こんにちは、天田です。
今日は
『目標とミッションの違い』
というお話をしてみたいと思います。
自己啓発書ではおなじみの言葉ですが、いまいち意味を理解していないひとも多いと思いますので、ぜひ読んでみてください!
目標とミッションの違い
目標とは『あなたが達成したい具体的なゴール』のことです。
一方、ミッションとは『あなたが生涯をかけてやり遂げなくてはいけない使命』のことです。
これが答えなのですが、これだけだとイマイチ分かりませんよね?
簡単な例を出して説明すると、こうです。
あなたが仮に『将来は日本一のカレー屋を作る!』という夢を持っているとします。
この場合、あなたにとっての目標は
『日本一のカレー屋を作る』
ということです。
これは分かりやすいですよね?
そして、その『日本一のカレー屋を作る』という大きな目標を達成するためには、
その途中にもっともっと小さな目標があるはずです。
『開店資金を貯める』
『店舗を借りて店をオープンさせる』
『売上〇〇万円を達成する』
『二号店をオープンさせる』
などなど。
会社員で言えば『係長になる』『課長になる』『部長になる』『社長になる』といったところでしょうか。
これらはすべて『目標』です。
では、ミッションとは何でしょうか?
これは、『なぜその目標を達成しなければならないのか? 私がこの人生でやり遂げなければならないことは何か?』ということを深く考えなければ出てきません。
たとえばさきほどのカレー屋さんの場合なら、
『どうして自分はカレー屋をやりたいんだろう? 日本一のカレー屋を作る意味はなんだろう? どうして日本一にしたいと思ったんだろう?』
と自分を深く深く掘り下げていって、ようやく見つかります。
すると、彼は『幼いころ、お母さんが病気でなくなってしまったので、母のカレーを一度しか食べたことがなかった。あのカレーをもう一度食べたかったのかもしれない』
と気づきます。
そして、自分と同じようにおいしいお母さんのカレーをあまり食べたことがないひとや、もう一度食べたいと思っているひとが世の中にたくさんいるはずだと気づきます。
そこで、彼は自分のミッション(使命)に気づくのです。
『私は日本一のカレーを作って、お母さんのカレーのようにおいしいカレーを食べたいと思っているひとたちに、安くておいしい、愛情のこもったカレーを提供し続けたい。そうやって社会と関わっていきたい』
これがミッションです。
使命は目標の先にあるもの
このように、ミッション(使命)とは目標の先にあります。
目標というのは叶えてしまえばそれで終わりですが、使命に終わりはありません。
自分の人生をかけてもやらなければいけないと思えるものがミッションです。
先ほどのカレー屋さんで言ったら、『自分のようにお母さんのカレーをもう一度食べたいと思っているひとたちに、同じくらいおいしいカレーを提供し続ける』というものです。
お母さんのカレーのようにおいしいカレーを食べたいと思っているひとはいつの時代もたくさんいるでしょうから、この目標には終わりがありません。
そしてなにより、自分のためではなく他人のための目標です。生涯をかけてやり続けなければならない目標です。
ですので、これは目標ではありません。
それよりももっと深い、『使命(ミッション)です)
『ミッションとは自分の生き方を決める指針のこととも言えます』
自分はなぜ今こういう夢を持っているのか?
なぜこの目標を達成しなければならないのか?
この目標を達成すると何が得られるのか?
自分がこの人生でやり遂げたいことは何なのか?
やらなければいけないことは何なのか?
ミッションとはまさに生き方そのものであり、自分の人生を貫く信念のようなものです。
よく大会社の社長が書いた自己啓発書などには『ミッションが大事。ミッションを持て』などと書いてあります。
しかし、なぜミッションが大事なのかはイマイチ分かりにくいことが多いです。
色々と小難しい、高尚な理屈をつけてしまい、そのせいで本質が伝わりにくくなってしまっているのです。
でも、実は答えは非常に簡単なのです。
『モチベーションを維持できるから』
これだけです。このためにミッションが必要なのです。
考えてみてください。
仮にあなたが『日本一のカレー屋を作る!』という夢を持っていたとして、
『その夢が叶ってしまったらどうしますか?』
より大きな夢を描けるでしょうか?
もしかしたら描けるかもしれないし、描けないかもしれませんよね?
『もうこれでいっか』
と思ってしまう可能性もあります。
日本一のカレー屋を作って満足するならまだ良いとしても、
その途中、たとえば一店舗だけお店を作り、その店が繁盛して、自分が食べていく分には十分な収入が得られたとしたらどうでしょうか?
『日本一のカレー屋を目指してたけど、生活は十分に出来るし、これくらいでいいか。下手に店の数を増やして、失敗でもしたら大赤字になっちゃうかもしれないしな』
と思ってしまう可能性があります。
つまり、モチベーションが下がってしまい、さらに上の目標が叶えられなくなってしまうのです。
多くのひとが夢や目標を叶えられない最大の理由が、実はこれなんです。
『なぜ、その目標を達成しなければならないのか?』
を考えず、『やりたいから』という憧れだけで突っ走ってしまおうとしてしまうのです。
もちろん最初のうちはそういった純粋な気持ちだけでも十分ですが、
何年、あるいは何十年もモチベーションを保つことは難しいです。
なぜなら『やりたいから』という動機だけだと、『なら、やりたくなくなったらやめてよい』という公式が成り立ってしまうからです。
プロのミュージシャンを目指していた若者が、インディーズで何回かライブ活動をして、
『売れなかったけど、ライブは何度かやって楽しめたし、満足したからもうプロを目指さなくてもいいか』
と諦めてしまうのと同じです。
『やりたいから』
だけではモチベーションが続かないことの方が多いのです。
だけど、もしそのミュージシャン志望の若者が、
『オレは家庭が荒れてて辛かった中学・高校時代、音楽を聴くことで辛い現実から逃れられた。勇気をもらった。だから、オレも同じように苦しんでいる若者たちに歌と音楽で勇気を与えてあげたい! いや、与えなきゃいけないんだ! それは、家庭が荒れている苦しさを知っているオレしか出来ないことだから!』
と、自分のミッション(使命)に気づいたとしたら、どうでしょうか?
十回や二十回、細々とライブをやっただけで『もう満足したからいいや』と思えるでしょうか?
思えないでしょう。
このように、ミッションを持つと、
『これをやり遂げることは、自分の人生の義務だ』
と思えるようになるので、モチベーションを高く保ち続けることが出来るのです。
成功者の多くが自分のミッションを自覚しているのはそのためなのです。
夢や願望を実現させる成功者の思考法
成功者は自分のミッションをハッキリと自覚しています。
『自分は〇〇(使命)を成し遂げるために生きている。そのために〇〇(目標)を達成しなければならない!』
と考えています。
憧れや好奇心だけでなく、その奥に『義務感』『使命感』を持っているわけです。
だから、ちょっとやそっとの成功くらいでは決して満足せず、常に上を目指して努力し続けられるわけです。
反対に、成功とは縁のない多くの人々は、ミッションを持っていません。
『お金持ちになりたい』
『〇〇に旅行に行きたい』
『高級車が欲しい』
『ダイエットしたい』
などの小さな目標はたまに抱きますが、『なぜ、それをやるのか?』『それをすることが自分の人生にとってどんな意味があるのか?』という深いところまで理解していないので、
『やっぱ今のままでいいか。別にお金持ちじゃなくても、食べるに困るほどではないし。太っているっていっても糖尿病にかかっているわけでもないし』
と、せっかく見つけた目標もすぐに諦めてしまいます。
俗に言う三日坊主というやつですね。
これは決して本人に根性がないわけでも、怠け者なわけでもなく、単純に『ミッション(使命)』がハッキリとしていないことが原因です。
『わざわざ苦しい思いをしてまで叶える必要がない』
と、無意識で思ってしまうためです。
人間の行動原理は
『痛みを避けて、快適を求める』
というものなので、『やる意味がないもの=ただの苦痛』という公式が成り立ってしまい、努力する気持ちそのものがなくなってしまうのです。
しかしミッションが見つかっていれば、
『今のこの苦労は、自分にとって意味がある。だから諦めずに続ける必要がある』
と思えるようになります。
つまりそのひとにとっては、『夢に向かって努力することが快適な状態であり、怠けることが苦痛』になるわけです。
努力が継続できるかどうかは、根性でも精神論でもなく、『それをやると自分にとってどんな良いことがあるのか』を理解出来ているかどうかの違いだけなのです。
勉強すれば褒められる、将来にプラスになると確信している子供と、
勉強しても褒められない、将来の役になんて立たないと思っている子供。
一体どちらが、勉強という『努力』を継続できるのか、考えるまでもありませんよね?
もちろん、『志望校合格』という『成功』をどちらが手に入れるのかも。
このように、ミッションを持つということは努力を継続するために必要なことなのです。
まとめ
いかがでしたか?
『目標とミッションの違い』
というお話をしてみました。
なにかの参考になれば幸いです。
それでは、また。
(目標の具体的な達成方法について知りたい方は、コチラの記事をご覧下さい)
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