こんにちは、天田です。
今日は、
『(もう)中学生だけど性格変えたい!』
と思っているひとに向けて、性格の改善方法をご紹介したいと思います。
性格は生まれつきだから、変えられないと思っている方はぜひ読んでみてください!
中学時代は楽しい? 辛い?
中二病という言葉はご存知でしょうか?
今やマンガのタイトルにもなるくらいなので、ほとんどの方は一度は耳にしたことがあると思います(特にネットに親しんでいる世代は)。
それでも念の為に説明しておくと、中二病というのは、
『思春期(中学二年生ごろ)によく見られる、独特の痛い言動。もしくはそれと似た言動を
する大人』
という意味です。
もちろん、正式にこう定義されているわけではありませんが、まあ大体こんなような意味と考えて良いと思います。
(ちなみに、元々この言葉を考えたのはクイズ番組でお馴染みのお笑いタレント、伊集院光さんです)
この中二病という言葉が出来ることからもわかるとおり、中学生というのは本当に多感な時期です。
小さなことですぐに深く傷つくし、自分が周りの人間とちょっと違うだけでも落ち込んだりすることもあります。
そのくせ、『自分は他の奴らと違う! 自分は特別な人間なんだ!』と勘違いして、以上にうぬぼれていたりもします。
このように、大人になってから振り返ると『あいたたたたた……』と赤面してのたうち回ってしまうような痛い言動をしてしまったりするほど、中学生ごろの心というのは複雑でデリケートなのです。
そして、だからこそ人生で一番楽しかった! とよく言われる時期でもあります。感情が昂ぶりやすいので、マンガや小説、ゲームや音楽など、趣味に異常なくらい熱中できるからです。夢を持ち始めるのも多くはこの時期です。
このように『すごく楽しい!』と『すごく辛い!』が両方とも存在しているのが中学時代なのです。
しかし、どれだけ辛くても『すごく楽しい!』が含まれていればまだ救いはありますが、なかには『すごく辛い』ばかりでちっとも楽しいことがない(特に学校のなかで)というひともいると思います。
そういうひとにとっては、中学時代とはまさに地獄のようなものです。
そして、今まさに辛い中学時代を生きているひとの多くは、自分と他人を比較して、『自分もあんな明るい性格だったら……』『あのひとみたいに積極的な性格だったら……』とうらやましく思ったりすることが多いと思います。
中二病はなぜ起こる?
性格を改善する方法をご紹介する前に、
『そもそも中二病はどうして起こるのか?』
というお話をしてみたいと思います。
これは、簡単にいえば体のせいです。
よく、テレビや教育関係の本で『自我が目覚め始め、社会と自分との葛藤に悩み始めるから』等の小難しい理屈が書いてありますが、実はそれらのほとんどは後付けの理由だと私は考えています。
中学生の心が不安定になる最大の理由は、単純に体が原因なのです。
なぜかというと、中学生のころというのは身長が急激に伸びたり、声変わりをしたりと、『急激に体が作り替えられている時期』だからです。
当然、体のなかは凄まじい勢いで作り替えられています。
建物に例えるなら、リフォームの最中であるわけです。
この状態というのは非常に無防備であり、なにより不快です。
大量の成長ホルモンが分泌されているので『普通の状態』とはまるで違っています。いってしまえば『異常な状態』なのです。
そして、体の状態が悪いと心の状態も悪くなるので、心が不安定になるのです。
これは多くのひとがイマイチちゃんと理解していないことですが、
『心とは体の状態の現れなのです』
たとえばお腹が空けば誰だってイライラします。
眠くてもイライラします。
お腹がいっぱいになればリラックスした気分になります。
好きなひとが近くにくれば心臓がドキドキしてきて、緊張したりソワソワしたりします。
風邪を引いて体が弱くなると、寂しくなったり誰かにそばにいて欲しくなります。
『痛い!』と感じれば怒りが生まれ、
『気持ちいい!』と感じれば喜びの感情が生まれます。
このように、心と体というのは密接に関係しているのです。
ですので、成長期に入り体が不安定になれば、心もまた不安定になるのは当然なのです。
これが『中二病』の正体です。
体が不安定になるので、心も不安になるのです。
だからこそすぐに傷ついたり、悩んだりしたり、
不安を紛らわせてくれる『マンガ』や『ゲーム』『芸能人』などを以上に好きになるのです。
だから、中学生のときは誰でも大なり小なり『中二病』になるのです。
ただし、本当に深刻な中二病になるのは『もともと不安が強い性格の子供』です。
普通のひとは『ちょっと心が不安定になる』程度ですが、もともと不安が強い(コンプレックスが強い)子供は思春期の力でさらに不安が強くなるので、中二病になるのです。
大人になっても中二病的な言動をするひとというのも、不安や劣等感が強いひとです。自分は特別な人間だと思い込む、ナルシストのように自分に酔う、誰かを崇拝して誰かをけなす、流行っているものをバカにする、などはすべて、自分の劣等感を隠すための方法です。
と、ちょっと話はそれてしまいましたが、ようするに
『中学生のときに心が弱くなるのは、ごくごく当たり前のこと』
ということを伝えたかったのです。
だけど、それでもやっぱり明るい性格のひとと暗い性格のひと、
傷つきやすいひとと傷つきにくひとがいるのは事実です。
では、その違いはどこから生まれて来るのでしょうか?
暗い性格の原因は?
暗い性格というのは、極端に言ってしまえば
『他人が怖い』
ということです。
他人が怖いから、顔を合わせないようにいつも下を向いている。
他人が怖いから、相手を刺激しないようにボソボソと小声で喋る。
他人が怖いから、一緒に輪の中に入って遊べない。
このように、暗い性格のひとというのは基本的に他人が怖いのです。
対人恐怖症とまでは行きませんが、その一歩か二歩、手前ぐらいの状態なのです。
では、なぜそのような性格になってしまうのでしょうか?
それは主に
『家庭環境』
に原因があります。
簡単にいえば、性格が暗い子供の家庭というのは、温かみがありません。
特に、お父さんやお母さんのどちらかが、もしくは両方が、厳しかったり愛情の薄いひとである場合が多いです。
すぐに怒る。いつもイライラしていて不機嫌。自分(子供)は悪いことをしていないのに怒鳴りつける。
このような親のもとで育つと、子供は心の底で親を恐れるようになります。
子供にとって、親というのは『最初に触れる他人』です。
その『最初の他人』が、自分に優しくしてくれたか、してくれなかったかで、
子供が『他人に抱くイメージ』が決まります。
わかりやすくいえば、
『自分以外の人間は、自分に対して優しくしてくれる』と思うか、『厳しい』『攻撃してくる存在』と思うかが決まるということです。
言うまでもありませんが、性格が暗い子供というのはまず間違いなく『他人は、自分に優しくしてくれない』と思い込んでいます。
だから、友達に対して『今日遊ぼう!』と言えないのです。
他人を恐れていることや、自分は他人に拒絶される存在だと心に刷り込まれているからです。
対して性格の明るい子というのは、暖かい家庭や両親の愛情を受けて育っているので、
『他人=自分に優しい=受け入れてくれる』
と認識しています。
つまり、他人を恐れていないのです。
それどころか、自分を優しく受け入れてくれる存在だと思っています。
だから
『ねえ、今日遊ぼう!』
となんのためらいもなしに言えるのです。
みんなが輪を作って楽しそうに話しているのを見れば、
『なになに? なんの話してんの? 私も交ぜて!』
と、遠慮なしに輪の中に入っていけるのです。
『他人に拒否されるかも』
という考えがほとんどないからです。
このように、暗い性格・明るい性格というのは子供のころの家庭環境によってほぼ決まるのです。
傷つきやすい性格の原因
こちらも家庭環境に原因がある場合も多いですが、 こちらは劣等感(コンプレックス)が原因の場合が多いです。
劣等感とは、簡単にいえば太っているとか、顔がイケメン(美人)じゃないとか、
『自分が他人より劣っていると思う感情』のことです。
人間は本来、群れで生活する生きものですので、
『自分のどこかが劣っている=群れの仲間にいれてもらえない=仲間はずれにされる』
という危機感を持っています。
出来ることなら、群れのみんなに喜ばれる見た目や特技を持っていたいと思っています。
(たとえば見た目や能力が優れているなど)
しかし残念ながら、みんながみんな優れた容姿や能力を持っているわけではありません。
イケメンもいればそうでないひともいるのが当たり前です。
というより、イケメンじゃないひとがいるからこそ、イケメンという存在が生まれるのです。みんながイケメンだったらそもそもイケメンという考え自体がありません。
このように、『劣等感=群れに入れてもらえなくなる要素=嫌われる要素』と考えているので、劣等感を刺激される言葉を投げかけられると傷つくのです。
『お前なんか仲間じゃない』『お前なんか誰も好きにならないよ』ということを遠まわしに言われているような気がして、傷つくのです。
つまり傷つきやすい性格というのは、『劣等感が強い=自分に自信がない』ということだと言えます。
自分に自信があるひとは、ちょっとやそっとの言葉では傷つきません。
反対に自信がないひとは、悪口じゃない言葉でも傷ついたり悩んだりしていまいます。
繰り返しますが、
『傷つきやすい性格というのは、劣等感が強いということなのです』
性格の改善方法
ではどうすればそのような暗い・傷つきやすい性格を改善できるのでしょうか?
これには以下の四つの方法があります。
〇本を読む
本を読めば知識が増え、自分のことを客観的に見ることができるようになります。『自分は劣っていると思っていたが、そうではなかった』と自然に思えるようになります。傷つきやすい心は劣等感から生まれてくるので、『自分を必要以上に劣っていると思わなくなる』だけでも傷つきやすさはグンと減っていきます。
まずは本を読んでみましょう。心理学の本なら自己分析の知識も増えて一石二鳥ですが、難しいようなら中学生向けのお悩み相談などでも構いません。
〇日記をつける
日記をつけることは心のバランスを整えるのに大変有効です、
自分の感情を紙に吐き出すことで、必要以上に悩んだりしなくなるからです。また、自分の良いところを発見することにも繋がります。成功者の多くが日記をつけているのも、それが心を強く保つのに有効な方法だと知っているからです。
コツとして、パソコンやスマホの日記アプリではなく、紙に手書きで書いた方が効果は高いです。手からの刺激が脳に伝わり、より強く記憶に残るためです。
〇自分を高める努力をする
勉強でも運動でも何でも良いので、自分を高める努力をしましょう。
自分に自信を持てばそれだけで傷つきにくくなりますし、他人を恐れなくなるので暗い性格も改善されます。
特に、運動がオススメです。運動をすると脳内でセロトニンという物質が生まれ、これが心を明るく前向きにしてくれます。スポーツマンに暗い性格の人が少ないのはこのためです。反対に、暗い性格のひとに引きこもりやオタクなどが多いのも、運動せず家のなかにばかりいることが原因です。うつ病のひとはセロトニンが不足しているという研究報告もあるくらいです。
自分を高める努力をして、自信とセロトニンを増やしましょう。
〇少しずつでも他人と関わる
暗いひとは友達が少ないです。ひとりもいないというケースも珍しくありません。
しかし、だからといってそのままにしておけば、ますます自信をなくしてしまいます。友達を作り、他人と関わることこそが暗い性格を直す最大の方法なのです。
ですので、少しずつで良いので友達を作る努力をしましょう。
コツとしては、無理に同じクラスのなかで友達を作ろうとせず、同じ趣味のなかまを見つけてそのひとたちと友達になることです。
あなたがアニメが好きなら、同じくアニメが好きなひとと接触すれば良いのです。同じ趣味の話なら口下手なひとでも会話が弾みますので、気まずくなることもありません。
まとめ
いかがでしたか?
『中学生だけど性格変えたい!』
という話をしてみました。
『成長期で体が不安定だから、心も不安定になる』
というのは、知らないひとも多いと思います。
『なんでこんなにイライラするんだろう』
『なんでこんなに傷つきやすいんだろう』
と、必要以上に悩んでしまったりしているかもしれません、
しかしそれが『成長期は体が変わって不安定だから、心が弱くなるのも当たり前』
と分かっていれば、それほど悩まなくなります。
実際、思春期の悩みというのは大人になれば自然に解決してしまうものがほとんどです。
『いつか勝手に解決する』
と思っていれば、悩みも軽くなります。
あまり思いつめないことが一番大切なのです。
それでは、また。
(ちなみに、自分が嫌いになりすぎて辛いひとはコチラの記事もぜひ読んでみてください。私の体験談です)
ありがとうございました。私へ中学生の頃はいつも「どうせ私なんか」「どうして私だけが」と内にこもってばかりだったので、参考にになりました。
遠藤早苗さん
コメントありがとうございます!
『どうせ私なんか…』
と考えてしまうのは、辛いですよね。
自信を持って生きられるように、少しずつ自分を変えていってみてください!