こんにちは、天田です。
今日は
『中二病の意味を超簡単に説明!』
というお話をしてみたいと思います。
『中二病ってよく聞くけど、どういう意味?』
『中二病って言われて悩んでいる』
という方は、ぜひ読んでみてください!
目次
中二病の意味を超簡単に説明します!
『中二くせーw』
『〇〇が好きとかマジ中二すぎwww』
ネットと活用していると、このように『中二』という言葉をよく見かけますよね?
最近では『中二病でも恋がしたい!』など、作品のタイトルになるほど広く使われるようになってきました。
しかし、それでも世の中には『意味が分からない』『なんとなくは分かるけど、いまいち定義が分からない』というひとも多いと思います。
そんな方々のために、超簡単に一言で中二病の意味を説明すると、こうなります。
『中学二年生あたりがよくやってしまう痛い言動のこと。または、それをしてしまう人間のこと』
中学二年生といえば思春期まっ最中です。
思春期というのは子供が大人になるための過渡期で、人生で最も心が不安定になる時期です。
そのため、この時期には誰でも大なり小なり、おかしな発言・行動をしてしまうもの。
それらをまとめて『中二病』と呼ぶのです。
ちなみに、この言葉を最初に作ったのはお笑い芸人の伊集院光さんです。
伊集院さんが深夜ラジオのコーナーで、
『中学二年生のころってこんな痛いこと言ったりやったりするよね~』
という痛いエピソードを募集し、それを発表しているうちに、人々のなかに『中二病』という概念が生まれてきたのです。
ようするに、
『ああ、中二のころって確かに痛いことやるよな! オレだけじゃなくみんなそうだったんだ!』
と、分かってきたということです。
その痛い発言、行動のことを『中二病』と呼び始めたというわけです。
今では意味が広くなり、趣味や考え方にも中二病という言葉がつけられるようになりました。
『オレ、〇〇が好きなんだ』
『うわ、中二くせー』
『(〇〇なんて考えは)ただの中二だろwww』
という感じです。
具体的な中二病の言動・趣味・考え方って?
では具体的に中二的な発言、行動、趣味、考え方をご紹介します。
〇発言
「日本の音楽なんかゴミだよ。洋楽のパクリしかねーじゃん」
「ハリウッドなんて見てるやつ、頭悪すぎwww」
「正義だの愛だの、そんなもん幻想でしかねーんだよ」
「人生に意味なんてないよ」
「大人は汚い」
〇行動
好きでもないのにコーヒーをブラックにする
映画ならハリウッド、ゲームならFF.ドラクエなど、メジャーなものを批判し始める
自分のことを棚にあげて他人を批判することが多くなる
難しい言葉や感じを好んで使うようになる
親に反抗する
〇考え方
正しいか正しくないか、白か黒かのように考え方が極端になる
なんにでも理屈を通そうとする
愛や正義などの言葉を毛嫌いするくせに、100%の愛や正義を求める
(初恋の相手と結婚することに憧れたり、全財産を寄付したりするひとに憧れたりする)
〇趣味
笑いながら人を殺すキャラなど、インモラルなものを好きになる
(体中に包帯を巻いたキャラなども)
ゲームやアニメ好きに多い。
難しい言葉や漢字・作品を好むようになる。
(哲学的な映画やアニメ・小説など)
いくつか重複(かぶっている)しているものもありますが、ざっと考えつくのはこんなところでしょうか?
正直、書きながら恥ずかしくなってきてしまいました(^ω^)
中二病がバカにされる理由はまさにこの点にあって、『中二病にかかっているときはかっこいいと思っていたことが、大人になってみるとただの勘違い行動でしかないと分かってしまう』という点です。
もとろん私も、かつては(今も少しは?)中二病でしたので、これらの言動・考え方のいくつかには覚えがあります。
いわゆる黒歴史というやつですね(笑)
中二病になる原因って?
さて、ここからは少し難しい話になります。
なにかというと、
『なんで中二病になるの? それと、中二病になるひとと、ならないひとの差ってなんなの?』
ということです。
正直、このことについて説明しているネットの記事、本は意外と少ないです。
大抵は中二病の症状だけをざっと説明して、自分の体験談を交えて終わりです。
しかし、この記事ではあえて『中二病の原因』について説明してみようと思います。
果たして中二病の原因なんてあるのか? 思春期になれば誰でも中二病になるものじゃないのか?
と思われるかもしれませんが、あります。
それも非常に簡単な原因です。
それがあるかないかで、思春期になっても軽い中二病にしかならない人間と、重い(痛い)中二病になる人間に分かれるのです。
さらに、原因が深刻だと大人になっても中二病が治らない人間になったりもします。
では、その原因とはなんでしょうか?
それは……
『劣等感』です。
劣等感とは、読んで字のごとく『自分が劣っていると感じる感情』のことです。
『自分は何も特技がない』
『自分は見た目が悪い』
『自分は友達が少ない』
このような感情のことを、劣等感と呼びます。
そして、中二病というのはこの『劣等感』が原因で発症するのです。
さきほどの『中二病の発言・行動・考え方・趣味』の例をみてください。
なにか気が付くことはありませんか?
それらはすべて『自分を守ろうとしている』ための行動です・
『自分は特別な存在だ』
『自分はこんなに頭が良いんだ』
「自分はこんなに大人なんだ」
このようなことを、自分や他人に遠まわしにアピールしているのが『中二病』なのです。
映画好きがハリウッドをバカにし、音楽好きが邦楽をバカにして洋楽を褒めるのも、実はその心の奥に『オレは他の奴らとは違う』と思いたい、思わせたいという心理が働いています。
『自分は特別な存在だ』と思うことで劣等感から抜け出そうとするのです。
難しい漢字を使いたがったり、理屈をこねたり哲学的なアニメや映画を好むのも、『自分はこんなに頭が良いんだ』と自分や他人に思わせたいからです。
(または、自己弁護のための屁理屈をこね続けているうちに、理屈っぽいものを好きになってしまったからです)
好きでもないのにコーヒーをブラックにしたり、クールぶったりするのも、幼稚で傷つきやすい自分を必死に隠すための擬態です。
笑いながらひとを殺すキャラや歴史の悪役に惹かれるのも、『他の人間と違うことができる=かっこいいこと』という考えがあるがためです。
それは裏を返せば、自分は『他のひとと同じことが出来ない』という劣等感の現れです。
不良が暴走族に憧れるのと同じで、『オレは普通のことができないんじゃない、他の奴らと違う特別な存在だからやりたいと思わないんだ!』という証が欲しいからです。
自分に酔ったナルシスト的な発言をするのも、誰も自分を褒めてくれないから、仕方なく自分で自分を褒めてなぐさめているだけです。
『そして、そのことに自分では気がついていません』
このように、中二病というのは何ということはない
『劣等感をごまかすための防御行動』
でしかないのです。
だから、ある程度心が健全に育った大人はみんなそのことに気付いているので、中二病なひとをみると恥ずかしくなるのです。
一生懸命に背伸びしていることが分かるから。
劣等感が強いほど中二病は重症になる
中二病とは劣等感を隠すための防御行動です。
でも、なぜ中学二年生になると中二病が発症するのでしょうか?
それは、『成長期に入り体が急速に成長することによって、体内のホルモンバランスが崩れるため、心が不安定になるため』です。
ようするに『不安』になるのです。
ある大手予備校の先生はこの状態を『一年中、生理が来ているようなもの』と表現していました。
心と体は直結しているので、体の状態というのは即、心に影響します。
お腹が減っていればイライラしますし、
眠くてもイライラしますし、
体調が良ければ気分も明るくなるし、
風や日差しが気持ちよければ爽やかな気分になります。
このように、体の状態が心に直結しているのです。
私が尊敬しているある大作家の先生もこのことに気付いていて、
『心とは体の状態だ』
という名セリフを作中に残しています。私もこの考えには大賛成です。
このように、体の調子が悪いと心まで調子が悪くなるのです。
そして中学二年生ごろというのは、体が急速に大人に向かって造り変えられているので、体のなかが急速に不安定になります。
その結果、心も不安定になり、『妙にハイテンションになったり』『妙に怒りっぽく』なったり『妙に傷つきやすくなったり』します。
この不安定な状態を守るために『中二病』が発症するのです。
不安でしょうがない心を守るため、『私は劣っていない。私は特別な人間だから他と違っていていいんだ』と思い込もうとしたり、『こんなに難しい漢字を知っているんだぞ! 難しい話を楽しめるほど頭が良いんだぞ』とアピールしたり、他人をけなしたりするのです。
しかし、同じ思春期になっても、軽い中二病で終わりすぐに治るひともいれば、深刻な中二病になり大人になっても治らないひともいます。
この違いはなにか?
それは
『元々の劣等感の大きさ』
の違いで決まります。
さきほども書いたように、思春期になれば誰でも大なり小なり、中二病にかかります。
だからこそ思春期という言葉が出来たのです。
そしてその原因は、体の変化による心の不安定感(不安)が原因だと言いました。
つまり、この時期は誰でも不安が増すのです。
その不安を紛らわすために漫画やアニメ・音楽に夢中になったり、友達どうしで大騒ぎしたりして楽しむのです。『中二が人生で一番楽しかった』という意見がよく出てくるのも、不安な心を紛らわせるために刺激、つまり『娯楽』が、この時期はものすごく楽しくなるからです。
それはともかく、誰でも不安が強くなるのならば、『元々、劣等感が弱いひと』と『元々、劣等感が強いひと』では、中二病の病状の重さも変わってくると思いませんか?
つまりこういうことです。
『劣等感が弱い人』⇒思春期に軽い中二病⇒思春期を過ぎれば自然に治る
『劣等感が強い人』⇒思春期に重い中二病⇒思春期を過ぎても治らない
ということです。
つまり大人になっても中二病的な性格のひとというのは、
『他のひとよりも劣等感が強い大人』
ということです。
だから理屈を並べて他人を攻撃したり、世の中がくだらないなどといって自分を慰めたりするのです。それらはすべて傷つきやすい自分を守るための防御でしかありません。
しかし、他の大人たちはそのことを何となく気付いています。自信がないひとというのはどんなにがんばって自分を大きく見せかけても、周りの人間にはバレてしまうものなのです。
だから、こういう人たちは孤立してしまうのです。
誰にも相手してもらえないから、寂しい人生を送るのです。
中二病の治し方は?
これはもう、自分に自信をつける以外に方法はありません。
中二病の原因は劣等感なので、劣等感を克服する以外に方法はないのです。
アドラー心理学の創設者、アルフレッド・アドラーは、
『劣等感を克服するには行動しかない』
と明言しています。
私もこの考えには賛成です。
どれだけ屁理屈をこねて自分を守っても、
どれだけ『自分は特別な存在なんだ。他の連中とは違うんだ』と自分を慰めても、
どれだけ頭のなかで『自分は劣ってない』と思い込もうとしても、
劣等感がなくなることは決してありません。
なぜなら
『自分が劣っている』
と思う原因を取り除かない限りは、どうやっても自分の心の底が納得しないからです。
『そんなこと言ったって、オレの欠点はなくなってないじゃん』
と、頭の片隅で声が聞こえてしまうからです。
ですので、中二病を本気で治したいと思うのならば行動しましょう。
太っていることがコンプレックスならばダイエットを成功させ、
友達がいないことがコンプレックスならば友達を作りましょう。
そして、なにより大事なのは
『自分の身の回りの人間に受け入れられる』
ということです。
これが出来ないとどれだけ地位や名誉を高めても劣等感はなくなりません。
劣等感というのは、突き詰めれば
『周りの人間に受け入れられていると思えるか、否か』
で、決まるのです。
一番はじめは『親』です。
劣等感が強いひとは大抵、良い親に育てられていません。
(そのことについて詳しく知りたい方はコチラの記事をどうぞ)
親の次は『友達』や『異性』です。
それらから仲間はずれにされたり、自分を否定されるような言葉を浴びると劣等感は強くなります。
反対にいえば、身の回りの人間に受け入れられば劣等感は勝手になくなっていくのです。
地位や名誉が高いのに中二病のひともたくさんいますが、そういうひとは『間接的な評価』でしか他人から受け入れられていないので、中二病が治らないのでしょう。
たとえば映画監督なら、褒められるのは『作品』であって監督本人ではありません。
身の回りのひとも、褒めるのは作品であって監督自信の人間性ではありません。監督はいつまでたっても『自分自身を受け入れてもらった』という実感が得られないので、ずっと中二病のままなのです。
このように、自分の身の周りの人間に受け入れられないと、いつまでも中二病のままなのです。
そうならないためにも、自分の劣等感を克服し、身の周りのひとたちに受け入れられる努力をしましょう。
(ただし、思春期の中二病は自分の努力では治せないので、時間が過ぎるのを待ちましょう。趣味や友達づきあいを楽しんでいれば大抵は勝手に治ります)
痛い人間の付き合い方
大人になっても中二病が治らないひとは、
『放っておくに限る』
と言えます。
冷たいようですが、
『中二病のひとを他人が助けるのは難しい』
というのが現実です。
なぜなら、他人が手を指し伸ばしてもそのひとの劣等感をなくすことは難しいし、本人も救いの手を必要としていないことがほとんどだからです。
ですので、あなたの周りに痛い中二病のひとがいたとしても、
『適当に距離を取って、深い付き合いはしない』
というのが最良の選択だと思います。
これまたアドラー心理学でいう『課題の分離』というものです。
『そのひとの問題は、そのひとが解決すべきもので、自分は自分の人生の課題を解決することに全力を尽くそう』
という考え方です。
私はアドラー心理学を全面的に肯定するわけではありませんが、このあたりの考え方には賛成します。
なので、中二病のひとが身の回りにいる場合は、そっとしておきましょう。
それもそれで、そのひとの人生ですので。
まとめ
いかがでしたか?
『中二病の意味を超簡単に説明!』
というお話をしてみました。
超簡単だったかどうかはちょっと微妙ですが(笑)
なにかのお役に立てたのならば幸いです。
それでは、また。
(なお、自分自信が今現在、深刻な中二病で悩んでいる。もしくは自分が嫌いで辛いという方はぜひコチラの記事もご覧下さい)
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