『小学生のとき成績が悪かった子でも、中学・高校になって成績が逆転することはあるのか?』
子供の成績が悪いと、親御さんとしては心配しますよね?
ましてやまだまだ基礎的な学習しかしていない小学生のころから勉強についていけないと、なおさらです。
そんなときについつい思ってしまうのが、『中学・高校になれば勉強の大切さに気づいてちゃんとやってくれるだろう』というもの。
でも、実際にはどうなのでしょうか?
小学生で落ちこぼれだった子供が、中学や高校に入ってから急に勉強熱心な子供に変わってくれることってあるのでしょうか?
今回は、その当たりのことを説明してみたいと思います。
目次
小学生で落ちこぼれても逆転できる可能性は?
まず最初に、『小学生で落ちこぼれでも逆転できる?』という問いに対する私なりの答えを明確にしておきます。
『できるけど、可能性は低い』
というのが、私の答えです。
つまり、『中学・高校に入ってから勉強できるようになる子は確かに世の中にいるけど、そういう子はとても少ない』ということです。
もっと分かりやすく言うと、
『大抵の子は、小学生で落ちこぼれると中学・高校ではもっと落ちこぼれる』
ということです。
厳しいようですが、これが現実だと思います。
これは、ご両親も自分の学生時代を振り返ればなんとなく分かっていることだと思います。
勉強が出来る子は、小学生のときから成績が優秀ではありませんでしたか?
小学生で勉強が出来ない子は、中学校や高校に進むとよりいっそう勉強が出来なくなっていませんでしたか?
そうです。少数の例外を除いて、普通は、
『小学生のときに勉強が出来ない子は、そのまま中学・高校でも勉強が出来ない子になる』
という法則があります。
中学・高校から優等生になるのが難しい理由
どうして小学生時代に勉強が出来ない子は、そのまま中学や高校に進学しても勉強できないのでしょうか?
答えは、以下のふたつが考えられます。
〇勉強する習慣が身についていないから。
〇基礎が身についていないから。
まず一番大きな理由は、勉強する習慣が身についていないからです。
勉強ができない子というのは、たいていテスト前しか勉強をしません。
普段からテストや受験に備えて勉強するという習慣がまったくないのです。
そのため、どうしても勉強がその場しのぎになってしまい、基本的な学力が身につきません。
テストを受けても平均点以下、もしくは赤点になってしまったりします。
もうひとつの理由が、『基礎が身についていない』ということです。
勉強は積み重ねです。
小学生時代というのは、数学や国語、社会など、中学や高校で学ぶ勉強の基本を身に付ける時期です。
当たり前ですが、基本ができなければより難しいレベルにはついていけません。
料理で言えば、目玉焼きすらまともに作れないひとが、難しいフレンチ料理に挑戦するようなものです。
小学生時代の基礎的な勉強が身についていないと、中学や高校の勉強内容は理解できないことが多いのです。
そうなると、たとえばテスト前に『そろそろ勉強しなきゃ!』と思っても、『教科書に書いてあることが分からない…』となり、まったく頭に入ってきません。
そして結局は、
『勉強は難しい。自分は頭が悪いから出来ないんだ…』
と、自信をなくしてしまいます。
小学生の成績=中学・高校の成績と考えよう!
結論を言うと、
『小学生の成績は、そのまま中学・高校の成績である』
と考えた方が現実的です。
少なくとも、塾に入れたり家庭教師をつけたりしない場合は、成績が上がることはまずありません。
もっと言うなら、小学校の成績よりも下がっていくのが普通です。
『小学生で落ちこぼれ=一生落ちこぼれ』
だと思いましょう。
もちろん、あくまで勉強の話ですが。
子供の成績をあげるためには?
ではどうすれば子供の成績を上げられるのかというと、『きっかけ』を与えることです。
少し前に流行った『ビリギャル』という映画をご存知でしょうか?
簡単な英単語もまともに書けなかったギャルの女子高生が、一念発起して見事に慶應義塾大学に受かるという、実話を元にしたストーリーです。
彼女のように、『まったく勉強できなかったけど、中学・高校で勉強出来る子に変わった』という子は実際、たくさんいます。
そういう子は、『きっかけ』があったのです。
たとえば、勉強できないことを馬鹿にされた、笑われた、など、怒りと屈辱がきっかけになって勉強を始めた子もいます。
親が心配して塾に入れたり家庭教師をつけてみたら、勉強のやり方や楽しさを憶えてみるみる勉強できる子に変わった、など。
勉強できない子が勉強できる子に変わる時には、必ず『きっかけ』があります。
その『きっかけ』を与えてあげる以外に、子供の成績をあげる方法はありません。
でなければ、この先もずっと今と同じままです。
もしくは、今よりも成績が下がっていくでしょう。
そうなると、人生でかなり大きなハンデを抱えることになってしまいます。
勉強ができないと人生がどうなってしまうのか、勉強が好きになる『きっかけ』を与えるにはどうすればいいのか知りたい方は、こちらの記事で詳しく説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ 小学生の成績は将来も逆転しない
いかがでしたか?
『小学生の成績は将来逆転するのか?』
というお話をしてみました。
結論は本文でも説明したとおり、
『きっかけを与えなければ、逆転することはない』
です。
厳しいようですが、努力の大切さを知らない子供が、ある日突然いきなり努力家になることはありません。
今、ダラダラしてしまっている子は、かなり高い確率で、ダラダラした大人になります。
仕事も適当だったり、結婚して家庭ができても、家族のために頑張ろうとしない大人になってしまう可能性が大です。
小学生ならまだまだ間に合います。
ぜひ『今』、子供のために『努力するきっかけ』を与えてあげましょう。
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