『あなたは言っていることとやっていることが矛盾している』
『あのひと、言っていることが矛盾していて信用できない』
言っていることとやっていることが矛盾している人っていますよね?
なかには、言っていることそのものが矛盾している人さえいます(笑)
でも、どうしてこのような人たちは矛盾した言動をするのでしょうか?
その理由を、簡単に説明してみたいと思います!
矛盾している人はなぜ矛盾する?
矛盾した発言や行動を取るひとというのは、なぜ矛盾するのでしょうか?
答えは、実は非常に簡単です。
『嘘をついているから』
ただこれだけです。
嘘をついているのだから、言っていることがコロコロ変わったり、言っていることとやっていることが食い違っているのも当然ですよね(笑)
ただし、こういった人たちの最も困ったところは、自分が嘘をついていることに自分で気がついていない、ということです。
実は、人間というのは自分でも気がつかないうちに嘘をついてしまったりするのです。
それも、困ったことに、
他人に対しても、自分に対しても嘘をつくのです。
他人に対しての嘘なら、誰でも一度や二度はついたことはあると思います。
でも実は、自分に対しての嘘というのも同じくらいついているものなのです。
ここでは、このような自分に対しての嘘を仮に『無自覚の嘘』と呼んでみましょう。
無自覚の嘘で自分を自分を守ろうとする
矛盾している人というのは、本当は自分に自信がない人です。
すぐに傷つくし、落ち込むし、イライラして八つ当たりしたりします。
ようするに、人間として未熟だということです。
このようなひとたちは、弱い自分を守るためにどうすると思いますか?
言葉を使うのです。
言葉を使って自分を正当化することが、最も簡単に自分の心を守る方法だからです。
この『自分の弱い心を守るために無意識でつく嘘」が、『無自覚の嘘』です。本人も気がつかないうちについている嘘です。自分と他人に対してついている嘘です。
たとえば、ここに友達がいない男性がいます。
そのひとは本当は友達が欲しいと思っています。友達がいない自分を恥ずかしいと思っています。
でも、彼は『友達が欲しいけど出来ない。恥ずかしい』とは決して言いません。
代わりにこう言うのです。
『友達なんかいらねーよ。群れて行動してる奴らは低脳だから一人じゃ何もできねーんだよ』
これが無自覚の嘘です。
自分を守るために、とっさに出てくる嘘です。『友達なんか欲しいと思わない』と自分に言い聞かせることで、友達が欲しいけど出来ないというコンプレックスをごまかしているのです。
そして、そのことに自分で気がついていないのです。
彼は頭のなかでは、本当に『オレは友達なんかいらない』と思っています。でも本当は欲しいし、友達がいない自分を恥ずかしいと思っているのです。心の底では思っているのです。
だから一生懸命に、『友達なんか欲しいと思わない。だから作らないだけ。作ろうと思えばいつでも作れる』と自分や他人にアピールするのです。
関連記事『友達がいないのは欲しくないから?孤独の原因はプライドが高すぎるせい?』
言い訳と本音の関係
ここまで説明すると、
『それってただの言い訳じゃん』
と思った方もいらっしゃると思いますが、実はその通りです(笑)
矛盾している人というのは言い訳をしているのです。『無自覚の嘘』というのはようするに自分でも気がついていない言い訳のことなのです。
たとえば、金持ちは卑しい、としょっちゅう口にしているのに妙にお金にせこい人間がよくいます。これなどはまさに無自覚の嘘の典型です。
本当はお金が欲しくて欲しくてたまらないのに、自分は貧乏。それが恥ずかしくて悔しいので、お金持ちを批判することで自分をごまかしているのです。
『やつらは強欲な人間だから金持ちなんだ。オレは奴らと違って高潔な人間だから、金がないだけなんだ』
と、自分や他人に言い聞かせているのです。
『独身が好き』
というひとも同じです。
本当に独身が好きなひとは決して結婚しているひとを攻撃しません。
しかし、世の中には独身が好きといいながら、結婚しているひとに嫉妬して攻撃してくるひとがたくさんいます。特に女性に多いです。
彼女たちの本心が『独身が好き』ではないからです。
『本当は結婚したいけど、相手がいないから独身が好きなフリをしている』というのが真実だからです。
でも、そのことに自分では気がついていません。
だから、矛盾するのです。
独身が好きなはずなのに既婚者に嫉妬したり、ときには婚活パーティーに参加したりするのです。
ダイエットも矛盾だらけ
ダイエットもそう。
多くの女性は『やせたい』と口にしますが、本心ではあまり痩せたいと思っていません。
なぜなら、今の生活が好きだからです。
好きなように食べて飲んで、運動せずに過ごす生活が心の底では好きだからです。居心地が良いからです。
痩せたいという心そのものは本当だけど、今の生活をやめてまでやせたいとは思っていない。だから矛盾するのです。痩せたい、と言いながら甘いものを食べるのです。スリムになりたいと言いながら運動をせずにテレビを観て寝るのです。
このように、人間というのは自分の本心に自分で気がつかないことが非常によくあるのです。
その傾向が強いひとが、『矛盾している人』なのです。自分の本心やコンプレックスを隠そうとする、無意識でごまかそうとすることが多い人が矛盾するのです。
ダイエットの矛盾くらいならば、誰でもしますし、他人に迷惑をかけていないので問題はありませんが、お金や恋愛、仕事がらみになるとそうはいきません。その手のタイプの人間には注意が必要です。
言葉の矛盾は言い訳のオンパレード
特に言っていることがすぐに変わるひとは要注意です。
そのひとは、本心を話しているのではないのです。
自分の心が傷つかないように、もしくは自分にとって都合のよいように物事が運ぶように、その都度、その都度、もっともらしい理屈を並べているだけなのです。
自分が独身のときは、
『生き方はそれぞれ自由だ。結婚しなければいけないなんて考え方自体が古臭い』
と言い、自分が結婚してからは、
『家庭を持つことでひとは成長できる。いつまでも結婚しないでいる人間は、責任から逃れたいだけだ』
などと言うのです。
(これは極端な例ですが)
ちなみに、このタイプは口が達者な人間に多いです。
子供のころから言い訳を繰り返していたので、口が達者になったのです。
でも、本当は矛盾だらけです。
その場しのぎ的にごもっともな理屈を並べているだけなので、ちょっと長く付き合うと、すぐにボロが出ます。
評論家や世の中を語るお笑い芸人の方によく見受けられるタイプです。
まとめ 相手をするだけムダ
矛盾していることを言う人は、正直相手をするだけムダです。
どんなに立派なことを言っていようと、本心はようするに『オレは間違っていない。劣っていない。弱くない』と言いたいだけだからです。
厳しいようですが、まともに相手をしても時間のムダです。
本音を言っているわけではないひとの、うわべだけの言葉遊びに付き合っても仕方がありません。
また、言っていることと行動が違う人も、信用しない方が懸命でしょう。
『お金なんか欲しくない』と言っているのにケチだったり、儲けを独り占めしようとするひとは、本当はお金が欲しくてたまらないのですから、最初からそういう人間だと思って接した方がラクです。
『矛盾している人は信用しない方が良い』
私は、そう思います。
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