『30歳こえてまだフリーターなんてやってるの?』
『いい年してアルバイト生活なんてだらしない…』
『結婚もしないで、いつまでブラブラしてるの?』
『30過ぎて独身フリーターのひとってヤバイよね』
30代、40代で独身、かつアルバイト生活を送っているひとの多くはこのような言葉を一度は言われたことがあると思います。
私もある夢があって31歳までアルバイト生活をしていましたから、似たようなことは何度も言われました。
しかし、本当に『アルバイト生活を送っている独身者はヤバイ』のでしょうか?
データを交えて私なりの考えを書いてみたいと思います。
目次
高齢フリーターは年々増加している
私の持論を述べる前に、まずは『世の中にはどれくらいフリーターがいるのか?』ということを知っていただこうと思います。
次のグラフを見てください。
これは総務省統計局がまとめたフリーターの人口推移グラフです。
2015年までしかありませんが、流れは十分に掴めると思います。
グラフを見る限り、2005年に200万人を越えていたフリーターの数が、2015年では167万人と、40万人近く減っていることが分かると思います。
これはおそらく、景気がわずかながらも回復してきたことや、『フリーター=良くない』という認識が社会全体に広がったこともあるでしょう。わずかながらも政府の雇用拡大政策が効果を生んだという見方もあります。
しかしこれはあくまでもフリーター全体の数でしかありません。
今回とりあげる『30代以降のフリーター』、いわゆる『高齢フリーター』はどうかというと、
どうでしょうか?
『30歳~34歳』、『34歳~39歳』と分けてあってわかりにくいかもしれませんが、右上の『合計』の線を見てください。
2007年の30代フリーター 『65.8万人』
2012年の30代フリーター 『81・5万人』
このように、5年で16万人も増えています。
こちらのデータでは2012年のフリーター人口の総数は約229万人ですから、なんと、
『全フリーターの約35%が30代』
という計算になります。
このように、フリーター全体の数は減っていても高齢フリーターは増え続けているのです。
なぜ30代、40代の高齢フリーターが増えているのか?
ひとつには、いわゆる『派遣叩き』、『派遣切り』などがあります。
2009年頃に派遣切りが問題となり、政府は企業に対して『派遣労働者の待遇改善』を求めました。
その結果、どうなったのか?
結論からいうと、『派遣社員は待遇改善されるどころか、そもそも雇ってもらえなくなった』という皮肉な結果になりました。
『派遣なんて雇っても扱いが面倒くさいから、安いアルバイトやパートを雇え』
と各企業が考えたからです。
この結果、それまで派遣として働いていた30代~40代の人たちが、『雇ってもらえなくなる』という状況に陥ってしまいました。
派遣社員として雇ってもらえなくなった30代の人々は、仕方なくより賃金の低いフリーターになるしかありませんでした。
こうして、『高齢フリーター』が増えていったのです。
高齢フリーターは結婚できない?
高齢フリーターには独身者が多いです。
なぜなら、家庭を築けるほどの経済力がないからです
現代は『年収300万円時代』と言われ、正社員でも経済的な理由から結婚をためらう若者が多いです。正社員でも結婚が難しいのに、アルバイトやパートで生活している人間が結婚できるはずがありません。
また、収入が少なければ生活するだけで精一杯になります。出会いの場を求めて飲みにいくことも難しくなります。女性ならば服やおしゃれにお金を使うことも出来にくくなります。
さらに男性の場合は、『就職していない』というだけで結婚の対象から外されてしまうことさえあります。
このように、高齢フリーターは若年フリーターよりも結婚することが難しくなるのです。その結果、高齢フリーターの大半が独身になります。
もちろん、なかには自ら選んで独身やフリーターを貫いているひともいます。
私もそうでしたが、『他にやりたいことがある』、『夢や目標があるのでまだ家庭は持たない』というひともいますし、単に『結婚に興味がない』というひともたくさんいます。
しかし、ここでひとつ問題が起きるのです。
それが最初に説明した、『独身高齢フリーターはバカにされる』ということです。
独身高齢フリーターはバカにされる?
『30過ぎてフリーターとかありえない』
『いい歳して定職についてないなんて人間としてムリ』
『35越えて独身のひとって人間性に問題がある気がする』
『中年で独身フリーターって人間として終わってる』
これは私が実際に言われたことや、ネットの声を集めたものです。
このように、高齢(30歳以上)で独身、なおかつアルバイトやパートで生活を送っている人間にはこういった悪意ある評価を受けることが多々あります。
もちろんすべてのひとが高齢独身フリーターをバカにしてくるわけではありません。
しかしそれでも、やはり世間の風潮として、
『独身は良くない』
『フリーターは良くない』
という考えがあることは否定できません。
私の経験上、年配の方は独身であることを批判し、中高年は定職に就いていないことを批判することが多いです。
やはり年配の方は『結婚するのは当たり前のこと』という価値観を持っているということでしょう。
また、定職に就いていないことを気にするひとは、年代を問わず多いです。
やはり『定職に就いていない=悪いこと』という価値観はまだまだ根強く残っているようです。
ちなみに、『独身フリーター』であることに批判的な目が向けられ始めるのは、20代後半ぐらいからです。20代前半くらいまでならば、ギリギリで『まだ若いから』、『やりたいことが見つからないから』という言い訳が通用します。
しかし、30歳を超えるとそれらは通用しなくなります。
なぜ独身バイト・パート生活者はヤバイと言われるのか?
高齢独身フリーターに対して世間の目が冷たいのは、さきほども言った通り『結婚=良いこと』、『就職=良いこと』だという価値観がまだまだ根強いからです。
反対に言えば、就職もせず結婚もしていない人間は『ダメな生き方をしている』とみなされることが多いです。
私の場合は、ある夢を叶えるためにあえてアルバイト生活を選んだのですが、それでも『ダラダラしたいからフリーターをやっているやつ』という評価を受けることも少なからずありました。
最初のうちはそういうひとに対して反発する気持ちを抱いていましたが、次第に言い返したり自分の考えを説明するのも面倒くさくなってしまって適当に受け流すようになりました。
現在、独身フリーターを選んでいるひとの多くも似たような経験をしていると思います。
しかし、考えてみれば独身であることは本人の自由であり、またアルバイトといってもしっかり仕事はしているのですから、批判される筋合いはありません。
ときには正社員よりも長く働いていることさえあります。バイトでも社員と同じかそれ以上の仕事を任せられることだってあります。
(実際、私はコンビニ勤務時代、社員の代わりに商品を発注したりレジ締めをしていました)
独身フリーターだからといって適当に生きているわけでも、他人に迷惑をかけているわけでもないのに、見下される理由はないはずです。
結局は本人の自由
他人に迷惑をかけないのならば、どのような生き方をしても文句を言われる筋合いはありません。
結婚も就職も、結局は選択肢のひとつです。
しかし、世の中にはそれまでの文化や慣習から生まれた『価値観』というものがあるので、そこから外れる人間はどうしたって批判されてしまいます。
しかし考えてみれば、たとえ結婚したって就職したって生きていれば何かしら他人から批判を受けるわけですから、独身フリーターだけが肩身の狭い人生を送っているわけではありません。
就職していれば就職しているなりの苦労もあるし、結婚していれば結婚しているなりの苦労があります。
独身高齢フリーターであることをバカにされたからといって、あまり気にすることはないのではないかというのが私の持論です。
独身高齢フリーターであることをバカにするひとだって、裏では別の誰かにバカにされています。そのひともまた誰かにバカにされています。
『バカにされた!悔しい!』
と顔を真っ赤にして反撃するよりも、
『まあ、こういう批判するひとってどこにでもいるよね』
とサラリと受け流した方が、ストレスも溜まらないので良いのではないでしょうか?
独身高齢フリーターを脱出したいのなら
しかし、もしもあなたが、
『好きで独身高齢フリーターを選んでいるわけじゃない。できるなら今すぐにでも卒業したい!』
と思っているのであれば、すぐにでも行動を起こしましょう。
このブログでは何度も何度も説明していますが、結婚や就職というものは『年齢が上がれば上がるほど難しくなる』というルールがあります。
特に女性の場合、30代後半からの結婚はかなりハードルが高いです。なぜなら女性には出産という大仕事があるからです。男性が結婚したいと思う理由の上位には必ず『子供が欲しいから』というものがあります。出産は30歳がギリギリ、35歳が限界ラインと言われていますので、結婚相手を求める男性のほぼ9割は二十代の女性を求めます。
ある婚活パーティに30代女性が参加したところ、男性から一度も声をかけてもらえなかったという動画をネットで見たことがあります。
またこれは男女共通ですが、ハローワークの求人なども年齢が上がれば上がるほどに求人が少なくなります。
本来、仕事の求人に年齢制限を設けることは禁止されています。しかしそれはいわゆる本音と建前というやつで、実際には年齢制限があります。ひどいときには面接を受けることすら出来ません。
『年齢は?』
『〇〇歳です』
『そうですか。申し訳ないのですがつい先日、定員が埋まってしまいまして…』
と、こんな具合に『定員が埋まった』などのウソの理由で落とされてしまいます。
本当の理由は『年齢が高すぎる』ということであっても、それを隠して落としてくるのです。
独身高齢フリーターを脱出する方法
ではどうすれば良いかというと、まず就職の場合は以下の方法が有効です。
『アルバイトから正社員を目指す』
『アルバイトは正社員になれない』と思い込んでいるひとが多いですが、それはアルバイト先を間違えています。たとえばコンビニの正社員などは、高齢のひとの方が狙いやすいです。
私と一緒にコンビニで働いていた50近い男性も、会社が倒産してアルバイトとしてやってきたのですが、一年ちょっと働いたら店長を任されていました。
なぜこんなことが可能なのか?
理由は簡単です。
『そのコンビニは直営店ではなくオーナー店だったからです』
オーナー店の場合、人事は当然オーナーが決めます。
ですので、オーナーに認められさえすれば簡単に社員として雇ってくれます。
オーナーが二号店を出すときなどは、アルバイトのなかからもっとも信頼できるひとを任命します。わざわざ求人を出すのが面倒だからです。
そしてこういった場合、年齢が高いというのはむしろプラスに働きます。若いひとにお店を任せるのは不安だからです。
このように、正社員を狙うのであれば『オーナー店でアルバイトをがんばる』というのが非常に有効な方法なのです。
反対に、直営店でいくらアルバイトをがんばっても社員に引き上げてもらえる可能性は限りなく低いです。店長に社員登用の権限がないからです。
フリーター用就職サービスを使おう!
意外と知られていませんが、世の中には『フリーター向け就職支援サービス』という便利なものがいくつかあります。
20代向けフリーター就職相談サービスのオススメは?
もしもあなたが20代、もしくは30歳になったばかりならば、『フリーター向けの就職サービス』を利用することをオススメします!
CMでおなじみのリクルートが運営する『就職shop』という『フリーターや既卒者向け』の就職支援サービスで、『事情があって通常の秋色コースには乗れなかった若者』が対象の求人サービスです。
つまり、学歴が低かったり、一度も就職したことがない20代向けの就職相談サービス、ということです。
ですので、なんと『書類審査はなし』。履歴書で落とされることがありません。中退者や高卒、社会人経験なし、もちろんフリーターやニートでもOKという非常に珍しい就職支援サービスです。
↓こちらで詳細が確認できますので、『どうせ自分なんてもう就職は無理に決まってる…』と諦めてしまっているひとは一度確認してみると良いでしょう。どうせ自分なんか…と決めつけてしまうのがもっとも良くないです。
また、こちらの『JAIC(ジェイック)』もフリーター支援に特化したサービスです。
無料で会員登録できるので、ぜひ気軽に試してみましょう。
高齢でも結婚する方法
『私は望んで独身のままでいる』
というひとはまったく問題ありませんが、なかには結婚願望はあるけどなかなか良いひとに出会えず独身のままというひともいると思います。
20代ならまだ焦りは少なかったかもしれませんが、30代に入ったころから焦りが強くなり、40代になると『もう結婚は無理なのかも…』という考えも出てきてしまったひともいるかもしれません。
『女性は40代に入ると途端に貯金をし始める。これは一人で生きる決意と諦めの表れだ』
というような内容の文章をなにかの本で読んだことがあります。実際にそのようなデータもあるようです。
しかし、高齢でも出会いがないわけではありません。
オススメなのは、中高年向けの婚活パーティに参加することです。そしてできれば、自分と同じか自分より年上の相手を選びましょう。
男性も女性も年を取ると自分より年下の相手を選びたくなるひとが多いようですが、それは高望みです。
若い人からみれば、年上と結婚するメリットはほとんどありません。
もっと現実的に、自分と価値観も合う同年代や少し上くらいの相手を選びましょう。
『結婚願望はあるのに結婚できない男女のほとんどは、自分のことを棚にあげて高望みしすぎている』
とよく言われます。私もそう思います。
一発逆転を狙うのをやめ、地に足をつけた相手探しをすることが、結婚への近道です。
関連記事『結婚できない女の特徴!男に嫌われる原因は?独身を脱出する方法も!』
『モテない男の原因と改善策!女性にモテる方法は外見よりも会話術?』
婚活サイトを使えば相手に困ることはない
『いきなり婚活パーティーに参加するのは抵抗がある』
『この年齢で就職もしていない人間なんて誰も選んでくれないに決まってる」
という方は、インターネットを使った婚活サイトや結婚相談所を試してみることをおすすめします。
婚活サイトでは自分のプロフィールを入力するだけで、『その経歴でもOK』という会員の異性が何人いるかがすぐに分かります。
たとえば、『35歳、年収200万』『趣味〇〇』と入力すれば、それだけで何十人、何百人と条件に一致する異性を紹介してもらえます。
街で自分の条件に会う異性を探すのは、独身高齢フリーターには非常に難しいですが、ネットならばほんの数十秒です。
あとはそのなかから自分の好みに合う相手にメールを送ってコンタクトを取るだけで、結婚への可能性が生まれます。
(もちろん、好みの相手がいなければ連絡を取る必要はありません。『自分の条件でもOK』と言ってくれるひとが世の中にどれくらいいるのかを確かめるために利用するのも良いでしょう)
『でも、どこの結婚相談所を選べばいいか分からない…』
というひとは、結婚相談所を利用してみるのも良いでしょう。
ちなみに、オススメはCMでお馴染みの楽天オーネットです。
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本当に、びっくりするぐらいあっさり相手が見つかりますよ!
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まとめ
いかがでしたか?
『独身アルバイト・パートはヤバイのか?』
というお話をしてみました。
自分で生き方を選んでいるだけなのに、バカにされるのはとても腹立たしいと思います。
私もかつてはそうでした。
しかし、他人の意見を変えることはできません。
そして、どんな生き方をしようと必ずバカにしてくるひとはいます。
気にしてもしょうがありません。
『まあ、こういう意見もあるよな』
ぐらいに思って受け流すのが最善なのではないでしょうか?
そして、もしあなたが『独身高齢フリーター』を卒業したいと思うのならば、この記事や当ブログの記事を参考にしてみてください。
それでは、また。
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