お母さんどうしのお友達関係、いわゆる『ママ友』。
一見連帯感が強く、子育ての悩みなどを相談し合う良い関係に見えますが、実際は面倒なことも多いようです。なかには、
『ママ友なんていらない!』
と決めてひとりで行動する『一匹狼ママ』も増えています。
果たしてママ友は必要なんでしょうか?
それともいらないのでしょうか?
ママ友がいるメリットとデメリットや、ママ友の作り方を調査してみました!
ママ友がいるメリット
まずはママ友がいるメリットから。
『メリット』
〇子育てや夫への不満などを相談できる。
〇子育てについてのアドバイスが聞ける
〇保育園や学校の情報が伝わりやすくなる
〇休日は家族ぐるみの付き合いなどができ、子供の交友範囲が広がる
〇連帯感をもつことができる
最大のメリットはやはり子育ての相談ができたり、保育園や学校の情報が手に入りやすくなることです。つまり『子育てにとって良いことがある』ということです。特に保育園や小学校の情報が手に入りやすくなることは大きいです。
保育園ならば、送り迎えのときに保育士さんと立ち話をしたりして情報を得ることは出来ます。しかし子供が小学生になると、登校するのは子供だけです。保護者は懇親会くらいでしか学校の先生と触れる機会がなくなるため、どうしても情報が入ってこなくなってしまいます。学校の情報を持ってきてくれるのは子供だけ。でももしその子供が問題に巻き込まれている最中ならば…親を気遣って正しい情報を伝えてくれない可能性もあります。
いじめられている子供は親に自分がいじめられていることを報告しないというデータもあります。
ママ友を持つ最大のメリットは、『子育てにプラスになる情報を得やすい』ということかもしれませんね。
ママ友がいるデメリット
次はママ友がいることでもたらされるデメリット。
『デメリット』
〇人付き合いが面倒くさい
〇ママ友内で序列ができたり、イジメが起きたりする。
〇お茶会など、育児と関係ないところで時間を取られる。
〇子供の交友関係が変わると会いづらくなる
〇自分の子供とママ友の子供をつい比べてしまったり、逆に比べられたりする。
ママ友がいるデメリットで目立つのは、やはり『人間関係の面倒くささ』ということです。本当に仲の良いママさん達が集まってグループを作っているのであれば何も問題ありません。しかし現実には『仲が良い』から一緒にいるのではなく『孤立したくないから』、『グループに入っておいた方が育児に有利になるから』といった動機から始める場合がほとんどです。単純に『お母さんどうし仲良くしなければいけない』という一種の義務感でイヤイヤママ友付きあいをしているひとも多いです。
しかし、ただでさえ育児に忙殺されているお母さんにとって人付き合いに時間を取られるのは辛いもの。そのうえイジメやグループ内の序列など、精神的な負担も多くなれば面倒くさいことこの上ありません。『ママ友』と言っていても、内情は友達でもなんでもなくサラリーマンの接待に近い関係であることも珍しくありません。疲れるだけでちっとも楽しくない。いくら子育てに有利な情報をくれるからといって、精神をすり減らしてまで仲良しごっこをするのはイヤ…と思う人も多いようです。
ママ友はいらない?
このように見ていくと、ママ友を作るメリットは『育児へのメリット』であり、デメリットは『人間関係のデメリット』であると言えます。
つまり子供にとっては良いけど、お母さんにとってはあまり良いことはないということです。
もちろん人それぞれなので必ずしもこのとおりのメリット・デメリットがあるわけではありませんが、多くのお母さんがママ友という存在についてこのように感じているのではないでしょうか?
さてそこで気になるのが、
『果たしてママ友は必要なのか? それともいらない存在なのか?』
ということです。
子供のために神経をすり減らしてでも作らねばならないものなのでしょうか?
結論をいうと、
『無理して作るほどの価値はない』
と言ったところです。
確かにママ友がいれば園や学校の生の情報も手に入りますし、育児の相談なども出来ます。しかしそれを上回るほどのストレスを受けてしまっては元も子もありません。イライラが溜まって夫に不満をぶつけたり、子供をつい叱ってしまったりしたら本末転倒です。
学校の情報なども、確かに気になるかもしれませんが無理してママ友から入手する必要などありません。気になることがあるなら子供に聞けばいいし、答えてくれないようなら担任に問い合わせることも出来ます。
なにより、ママ友から情報を入手したところでそれが正しい情報とも限りませんし、役に立つ情報である可能性も低いです。たいがいは取るに足らない噂話の類で終わってしまいます。自分の子供時代を思い出せば分かると思いますが、基本的に親が学校のことを完璧に把握していたところで大した役には立ちません。それこそ、子供がイジメられているときくらいでしょう。しかしそんなときは、ママ友がいたところでほとんど役に立ちません。親が学校に直談判した方が確実です。
つまり結論は、
『人付き合いが得意ならば作ればよいし、苦手ならば作らなくても何も問題はない』
ということです。
ただし、授業参観などで会ったなら挨拶などはキチンとする必要はあります。これはひととして当然のことですよね。
『人付き合いは苦手だけど、やっぱりママ友は欲しい…』
という方は、次の章から保育園(幼稚園)、小学校別にママ友の作り方をご紹介します!
保育園(幼稚園)でのママ友の作り方
まずは保育園や幼稚園でのママ友の作り方から。
あとで説明しますが、小学校入学時に比べると保育園や幼稚園の方が圧倒的にママ友が作りやすいです。
なぜならすでにグループが出来上がってしまっている小学校のお母さんたちとは違い、多くの場合、保育園入園の時点ではどのママさんもママ友がいないからです。
まれに『公園組』と呼ばれる、子供を公園で遊ばせているうちに仲良くなったママたちもいますが、少数です。八割以上は『ママ友ゼロ』の状態なので、送り迎えのときに軽く話しかけたり、逆に話しかけられたりしたときにニコやかな対応を心がけましょう。
基本的には、年齢が近く『ワーママ(働いているママ)』同士や『専業主婦ママ』同士の方が話がはずんで仲良くなりやすいようです。
小学校でのママ友の作り方
小学校や幼稚園に比べると、少しばかりママ友を作るのが難しくなります。
なぜかというと、すでにママ友のグループが出来上がっているからです。さきほど述べた公園組のほかに、同じ保育園(幼稚園)卒のママ友グループがすでに出来上がっていて、入学式当日からグループで盛り上がっていることも珍しくありません。
とはいえ、臆することはありません。グループがすでに出来上がっているといっても半数はやはり『ママ友ゼロ』の状態です。そのうちの半数はあなたと同じようにママ友を作りたいと思っている可能性があります。
懇親会やPTAの集まりなどに積極的に参加すれば、連絡を取り合う仲くらいにはすぐになれます。
このときも、自分と近い年齢や立場のママさんを選ぶのがコツです。ワーママか専業主婦ママかの見極めは難しいですが、年齢ならばなんとなく分かると思います。また、自分と同じくグループに所属していなさそうなママさんを選ぶと友達になりやすいかもしれません。
そっと話しかけて、連絡先を交換してみましょう。向こうも敵は作りたくないので、『イヤ』というひとはまれです。そうして何人かと軽くメールでやりとりをしてみて、馬が合いそうなひとと長く付き合うようにすればOKです。
ただし、ママ友を作るにしても、ストレスになるような無駄に深い付き合いは避けた方が無難です。『ママ友と女友達は違う』という意識を持って接した方が良いかもしれまえん。
もちろん、深い付き合いを望むのであればそれも自由です。
まとめ
いかがでしたか?
『ママ友はいらない?保育園(幼稚園)~小学校別ママ友の作り方!』
というお話をしてみました。
本文でも述べましたが、『ママ友は作らなきゃいけないか?』と聞かれれば、間違いなくNOです。ムリして作るほどのものでもありません。
幼稚園、小学校の主役はあくまでも子供です。お母さんがネットワークを作ったところで、愚痴と噂話の社交場が生まれるだけの結果になるかもしれません。人付き合いに余計な労力を裂くくらいなら、子供に愛情を注いであげましょう。
コメントを残す