こんにちは、天田です。
今日は『友達がいない』ひとのなかでもとりわけ、
『友達なんて欲しくない』
と主張するひとの心について説明したいと思います。
友達がいないひとが急増中
最近、日本では友達がいないひと、
いわゆる
『ぼっち』
が急増しています。
学生ならば中学生、高校生などによく見られ、
『特にイジメられているわけでもないけど、休み時間に話をする相手がいない』
『昼休みはトイレでひっそりご飯を食べている』
『登校から下校まで一言も言葉を発しない日が多い』
という子供が多く、
また大人でも、
『プライベートの友人がひとりもいない』
『休日は誰とも遊ばずいつも家で過ごしている』
『結婚式・同窓会に呼ばれない』
『結婚式に招待する友達がいない』
『奥さんや旦那さん以外に親しい人間がいない』
というひとが増えてきています。
昔からこの手の『一匹狼』タイプはいましたが、
最近になって増えてきたわけは、
やはりSNSなどのインターネットネットを介した
コミュニケーションが広まったからでしょう。
スマホやパソコンを通して他人とコンタクトを取る機会が増えた分、
リアルなコミュニケーションを取る機会が一気に減ってしまい、
その結果、他人との付き合い方が分からない人間が増えたのだと思います。
特に若い世代に『ぼっち』が増えている傾向があります。
友達がいないのは欲しくないから?
しかしここで勘違いしてはいけないのが、
彼らのような『ぼっち』のひとたちがみんな、
『友達が欲しい。寂しい……』
と思っているわけではないということです。
なかにはひとりで生きていることに満足し
『友達なんていても疲れるだけ』
『ひとりの方が好きなことが出来て良い』
というひとも確かに存在しています。
つまり彼らは友達がいないのではなくて、
『欲しくないから作らない』
という人たちだということです。
それならそれでそのひとの人生なので何の問題もありません。
むしろ非難するひとの方が
『自分の価値観を押し付けている』
視野狭量な人間だということになります。
が、しかし……
問題なのはこれとは違うタイプのひとたちです。
つまり、
『本当は友達が欲しいと思っているのに、
友達が出来ないから欲しくないフリをしているだけ」
こういうタイプのひとも実に多いです。
これらのタイプの人間にはいくつかの共通点があります。
〇友達が多いひとをバカにする
〇理屈ばっかりこねて自分の弱さを認めない
〇口は達者だが性格が子供っぽく、ひとに好かれない
〇おどおどしているか、またはすぐに不機嫌になり周りと対立する
このような特徴があります。
さきほどの
『ひとりでいることが本当に好きだからひとりを選んでいる』
たちが楽しそうに笑顔で生きているのに対し、
こちらはいつも不機嫌そう、もしくは寂しそうな顔をしています。
本人は
『今の人生で満足』
と口では言いますが、
その表情や態度からはとてもそうは見えません。
少なくとも、周りの人間は誰ひとりとしてそのひとを
『ひとりが好きだからひとりで生きているひと』
とは思っていません。
単に
『友達が出来ないひと』
と思われています。
危険なのはこのタイプです。
ぼっちの原因は高すぎるプライドにあり
このタイプのひとは本音では
『友達が欲しい』
と思っているのに、
どうしても出来ないので、
『友達なんていても面倒なだけ、ひとりの方が気楽で楽しい』
と言い訳をしているに過ぎません。
なぜなら友達が欲しいのはそれがいないことを認めてしまうと、
『自分は友達が欲しくても作れないダメな人間』
と、自分のなかで証明されてしまうからです。
だから必死に自分や他人に対して、
『オレは(私は)友達がいないんじゃない。欲しくないから作らないだけだ!』
というポーズを取っているのです。
これは有名なイソップ童話に出てくる
『すっぱいぶどうの法則』
と呼ばれる心の働きによるものです。
分かりやすくいうと、
『人間というのは欲しい物が手に入らないとき、
それをけなして安心しようとする』
というものです。
イソップ童話のなかでキツネは森のなかにあるぶどうが食べたかったのに、
どうやっても取れなかったので、
「あのぶどうはすっぱいに違いない。だから食べなくていいんだ」
と負け惜しみを言って去っていきました。
『友達なんか欲しくねーよ』」
と聞いてもいないのに友達の価値を否定してくるひとは、
まず100パーセントこのタイプであり、
自分が『すっぱいぶどう』のキツネと同じことを言っているのだということに
気がついていません。
そしてなにより、
その無駄な『プライドの高さ』が、
友達が出来ない原因です。
『自分はすごいんだ。他の奴らとは違うんだ。
他の奴らみたいに群れたりしない特別な人間なんだ」
こういう幼稚な自意識で生きているひとが、
他人に好かれるはずはありません。
自分ではかっこちいと思っていても、
精神の未熟さはとっくに周りの人間に見抜かれています。
孤独を抜け出したいのなら
もしもあなたが今まで
『友達なんかいらねー。ひとりの方が楽しいよ』
と強がって生きてきたのなら、
このあたりで生き方を見直してみるのもひとつの手です。
『本当は友達が欲しい。休日に一緒に遊びに行く仲間が欲しい』
と思う気持ちが心のどこかにあるのなら、
孤独を抜け出す努力をしてみましょう。
簡単ではありますが、以下に友達作りのコツを紹介してみます。
〇自然体で接する
〇同じ趣味を持つ集まりに参加してみる
〇他人にどう思われているかを気にしない
〇焦って友達を作ろうとしない
以下で簡単に説明します。
自然体で接するというのは、
『変にかっこつけたり気取ったりしないこと』
という意味です。
友達のいないひとというのはすぐにかっこつけたり、
自分を大きく賢くみせようとしてしまいます。
それは結局ただの防御でしかなく、
それでは決してひとに好かれることはありません。
とにかくリラックスして、自然体で接することを心がけましょう。
〇同じ趣味を持つ集まりに参加してみる
友達がいないひとは話題作りが苦手なことが多いです。
しかし自分の好きなことならば誰でも話が出来るものです。
なので自分と同じ趣味の集まりに参加してみれば、
意外とあっさり友達が出来るかもしれません。
〇他人にどう思われているかを気にしない
友達が出来ないひとというのは、すぐに
『自分は他人からどう思われているか』
を気にしてしまいます。
そのせいで話しかけられても自然な返事が出来ず、
妙にかっこつけたり、逆におどおどしたりしてしまいます。
そうならないためにも、
『他人の目を気にしない』
という意識をもって生活してみましょう。
そういう意識をもって生きていると、
思っている以上に他人はあなたのことなど気にしていないということが
わかるはずです。
それに気づけば、
良い意味で肩の力が抜けるはずです。
〇焦って友達を作ろうとしない
友達を作ろうという志は素晴らしいですが、
だからといって結果を焦ってはいけません。
友達を作ろうと意識するあまり、
無理して明るく振舞ったり、
過剰に他人に話を合わせたりしては本末店頭です。
友達というのは自分を取りつくろう必要のない仲間のことです。
あくまで自然体で他人と交わっていれば、
気が付けば友達が出来ているものです。
まとめ
いかがでしたか?
プライドが高いせいで友達が出来ないひとのために、
僕なりの解決策をご紹介してみました。
もちろん最初に説明したとおり、
本当に心の底からひとりが好きならば何の問題もありませんが、
もしも万が一あなたが、
『本当は友達が欲しいけど出来ないから欲しくないフリをしているだけ』
の人間ならば、
ぜひこの機会に生き方を変えてみてください。
『友達がいる人生っていいものだな……』
そんなふうに思えるようになるかもしれませんよ。
それでは、また。
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