こんにちは、天田です、
今日は
『恋愛依存性になる原因は親の愛情不足?』
というお話をしてみたいと思います。
恋愛依存症とは? 男女で違いはあるの?
恋愛依存症とは、『常に彼氏(彼女)がいないと不安になる』という人たちのことです。
男性よりも女性に多く見られる症状で、一種の『共依存』とも言われています。
この手のタイプのひとは『恋人がいない』という状態に耐えられないため、別れてもすぐにまた新たな恋人を見つけ出します。
それでいて、結婚にまで至ることは少なく、付き合っては別れ、付き合っては別れを繰り返す傾向があります。
また、結婚しても長続きせず、三年ももたずに離婚することも少なくありません。
『私、恋愛依存症だから彼氏がいないと耐えられないんだー』
というような感じで自分が『恋愛依存症』であることをむしろ誇らしげに語る女性もまれにいますが、『ぶってるだけ』ならば単に自意識過剰な困ったひとで済みますが、真性の場合はそうもいきません。
ひどくなると男女関係のもつれで事件に巻き込まれたりする可能性さえあります。
では、恋愛依存症に男女の違いはあるのでしょうか?
以下に男女別の特徴を列挙してみます。
『男性の場合』
〇自分に自信がない
〇常に彼女と一緒にいないと不安
〇すぐに束縛したがる
〇考え方がネガティブ
〇自己承認欲求が高い
『女性の場合』
〇自分に自信がない
〇常に彼氏と一緒にいないと不安
〇すぐに束縛したがる
〇考え方がネガティブ
〇彼氏が出来るとすぐい浮かれて自慢する
……と、このように見てみると分かる通り、
『男性も女性もほとんど特徴は同じです』
違うのは最後の部分だけで、男性は『自己承認欲求が強い』、女性は『彼氏が出来るとすぐに浮かれて自慢する』とありますが、実はこれも『男女共通の特徴』です。ただ、どちらかというと男性の方が自己承認欲求が強いひとが多く、女性の方が『付き合いたての彼氏自慢』が多い傾向があるというだけです。
このように、『恋愛依存症のひとは男女問わず同じような特徴があるのです』。
恋愛依存症になる原因
では恋愛依存症になる原因とはなんでしょうか?
それは一言で言えば
『家庭環境のせいです』
このブログではしつこいくらいに繰り返し説明していますが、
『人間の性格というのは子供のころの家庭環境でほぼすべてが決まるのです』
暖かい家庭で育てば明るい性格の人間に育ち、
冷たい家庭で育てば暗い性格の人間に育つ。
人間の心というのは、簡単に言ってしまえばこれだけのことなのです。
では恋愛依存症の人間はどういう家庭で育ったのでしょうか?
彼らは多くの場合
『機能不全家庭』
で育っています。
機能不全家庭とは、家庭がキチンと機能していない家庭のことです。
もっと分かりやすく言うと、
『問題のある家庭』
で育ったということです。
親がちゃんと親らしく子供を愛していない。
親がいつも子供のそばにいてあげない。
キチンとしたごはんを食べさせてあげていない。
暖かい心の触れ合いがない
貧乏で衣食住が足りていない
夫婦ゲンカが絶えない。もしくは兄弟間で争いが多い
などなど。
私たちがなんとなくイメージする
『暖かい家族』
『家族とはこういうもの』
というイメージとは違う、『どこか不健全な家庭』で育った子供たちが、やがて大人になった恋愛依存症になるのです。
もちろん全員が恋愛依存症になるわけではありませんが、恋愛依存症の人間に『子供のころ、機能不全家庭で育った』というひとが多いことは間違いありません。
なぜ機能不全家庭で育つと恋愛依存症になるのかというと、『子供のころに満たされなかった愛情を、代わりに恋愛で満たそうとする』からです。
愛情不足が恋愛依存性を生む
たとえば『シングルマザーの家庭に生まれ、いつも家でひとりお留守番をして育った女性』の場合、胸のなかには子供のころの寂しさがそのまま残っています。
お母さんと一緒にいたい、誰かにそばにいてほしいと思う気持ちが満たされないまま大人になったので、いつしかその気持ちは『恋人への願望』へとすり変わっていくのです。
構ってほしい。いつもそばにいて欲しい。私だけを見ていて欲しい。私をほめてほしい。見捨てないでほしい。私を愛で満たして欲しい。
そのような願望を、相手に押し付けてしまうのです。
その結果、相手にとって負担になるので、捨てられてしまいます。
しかし別れても自分のなかの『愛情欲求』はそのまま残っているので、すぐに別の男性を求めます。そして同じように『子供のころに満たされなかった愛情欲求』を満たそうと、束縛したり過剰な愛情欲求をしてしまって、振られてしまうのです。
つまり恋愛依存症のひとは『親が子供に注ぐような無限の愛』を恋人に求めてしまっているのです。
しかし、聖人君子ならばともかく、普通の人間はいくら相手が恋人だからといってそこまでの完璧な愛情は与えられません。
テレビを観たいときもあるし、デートに気が乗らないときもある。一日に何十通もLINEが送られてくれば嫌にもなりますし、すべてのメールに返信する気にはなれません。
なにより、『恋愛依存症』のひとは『愛情欲求が強くなりすぎている』ので、どんなに素晴らしい恋人であっても完璧に満たしてあげることは不可能です。
こうして、恋愛依存症の人間はいつまでも満たされない欲求を胸に抱えたまま、恋人を作り続けるのです。
さらに、機能不全家庭で育った人間は『自己愛が低い』という特徴もあります。
これも分かりやすく言えば『自分に自信がない』『自分に価値があると思えない』ということです。
これもまた、『恋人がいる』ということで一時的に解決されます。
『恋人がいる』のだから『私にはそれだけの魅力がある』と思えるし、
『恋人がいる』のだから『私には価値がある』と思えるからです。
『恋愛依存症の人間は、恋人が好きだから一緒にいるのではない。恋人がいるという状態が好きなだけだ』
とよく言われるのはこのためです。
克服する方法
もしもあなた自信が『恋愛依存症』やそれに近い状態にあるのならば、
克服することを強くオススメします。
なぜならさきほども書いたように、恋愛依存症というのはまず『幸せになれない』からです。
絶対に満たされない愛情欲求を恋人に対してしてしまっているため、常にあなたは不満になり、また相手は負担に感じてしまうので、結局は分かれてしまいます。
うまく誤魔化して結婚までこぎつけたとしても、やっぱり結婚関係はギクシャクします。
事実、私の周りの『恋愛依存症に近い体質のひとたち』は全員、ひとりの例外もなく離婚していました。
さきほども書いたように、
『彼氏がいないと不安』
『彼女がいないと落ち着かない』
というひとは、『相手が好きなのではなく、恋愛をして安心しているだけ』です。
相手の立場になって考えてみれば、そんなひととの交際が長続きするはずありません。
健全な人間なら『ちゃんと自分のことを好きになってくれるひとと付き合いたい』と思うのが普通です。
では、どうすれば恋愛依存症を克服できるのでしょうか?
それには『自分に自信をつけること』が必要です。
機能不全家庭で育ったひとは、基本的に自分に自信がありません。
愛情欲求が満たされず、他人から愛されている・認められているという経験が少ないからです。
しかしそれは逆に言えば
『自分に自信をつければ、愛情欲求・承認欲求がある程度、満たされる』
ということでもあります。
事実、『機能不全家庭で育った子が、努力して社会で大成功し、立派な人間になった』という例は世の中にたくさんあります。
つまり、『寂しさ』『自信のなさ』を、恋人ではなく自分の努力によって満たしたということです。
これなら、誰に迷惑をかけることもなく、それどころか世の中の役に立ちながら自分の心を改善していけます。
恋愛依存症や依存症気味の方は、ぜひ自分に自信をつける努力をしてみてください。
恋人では満たせなかった心のむなしさが、案外簡単に埋まるかもしれませんよ?
まとめ
いかがでしたか?
『恋愛依存性になる原因は親の愛情不足?』
というお話をしてみました。
なにかの参考になれば幸いです。
それでは、また。
(なお、自分に自信をつける方法は他にもありますので、興味のある方はぜひこちらの記事もご覧下さい。
『他人が褒められると劣等感で苦しくなる。自信がない自分を変える方法』)
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