こんにちは、天田です。
唐突ですがみなさん、『テスト前になると急に掃除がしたくなる』という経験をしたことはありませんか?
私はあります(^ω^)
学生時代には何度も同じ経験を繰り返しました。
そこで今回は、『なぜテスト前になると掃除がしたくなるのか?』、その理由を説明してみようと思います。
目次
理由その1 逃避
これがもっとも分かりやすい理由だと思います。
逃避、すなわち『勉強の苦痛から逃げるため』です。
勉強が大好き!という奇特なひとを除いて、大抵のひとは勉強が大嫌いです。
私も学生時代は勉強が大嫌いでした(^ω^)
特に受験勉強や学校のテスト勉強は答えを丸暗記するだけのものが多く、単調ですぐに飽きてしまいます。
ハッキリ言えば、『つまらない』です(笑)
この、『つまらない』、『苦しい』、という感情から逃れるために、私たちはついつい違うことをしてしまいがちです。
マンガを読んだり、テレビを観たり、スマホをいじったりなど……、
それら『逃避行動』のひとつが、掃除なのです。
他には飼い猫を何十分もなで続けるというものもあります(笑)
心理学や成功書籍でよく書かれていますが、人間の行動原理は『苦痛を避けて快楽を求める』というものです。
つまり苦しいことから逃げようとし、楽しいこと、気持ち良いことをしようとする、ということです。
考えてみれば、これって動物では当たり前のことですよね?
暑かったり寒かったり痛かったりすればその苦痛から逃れようとするし、寝たり食べたり楽しかったりすることがあればそれをしようとします。
ウチの猫なんて、『食べて寝る』しかやってません(笑)
動物というのは本来、そういう生き物なのです。
もちろん人間も動物なので、根本的な行動原理はまったく同じです。勉強という苦痛から逃れて、楽しいことに逃げる。つまり苦痛からの逃避行動を取ってしまうのです。
理由その2 言い訳の準備
ふたつめの理由は『言い訳を準備している』というものです。
用意している、でもいいかもしれませんね。
どういうことかというと、テストで悪い点を取っても『掃除に時間を取られたからだ』と自分自身に言い訳が出来るように無意識に備えているということです。
人間というものは誰でもちょっとは『自分は頭がいい』と思いたいもの。ですのでテストで悪い点を取ったとき『勉強したけど点が悪かった』となってしまったら、『自分は頭が悪い人間なんだ』と自分自身に証明してしまいます。
そうならないためにも、言い訳を用意するのです。
掃除に時間を使い、あまり勉強しなければ、悪い点を取っても『勉強してなかったから当然。ちゃんと勉強すれば良い点が取れるはず』と思えます。
つまり『オレ、まだ本気だしてないし』という予防線が張れるのです。
これは何も勉強に限ったことではなくて、たとえばダイエットがなかなか成功できない太った未婚女性なども無意識でこの言い訳をしていることがあります。
『私が結婚できないのは私に魅力がないからじゃない。太っているからだ。やせればすぐに結婚できるはず』
と思い込むことで、『自分は魅力がない女かもしれない…』という恐怖心から目をそらしているのです。
ですのでこの手のタイプは、どれだけダイエットをしても決してやせることはありません。
なぜなら、本当はやせたいと思っていないからです。
やせてスリムになって、それでもモテなかったら、『自分には魅力がない』ということが証明されてしまうからです。
ですので、ダイエットをしても、ちょっと痩せてはすぐに食べてもとに戻ってしまいます。口では『やせたい、やせたい』と言っていても、心の底の底では『やせたくない。やせてモテなかったら恥ずかしい』と思っているからです。
テスト前に別のことをしてしまう心理も、これとまったく同じなのです。
理由その3…の前に、なぜ『掃除』なのか?
これまでふたつの『テスト前に掃除をしてしまう理由』をご紹介してきました。
どちらもようするに『勉強したくない』というのが根本的な理由でしたが、最後紹介する理由はそれらとは正反対です。
でも、疑問に思いませんでしたか?
理由その1とその2は、確かに勉強しないための行動ではありましたが、『掃除』である必要性はまったくありませんでした。
『苦痛から逃れるため』ならば、なにもその行動が『掃除』である必要はありません。
マンガやゲームで十分なはずです。
それなのに、なぜ普段はあまりしない『掃除』がしたくなるのでしょうか?
同じく、『言い訳の準備』をするだけならば、こちらもテレビやスマホいじりで十分なはずです。それらしい言い訳をしたいのならば、家事の手伝いでも買い物に出かけちゃったから、でも良いはずです。
それなのに、なぜ多くのひとが勉強の前に『掃除』をしたくなってしまうのでしょう?
テスト前に『掃除』がしたくなる決定的な理由が、理由その1やその2では分からないのです。
実は、これらふたつの理由はよく心理学で紹介されているのですが、逃避や言い訳のための行動が『掃除』になる理由が書かれているものは私が読んだ限りでは一冊もありませんでした。
しかし、私はその答えを見つけました。
それは脳科学の本に書かれていました。
理由その3 勉強できる環境づくり
三つ目の理由は、無意識に『勉強できる環境づくりをしている』というものでした。
『逃避』でも『言い訳づくり』でもなく、『勉強をするため』の行動です。
実は、人間というのは散らかった部屋にいるとそれだけで脳がすさまじいストレスにさらされるのです。
人間は五感からもたらされる情報を常に脳で処理し続けているため、情報が多ければ多いほど、つまり身の回りが散らかっていればいるほど、脳は酷使され疲弊しているのです。
もしもそんなときに、『頭を使う』勉強という仕事を与えられたら、脳だって悲鳴を上げると思いませんか?
そしてこう命令を出すでしょう。
『片付けろ!こんな汚い場所で勉強なんか出来ない!』
そう、これこそが『テスト前に掃除をしたくなる理由』だったのです。
ただでさえ散らかっている部屋のなかにいて、情報処理で過労状態になっている脳に、『勉強しろ』という命令を私たちが送ったために、脳が、
『ならその前に片付けろ!このままじゃオレの方がオーバーヒートしちまう!』
と逆ギレのように無意識に命令を送ってくるがゆえに、私たちは掃除がしたくなるのです。
そして、この脳による『掃除しろ!』という命令と、さきほどの『苦痛からの逃避』や『言い訳の準備』が重なり、『掃除をしたくなる』⇒『掃除に時間がかかってあまり勉強ができなくなる(しなくて良くなる)』⇒『言い訳ができる』という方式が成り立つのです。
私たちの行動がいかに『無意識』や『脳の命令』に操られているかが分かりますよね。
ちなみに、掃除と脳のイライラの関係について詳しく知りたい方はぜひこちらの記事もご覧下さい。
関連記事 『掃除のイライラ解消効果!汚部屋を片付けてメンタルに良いことしよう』
掃除をするとやる気が上がる?
『勉強しやすい環境づくりを脳がしている』
と聞いて、こう思ったひとはいないでしょうか?
『では、部屋をいつも片付けていればやる気が出やすくなるのか?』
実は、そのとおりです。
部屋をいつもきれいに掃除して、整理整頓をキチンとしていると、勉強に対する抵抗感が大幅に減ります。
簡単に言うと、勉強のやる気が出やすくなるのです。
何度も説明したように、人間は苦痛を避けて快楽を求める生き物です。
勉強というただでさえ苦痛の多い作業を、情報処理で忙しい部屋(散らかった部屋)でしようと思うと、脳が拒否反応に近い反応をします。
つまり、『これ以上、働きたくない』という反応です。
それでも脳は律儀に『掃除しろ。そうすれば勉強してやる』という命令を出すのですが、さきほども書いたように掃除には時間がかかるので、テスト前にやるとそれだけでその日が終わってしまい勉強はできません。
しかしいつも部屋をきれいに保っていれば、脳が拒否反応を示すことも、部屋掃除に時間を割かれて勉強時間が取れなくなることもありません。
『成功者は整理整頓を極めているひとが非常に多い』
『部屋の散らかり具合と住んでいる人の脳の状態は重なりあっている』
ということを主張する成功者や研究者もいるくらいです。
ですので、勉強のやる気を上げたかったらぜひとも部屋はキレイに保ちましょう。
関連記事 『勉強のモチベーション維持方法!やる気が出ない原因は環境と目標設定』
まとめ テスト前に掃除がしたくなる理由
いかがでしたか?
『テスト前に掃除をしたくなる三つの理由』
というお話をしてみました。
『人間は苦痛を避けて快楽を求める生き物である』
この原則を忘れないようにすれば、無駄な根性論に走って『なんで自分はこんなに根性がないんだ…』と自己嫌悪に浸ることもなくなります。
ぜひとも、自分の勉強部屋は常に掃除をしておくことを心がけてみてください。
前よりかはずっと、勉強への抵抗が少なくなりますよ!
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