ワンオペ育児が辛いなんて甘え?夫ありとシングルマザーとの違いは?


『ワンオペ育児が辛いなんて甘え。私はシングルマザーだったから、働きながら子供を育てた。旦那が働いてくれてる分、既婚者のワンオペ育児なんて楽なもの』

先日、このような書き込みをネット上で見つけました。
が、果たして本当にそうなのでしょうか?

私は男ですが、育児の大変さはそれなりにちゃんと理解しているつもりです。
それと同時に、『夫婦生活』の苦労や大変さも、身を持って理解しています。
夫がいるからシングルマザーよりも楽、とは一概に言えないのでは?と思い、両者の違いを調べてみました。

果たして既婚でワンオペ育児をしている主婦と、シングルマザーはどのような違いがあるのでしょうか?

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ワンオペ育児が甘いのは甘え?

まず最初に、ワンオペ育児とは何か?という基本の部分を説明しておこうと思います。

ワンオペ育児というのは、ワン・オペレーション。つまりなにもかもひとりで行っている状態のことです。

よく、夜のコンビニなどで店員さんがひとりですべての業務をこなしている姿を見かけることがありますが、あれの育児版だということです。

そして、主にワンオペ育児というのは女性を指して使われる言葉です。男性のワンオペ育児というのはあまり聞きません。

これはつまり、それだけ女性が育児を全負担する世の中がまだまだ続いていることを示しています。
(対して男性はちょっと育児をするとすぐに『イクメン』などと言われて『出来る男』扱いされるので、世のお母さん方から批判されているようです笑)

関連記事『イクメンが大嫌いな人が続出中!父親が子育てするのは当たり前!?

それはそうと、このワンオペ育児ですが、シングルマザーの女性にもあまり使われないようです。
なぜなら、シングルマザーはワンオペ育児が当たり前だからです。

ワンオペ育児が問題になっているのは、『結婚して夫がいるのに、育児を一切やってもらえない女性』です。つまり、既婚者です。

どちらも育児の負担は同じなのに、シングルマザーの方はワンオペ育児であることを同情してもらえず、夫ありワンオペ育児主婦の方が騒ぎ立ててる…

そんな様子を見て、冒頭のシングルマザーの女性は『甘えだ!』と言いたかったようなのですが…果たしてそうでしょうか?

夫がいるけどワンオペ育児の方が、シングルマザーよりも楽だという根拠はどこにあるのでしょうか?

夫あり(既婚)とシングルマザーとの違いは?

既婚者ワンオペ育児とシングルマザーとの違いをざっと洗い出すと、以下の4つにまとめられます。


〇収入面
〇家事・育児の労力
〇時間
〇精神面

これらをひとつひとつ比べてみましょう。

収入面

まずは収入面。
子供は未就学児が1人、小学生がそれぞれ1人ずつの2人とします。
給料計算は30歳男性・シングルマザーの平均値です。

『夫あり』

夫の給料 30万円。(共働きの場合+パート代10万円)
児童手当 未就学児15000円+小学生10000円 (計25000円) 

(全ての合計) 325000円 又は 425000円

夫が月に30万円稼いでいる場合は、このように30万円+25000円で325000円となります。母親がパートで働いている場合は+10万で425000円です。

『シングルマザー』

母親の収入  15万円。
児童手当   未就学児15000円+小学生10000円 (計25000円)
児童扶養手当 31000円 
(※児童扶養手当は所得が年200万円以下で計算しています。)

養育費 5万円
(全ての合計) 256000円

シングルマザーの場合、片親だともらえる児童扶養手当が支給されるので、月々256000円ほどの収入になります。
ただし、養育費を受け取っていないシングルマザーの方も多く、また、児童扶養手当も収入や養育費を受け取っているかいないかで支給額が変わってきます。あくまで目安としてください。

もし養育費を受け取っていない場合、マイナス5万円ですので206000円夫ありの場合と約10万円の差があります。

ただし、夫がいる場合、食費やおこづかい、雑費などが増えるので、最低でも5万円は支出が増えます。

そう考えると、シングルマザーと夫がいる場合の差額は5万円ほどになるので、『とてつもなく大きな経済格差がある』というわけではないようです。

関連記事『ワンオペ育児させる夫の特徴!年収や性格は?子育てをさせるコツも!』

家事・育児の労力

では、家事・育児の労力はどうでしょうか?

どちらもワンオペ育児が前提ですので、育児の労力は同じです。
問題は家事の労力です。

シングルマザーの場合は、自分と子供の家事をやれば済みます。
ただし、フルタイムで働いているので体は疲れきっています。

対して専業主婦の場合、仕事はしていませんが家事は自分と子供だけでなく、夫の分もやらなければなりません。
これが、地味に重労働です。
たとえば料理ひとつとっても、成人男性ひとり分増えるだけで料理の量は一気に増えます。
買い物ひとつとっても、買ってくる量が段違いです。
さらに洗濯や掃除なども、男ひとり増えればそれだけで労力は三割以上は増します。

専業主婦ならばまだしも、パートで働いている場合、仕事+膨大な家事の合わせ技でかなりの大仕事になります。

『フルタイム+自分と子供の家事だけ』
と、
『パート+自分と子供と夫の分の家事』

どちらが大変なのか、一概には言えないと思います。

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時間

これは意外なことに、シングルマザーの方が時間がある、という意見があります。
ただし時間といっても、自由にのびのびとできる時間というわけではありません。

ひとりで好きに使える時間です。
シングルマザーだと、子供が寝たあとなどは完全にひとりの時間です。
疲れてはいますが、自由に好きなことが出来ます。
考え事も出来ます。
つまり、ちょっとだけ独身時代の時間を得ることが出来るのです。

反対に、専業主婦やパート主婦の場合、子供を寝かしつけてもひとりにはなかなかなれません。
夫がいるからです。
夫も昼に働いているので、夜はくつろいで起きているということが多いようです。
自分で選んで結婚したとはいえ、四六時中いっしょにいるのはストレスが溜まるものです。ましてや家事や育児で疲れきっているのであれば、なおさらひとりの時間が欲しくなります。
しかし、主婦の方がひとりの時間を持つことは非常に難しいです。

そういったストレスがある分、『自分の時間』という点ではシングルマザーの方が取りやすいといえます。

精神面

では精神面ではどうでしょうか?
これもそれぞれの違いを書き出してみます。

『シングルマザーの場合』

〇相談する相手がいないことが多い
〇寂しさや孤独に苦しむことがある
〇金銭面での問題にいつも頭を抱えている

『既婚者の場合』

〇夫に対していつも不満を募らせている
〇寂しさや孤独に苦しむことがある。
〇金銭面での問題に頭を抱えている。

と、このように見てみると、意外と似通った悩みを抱えていることがわかると思います。
ただしシングルマザーの場合、金銭面での問題や孤独感が強く、ワンオペ主婦の場合、夫への不満という、シングルマザーにはない悩みを抱えていることがわかると思います。
また、ワンオペ主婦の場合も、よほどの高収入夫でなければ金銭面で不安を抱えていることが多数です。現代の日本は『年収300万円時代』と言われるように、全体的な所得が少ない時代です。夫がいるからといってお金の面で不安がないという家庭はまれです。

シングルマザー、ワンオペ主婦のどちらにもそれぞれの悩みがあるのだということがわかると思います。それらは似たようなものでもあるし、夫がいないから、いるからこその悩みであったりします。

だけど、結局、どちらも悩み、苦しんでいるのです。

まとめ 既婚とシングルマザーでは苦しみがやや違う

私の結論はこうです。

ワンオペ主婦も、シングルマザーも、どちらの方が辛いなんてことはない。
どちらも、それぞれの悩みや苦労がある。
なので、『ワンオペ育児が辛いなんて甘えだ』などという考えそのものが間違っている。

と、このような結論です。
『自分の方が大変』『あっちの方が楽してる』などという考えを持つと、ひとはいつまでも不平不満を抱えたままになってしまいます。

ひとは他人と比べれば比べるほど不満が溜まり、『自分ばかり損している。苦労している』と思ってしまう性質があります。

他人と比べることなく、他人は他人、と割り切って生きた方が良いのではないでしょうか?

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