『夏休みの宿題で読書感想文を書かなきゃいけないけど、なにを読めばいいのか分からない!』
『小説を読んでみたいけど、どれが面白いのか分からない!』
『中学生でも簡単に読めて、面白い小説を教えて!』
このような悩みを抱えている中学生のみなさんのために、『中学生にオススメの小説』をご紹介します!
読書初心者でも簡単に読めて、なおかつ感動できるものや面白いものばかりをご紹介しますので、気になった作品があったらぜひ読んでみてください!
ミミズクと夜の王
ライトノベルでお馴染みの電撃文庫の本です。
選考委員たちから満場一致で大賞に選ばれた作品で、一言で言えば泣けます。
内容は、ドレイの少女が魔物の住む森に行って自分を食べてもらおうとするところから始まります。
これだけでもなかなか惹きつけられる出だしですが、読んでいくとこの主人公の悲しい生い立ちや、成長していく姿にどんどん惹きつけられていきます。
ライトノベルですがイラストはなく、大人向けの小説のような雰囲気のする本です。
とはいえ、そこはやっぱりライトノベルなので非常に読みやすく、読書に慣れていない人でも安心して読むことができます。
ファンタジーものですがバトルなどはほとんどないに等しく、ひたすら悲しいような、優しいようなお話が続いていきますので、おとぎ話を読むような気分で楽しめますよ!
ラブレター
映画監督としても有名な岩井俊二さんの作品で、非常に短い恋愛小説です。
恋人を事故でなくした女性のもとに、死んだ恋人と同じ名前の何者かから手紙が送られてくるという不思議な出来事が起こったところから、物語はスタートします。
といっても、ミステリーというわけではなく、そこから元恋人の過去の話などいろいろな話が語られていきます。
ものすごく読みやすくて、暖かく、それでいて最後は優しい感動に包まれる…そんなお話ですので、非常にオススメです。
ページ数も、短編よりちょっと長いかな? ぐらいの非常に少ないページ数なので、おそらく1時間ちょっとで読み終わってしまうでしょう。
それでいてこれだけ感動できるのですから、岩井俊二先生の恋愛小説を書く腕は素晴らしいの一言ですね。
サクッと感動したい方にオススメです。
世界の中心で愛を叫ぶ
二十年ぐらい前に大ブームとなった恋愛小説です。
内容は、彼女が病気にかかって死んでしまう…という、ある意味でお約束なもの。
でも、文章は読みやすく、読書初心者でも安心して読めるので中学生にはもってこいの作品です。
映画化もされているので、内容だけ知りたいひとはレンタルで観てしまうのもアリかもしれませんね。
GOTH(ゴス)
『ミステリー小説とか読んでみたい!』
というひとにめちゃくちゃオススメなのが、こちらです。
乙一(おついち)先生という、ミステリーの名手が手がけた名作短編ミステリーで、読めばかならず騙されること間違いなしの傑作です。
さらに登場人物も、中学生が大好きそうな『心が凍てついている主人公』なので、読んでいてゾクゾクしてきます(笑)
個人的にはこの次の『ZOO』という作品もオススメなのですが、ミステリーの楽しさをサクッと味わいたい!というひとにはこちらが断然オススメですね。
漫画化もされていますが、騙される喜びを味わいたいひとはぜひとも小説版を読んでみることをオススメします!
夜のピクニック
恩田陸先生の傑作青春小説です。
『全校生徒全員で、夜通し歩き続ける』という一風変わった学校のイベントを通して、さまざまな人間模様が交差していくお話です。
この作品のどこがすごいかというと、とにかく登場人物の心理描写が上手です。
『あー、学校にこういうやついたなぁ』
と思わせる人物たちが、それぞれの悩みを打ち明けたりしながら語り合うので、共感せずにはいられません。
そして読み終わったあとには、爽やかな感動と満足感が残ります。
学校生活のあるあるを感じながら青春を満喫したいひとにオススメの一冊です。
アルジャーノンに花束を
ちょっと古典になってしまいますが、ぜひとも中学生に読んで欲しい一冊です。
これは、ダニエル・キイスという作家が書いた傑作中の傑作SFです。
内容は、簡単に言えば『知能障害があるために周囲の人間にバカにされていた主人公が、知能指数を上げる手術を受けて天才になったお話』という感じでしょうか?
これだけだと、なんだか天才になった主人公が大活躍するだけのお話のようですが、実際はまったく逆です。
正直、こんな悲しいお話はない、と思えるぐらい、悲しい物語です。
特に、最後の一行は読んだ瞬間に『うわああ……』と声が出てしまうくらいの衝撃がありました。
ちょっと難しい本かもしれませんが、興味がある方はぜひとも読んでみてください。名作として世界中で読まれている理由が分かりますよ!
星の王子様
こちらも古典の名作です。
サン=デクジュペリという飛行機乗りの作者が書いた作品で、名前だけならみなさんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
この作品は、正直ストーリー自体はほとんどありません。
砂漠に不時着したパイロットが、そこで異星人(?)の少年と出会って話を聞く…というだけの内容です。
ですので、冒険してハラハラしたり、ワクワクしたりする話ではありません。
ではなにがそこまで面白いのかというと、このお話には『ものすごく考えさせられること』がたくさん含まれているんですね。
幸せとは何か?とか、自分にとっての価値あるものを他人が見たらどう思うのか、とか。他にもとにかく深いメッセージや考えさせられる内容が込められていて、まるで哲学書を読んでいるような不思議な気持ちになります。
決して難しい本ではないので、『おとぎ話の形をした哲学書』のような気持ちで読むと、得るものがたくさんありますよ!
また、大人になってから読み返すとまた違った解釈ができるのも面白いですね。
燃えよ剣
銀魂好きにオススメです。
新選組の土方歳三が主人公の時代小説で、彼の熱い生き様が最後までしっかりと描かれています。
『歴史小説なんて難しくて読めない!』というひとも、銀魂を読んでいればキャラクターの姿や性格がすぐに頭に浮かんでくるので、スイスイ読めます。
もちろん、沖田総司や近藤勇なども登場しています。
ラスト周辺は銀魂好きならたぶん泣いてしまうんじゃないでしょうか?
ぜひ読んで欲しい一冊です。
魍魎の匣(もうりょうのはこ)
個人的に超オススメの本です。
正直、中学生が読むにはボリュームがありすぎるのですが、めちゃくちゃ面白いのでぜひ読んでいただきたい。
この本は、妖怪研究家としても有名な作家の京極夏彦先生の作品で、ジャンルとしてはミステリーです。
ただし、普通のミステリーではありません。
民俗学や心理学などの知識をふんだんに使い、かつ、予想もつかないようなトリックを匠にちりばめた傑作ミステリーです。
正直、私はこの本を初めて読んだ高校生のとき、ミステリー小説にまったく興味がなかったのですが、読み終わったときに、『こんなミステリー小説があるんだ…!』と感動したのを覚えています。とにかく面白すぎました。
登場人物も立ちまくっていて、まるでマンガのキャラクターのように生き生きしているのも魅力のひとつですね。
同じシリーズの『絡新婦の理』や『姑獲鳥の夏』もオススメですし、同じく京極夏彦先生の『嗤う伊右衛門』もめちゃくちゃオススメです。
まとめ
いかがでしたか?
『中学生にオススメの本! 読みやすくて面白い小説はコレ!』
というお話をしてみました。
ぜひ参考にしてみてください!
ちなみに、『もうちょっと簡単に読める本が知りたい』というひとは、『小学生や中学生向けの面白い本!読書感想文におすすめの小説5選!』でご紹介していますので、そちらも参考にしてみてください。
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