この記事は、2つの方法でわかります
文字を読むのが苦手な人でも内容がわかるように、この記事の中身をそのままゲームにしました。好きなほうを選んでください。
ゲームで気になったところは、このあとの本文でくわしく解説しています。
「独身で、パートやアルバイトで生活している。この働き方はどうなのだろう」。そう感じて調べている方に向けて、この記事では独身で非正社員として働くことの良い面と、気をつけておきたい面、そして周りの目が気になるときの考え方を整理します。世間の評価が気になっている方も、まずは事実と制度から見ていきましょう。
良い面1 時間の使い方を決めやすい
パートやアルバイトの大きな利点は、働く時間を自分の都合に合わせやすいことです。シフト制であれば勤務日や時間帯を相談でき、フルタイムの勤務と違って、平日の昼間に用事を入れられることもあります。
この時間を使って、資格の勉強をする、創作や表現の活動を続ける、家族の介護や自分の通院と両立する、複数の職場を掛け持ちする、といった選び方ができます。実際、時間の融通が利くことを理由に、あえてこの働き方を選んでいる人もいます。
一方で、時間があること自体が生活の余裕になるとは限りません。収入とのバランスを見ながら、「その時間を何に使うか」を決めておくと、この利点が生きてきます。
良い面2 仕事を変えやすく、探しやすい
アルバイト・パートの求人は数が多く、募集の条件も比較的ゆるやかです。飲食、小売、物流、清掃、施設管理、コールセンターなど業種の幅も広く、年齢を重ねてからでも応募できる募集があります。
職場が合わなかったときに離れやすいのも特徴です。期間の定めのない契約であれば、退職の申し出は原則として2週間前で足ります(民法)。ただし、有期契約の途中で辞める場合は扱いが異なるので、契約書に書かれた期間や更新の条件は確認しておきましょう。
「合わなければ変えられる」という前提があると、体や心を壊すまで我慢しなくてすみます。これは、この働き方の実質的な強みです。
気をつけたい点と、その備え方
もちろん、注意しておきたい面もあります。大切なのは、不安をそのままにせず、使える制度に置き換えていくことです。
- 収入が上がりにくい…時給の見直し時期、資格手当、責任者手当の有無を確認しましょう。パートタイム・有期雇用労働法により正社員との不合理な待遇差は禁止されており、労働者が求めれば、会社は待遇差の内容と理由を説明する義務があります。
- 病気やけがで働けないときの収入…勤め先の健康保険に加入していると、病気やけがで働けない期間に傷病手当金を受けられます。国民健康保険には原則としてこの制度がありません。週の所定労働時間や月額賃金などの条件を満たせばパートでも社会保険に加入でき、対象となる企業の範囲は段階的に広がっています。勤務先に確認する価値は大いにあります。
- 老後の年金…厚生年金に加入できれば将来の年金額が増えます。国民年金だけの場合も、収入が少ないときは未納にせず免除・納付猶予を申請してください。免除が認められた期間は年金額に一部反映され、障害年金や遺族年金の受給資格にも関わります。月400円の付加保険料、国民年金基金、iDeCoといった上乗せの仕組みもあります。
- 雇用保険…一定の条件を満たすアルバイト・パートも加入対象です。加入していれば離職時の基本手当や、教育訓練給付を使えます。給与明細を見て確認しましょう。
- 住まいや契約の審査…収入証明や保証会社の審査で不利になることがあります。家賃を収入の3割以内に抑える、公営住宅の募集を調べる、勤続年数を積むなど、事前にできることがあります。
- 孤独を感じるとき…地域のサークル、ボランティア、社会人向けの講座など、仕事以外のつながりを持っておくと支えになります。気持ちがつらい状態が続くときは、自治体の相談窓口やこころの健康相談の窓口を使ってください。
周りの評価が気になるとき
雇用形態や結婚の有無について、周囲から一方的な見方をされることがあります。ただ、それは相手の価値観の話であって、あなたの働きぶりや人柄を映したものではありません。
社会の側の制度も変わってきています。同一労働同一賃金の考え方が法律に取り入れられ、短時間で働く人への社会保険の適用も広がってきました。働き方は、生き方の選択肢のひとつとして扱われるようになっています。
それでも人から失礼なことを言われたときは、次のように考えると気持ちの負担が減ります。
- 説明する義務はありません。話題を変えて終わらせてかまいません。
- 職場で繰り返し侮辱される場合は、ハラスメントにあたることがあります。各都道府県労働局の総合労働相談コーナーで無料相談ができます。
- 比べる相手は他人ではなく、去年の自分で十分です。
続けるか、変えるかを決めるときの目安
今の働き方を続けるのも、変えるのも、どちらも正しい選択です。迷ったときは次の点を確かめてみてください。
- 今の収入で、毎月いくら手元に残るか。生活費の2〜3か月分の予備はあるか。
- 社会保険(健康保険・厚生年金)に入れる条件を満たしているか。満たせないなら、勤務時間や勤務先を変えれば満たせるか。
- 同じ職場での有期契約が通算5年を超えていないか。超えていれば、申し込みによって無期契約に転換できます。
- 正社員登用制度がある職場か。実際に登用された人はいるか。
- 働き方を変えたいなら、ハローワークの職業相談や、受講料が原則無料のハロートレーニング(公共職業訓練・求職者支援訓練)が使えます。条件を満たせば、訓練中に月10万円の職業訓練受講給付金を受けられる求職者支援制度もあります。
まとめ
独身でパート・アルバイトとして暮らすことには、時間の融通が利き、仕事を選び直しやすいという良い面があります。同時に、収入や病気のときの備え、老後の年金といった課題もあります。
どちらが重いかは人によって違いますし、時期によっても変わります。だからこそ、周りの評価に振り回されるよりも、社会保険に入れるか、年金の免除申請ができるか、無期転換の対象かといった具体的な確認を進めるほうが役に立ちます。今の生活が心地よいなら続けてよいですし、変えたくなったときのために窓口を知っておけば、それだけで安心の材料になります。






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