子供が風邪で食欲ない時は食べさせなくていい?幼児や低学年の食事は?

『子供が風邪で寝込んでいるんだけど、食欲がないと言って食事を食べてくれない…』
『無理して食べさせるのも可哀想だし、かと言って食べさせないのも良くないような気がするし…』
『風邪で寝込んでいる子供には、食事は与えた方がいいの? それとも、食欲がないなら与えないほうが良いの?』

子供が風邪で悩んでいる時、気になってしまうのはやっぱり食事のことですよね?

食欲がなくても食べさせてあげた方がいいのか、それとも食べさせない方がいいのか、分からなくて悩んでる親御さんは多いと思います。

そこで今回は、『子供が風邪で寝込んで食欲がない時はどうすると良いのか』というお話をしてみたいと思います。

子供が風邪で食欲がない…無理して食べさせなくていいの?

結論から先に言うと、子供が風邪で食欲がない時は無理に食べさせる必要はありません。

それどころか、無理に食べさせてしまうと逆に体力を消耗してしまい、風邪の回復が遅くなってしまう可能性さえあります。

一昔前までは、病気の時は栄養のあるものをたっぷり食べた方が回復が早い!と考えられていましたが、最近の医学では『むしろ食べない方がいい』という考えの方が主流です。

なぜなら、食べ物の消化には多くのエネルギーが使われてしまうので、胃の中に食べ物を入れると、体を回復させるエネルギーがそちらに使われてしまうため、病気の治りが遅くなってしまうからです。

実際、ペットの動物などを見ると分かりますが、彼らは病気の時は決して食べ物を食べません。ひたすらじっとして、病気が回復するのを待ちます。

そして、徐々に回復してきて、消化に回すだけの元気が出てきたら、ちょこちょことエサを食べ始めます。

このように、動物などは本能的に『病気の時は食べない方が良い』と知っているのです。

人間もこれと全く同じで、病気で食欲がない時は、無理して食べないで回復に専念した方が良いのです。

衰弱している子供を見るとついつい栄養のあるもの食べさせてあげたくなってしまいますが、無理をして食べてしまうとむしろ体力を消耗させてしまうかもしれないので、食欲がない時は無理に食べさせない方が良いでしょう。

ただし、おかゆなどを作ってあげて口元に持って行き、食べたそうにしているようならば、あげたほうが良いです。 お子さんの様子をしっかり観察して、本当に全く食欲がないのか、あるいはおかゆなどの消化に優しいものなら食べられるのかを見極めることが大切です。

ただし水分補給はしっかりと!

食欲がないときに無理に食べさせることはありませんが、水分の補給だけはしっかりと行うこと必要があります。

特に発熱している時は大量に汗をかくので、すぐに水分不足になってしまいます。水分不足は体を衰弱させてしまうので、水分の補給はなるべくこまめに行いましょう。

通常はぬるめのお湯や、 今日のレモネードなので十分ですが、よりしっかりと水分補給がしたい場合は、ドラッグストアなどで売っている『経口補水液』がおすすめです。

症状別のオススメ食材は?

子供が風邪で寝込んでしまった時は、(食欲があるならば)消化に優しいものを与えるようにしましょう。

例えば。おかゆ、ヨーグルト、カットフルーツなどです。

他には果物の入ったゼリーや、果汁100%ジュースなどでも良いでしょう。

ただし、量は少なめにし、必要以上に食べさせないことも大切です。子供が食べたがる量だけを与えましょう。

また、症状によって必要な栄養素が異なる場合もありますので、以下に症状別にオススメする食べ物をご紹介していきます。

※ただし、必ず食欲が出てきてから与えるようにしましょう。

熱がひどい時におすすめの食べ物

熱がある時は 免疫を高めるためにビタミン B 群を積極的に摂ることがおすすめです。

本来は豚肉などに多いのですが、肉は消化にエネルギーがかかりすぎて胃に負担がかかってしまうため、ヨーグルトやバナナなどから摂取しましょう。

鼻水が止まらない時におすすめの食べ物は?

鼻水が止まらない時は、粘膜を強化する働きがあるビタミンA群をを積極的に食べさせてあげましょう。 にんじんやほうれん草などに豊富に含まれていますので、細かく刻んで野菜スープにしたりすると食べさせやすいです。

また、にはビタミンA群や B群 が豊富に含まれているので 、卵粥などにすれば簡単に食べさせることができます。

発汗が多い時におすすめの食べ物は?

風邪の種類や体質によっては、大量に汗をかくという場合があります。その場合、経口補水液などでしっかりと水分補給をとることも大切ですが、それと同時に、汁物の食事をとることで、栄養補給と水分補給を同時に行うことができます。

おすすめの食事は、うどんや野菜スープです。特にうどんは消化しやすい食べ物なので、病気のお子様でも安心して食べることができます。野菜を多めに入れてうどんと一緒に煮込めば、スープの中に野菜の栄養が溶け込むので一石二鳥になりますよ!

幼児の食事のオススメは?

幼児の場合、胃腸の働きがまだまだ弱いので、風邪を引いた時は特に消化に優しいものを与えるようにしましょう。

野菜スープのスープだけや、水分が多めのおかゆなどがおすすめです。

フルーツの消化にはほとんどエネルギーが必要ないので、食べたがるようなら積極的に与えていきましょう。

ただし、同じフルーツでもバナナは若干、消化にエネルギーが必要になってしまうので与えすぎには注意が必要です。

低学年にオススメの食事は?

小学校低学年の場合も、基本は幼児と同じです。

食欲がない時は無理に食事を与えず水分補給のみをしっかりとし、食欲が少し湧いてきたら、消化に優しいものから徐々に慣らしていきます。

野菜スープやヨーグルト、カットフルーツなどから始め、徐々に卵かゆやうどんなどを与えて行くようにしましょう。

一番良いのは、お子さんに『何が食べたい?』と聞いてしまうことです。

お菓子やジュースなどは良くありませんが、消化に優しいフルーツやヨーグルト、ゼリーなどが食べたいと答えた場合は、それを与えてあげるのが一番です。

風邪の時に与えてはいけない食べ物は?

食欲が出てきたからといって、風邪を引いている子供に好きなものを食べさせてしまうのは良くありません。

お菓子やジュースなど、砂糖がたくさん入っているものは与えないようにしましょう。

また、熱が出ているからといって冷たい飲み物や食べ物を与えてしまうのもよくありません。風邪を引いている時は胃腸が弱まっているので、冷たいものをおなかの中に入れると、刺激が強過ぎてしまいます。

他にも、生姜やネギなどもあまり良くありません。風邪を引いてる時には生姜やネギが効くというイメージがありますが、子供がまだ小さい時は胃腸の働きが弱く、刺激が強すぎる場合もあります。また、生姜には体を温める効果があるので、熱がひどい時に与えてしまうとさらに熱が上がってしまう危険性もあります。

まとめ

いかがでしたか?

『子供が風邪を引いて食欲が出ない時の食事』

をご紹介しました。

最初に触れた通り、食欲が出ない時は無理してご飯を食べさせる必要はありません。

体が自然に回復してくるのを待ち、徐々に食欲が戻ってきたら、消化に優しいものから順に少量ずつ与えて行くようにしましょう。

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