ決めていけば、変えられる部分はたくさんあります。そして、話し合いが成り立たないほど怖い思いをしているときは、我慢せず外の窓口を頼ってください。あなたが安心して暮らせることが、いちばん大切です。






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