自分の子供がかわいくない!子供嫌いな親の心理と原因は?解決策は?

『自分の子供がかわいくない』

このような悩みを抱えているひとはいませんか?

『我が子は愛しい』
『自分の子供を愛さない親なんていない』

このような言葉が世の中には溢れていますが、実際、どうしても自分の子供が好きになれないという親御さんも少なくありません。

『子供を愛さなきゃいけない』
『好きにならなきゃいけない』

と頭では思っていても、どうしても好きになれない。かわいいと思えない。

それどころか、憎しみの対象ですらあったりする…。 

では、一体その原因は何なのでしょうか?

今回は、『自分の子供をかわいいと思えない親の心理と解決策』をご紹介します。

自分の子供がかわいくないのは異常?

『子供を産めば愛しくなると思っていたのに、いざ産んで育ててみたらちっとも好きになれなかった…』

このような感想を抱いているひとは決して少なくありません。

果たして、それはおかしなことなのでしょうか?

実をいうと、『子供が嫌い』『憎たらしい』『いなくなってくれれば…』と考えてしまうことは誰にでもあります。

育児に疲れ、ふと一人になりたくなったり、自由だったら独身時代に戻りたくなってしまうことは誰にでもあることです。

しかし、それが常に頭のなかにこびりついてしまっているとしたら、問題です。

どれだけ一緒にいても、子供と接していても、やっぱり愛情が湧かない。かわいくない。ひとりになりたいと常に思ってしまう…という状態は、異常というわけではありませんが、家庭のあり方としては非常に問題です。

特に、子供の将来にとって良くありません。

母親、または父親というもっとも身近で大切な存在が自分のことを嫌っている…というのは、子供の健全な心を蝕み、将来の人格形成に暗い影を落としてしまいます。

もちろん、そんなことは親御さんも分かっているでしょう。

だからこそ、『愛さなきゃいけない』『かわいいと思わなければいけない』と自分を責めてしまったり、自分のことを欠陥人間のように感じてしまったりするのです。

しかし、無闇に自分を責めて、自己嫌悪しても何も解決しません。

問題を解決するためには『知識』が絶対に必要です。

では、我が子をかわいいと思えない原因はどこにあるのでしょうか?

子供嫌いな親の心理と原因

分の子供を可愛いと思えない原因をご紹介します。

親自信が愛情の少ない家庭で育っている

親自身が愛情の少ない家庭で育ってきた場合、我が子に対しても愛情を感じることが出来ないことがあります。
なぜなら、『愛情を注がれる』という経験がほとんどないからです。

そのため、我が子に対しても愛情の注ぎ方がわからず、自分の子供でありながらまるで他人のように感じてしまいます。

人間は基本的に、他人から愛されてはじめて、他人を愛する気持ちを獲得します。

その経験がない場合、『愛する』という感情が生まれにくくなってしまうのです。

理想の家庭を求めすぎている

これも愛情の少ない家庭で育った人に多いパターンですが、

『理想の家庭を求めすぎている』

という場合もあります。

これは、

『私(オレ)は愛情の乏しい家庭で育ったから、私(オレ)が結婚したらキチンと暖かい家庭を築こう!』

と考えすぎてしまったがために、ちょっとでも理想と違うことが起きるとストレスを感じてしまう…というパターンです。

たとえば、『暖かく、笑顔が溢れる家庭』『天使のようにかわいらしい子供と、優しいお母さん』を夢見すぎてしまったがゆえに、子供がちっとも言うことを聞かなかったりすると、理想とのギャップに失望し、イライラして怒鳴ったりしてしまいます。

すると、そんな自分に自己嫌悪を感じてしまい、さらにストレスが溜まってしまう…というパターンです。

子供が生まれる前に大量に育児本を買い集めてしまったり、細かく育児のプランを立ててしまう人に多いパターンです。

実際の育児はドラマに描かれるような美しいものばかりではないのですが、『理想の家庭像』があまりにも膨らみすぎてしまった結果、そこからズレてしまっている我が子の振る舞いが許せなくなってしまうのです。

親の精神が未熟すぎる

親自身が精神的に未熟だと、子供に対して愛情を感じることができません。
自分自身がまだまだ他人に甘えたい、自由気ままに生きたいと思っているのに、子供は親に対して無制限に愛情を要求し、自由を奪っていきます。

普通の親でもそのことを辛いと感じることはありますが、精神的に未熟な親は耐え切れないくらいに辛く、やがて子供そのものを『人生のお荷物』のように感じてしまいます。

夫、または妻に不満を抱いている

夫、または妻に対して不満を抱いていると、それを子供に投影してしまうこともあります。

『夫が憎い』
『妻に不満が溜まっている』

そのような気持ちを、子供に対してぶつけてしまうのです。 
いわば子供は妻や夫の身代わりのようなもので、ストレスのはけ口でしかなくなってしまいます。

自分自身が嫌い

自分自身のことが嫌いな親は、その気持ちを子供にも感じてしまいます。

子供は自分の分身なので、自分への憎悪や嫌悪感を子供のなかに見出してしまうのです。

なかには、『自分では気がついていないけど、心の底で自分自信を嫌っている』という場合もあり、その場合は親にも原因が分かりません。ただ単に子供がダメだから嫌いなんだ…と思い込んでしまいます。

ですが、実際には自分のなかに隠している自己嫌悪を子供に投影してしまっているからこそ、子供が嫌いなのです。

そもそも育てにくい子供である

子供の性格に原因がある場合もあります。

たとえば、『まったく親に懐かない』『可愛げがない』『落ち着きがない』など。

もちろん、落ち着きがないのはどの子供にも当てはまりますが、ときにはそれらの特徴が強く出ている子供もいます。

そんなとき、人によっては子供への愛情が薄れてしまい、かわいくないと感じてしまうこともあります。

とくに、親に懐かない子供に対して、『かわいげがない』と感じてしまい、愛情が消え失せてしまうこともあります。

もちろん、それでも多くの親は子供を愛することができますが、『親の精神が未熟』など他の要素と合わせると、子供を嫌いになりやすいです。

解決策は?

それでは、どうすれば我が子を可愛いと思えない問題を解決できるのでしょうか?

解決策をいくつかご紹介します。

夫婦で話し合う

どうしても子供を愛せない、育児に限界を感じている場合は、夫婦でしっかりと話し合うことが大切です。
子供に愛情を感じられないこと、ストレスが溜まっていることなどを包み隠さず話せば、それだけでも気持ちが軽くなり、前向きになれます。その結果、愛情を感じられる余裕が生まれることもあります。

また、パートナーに不満がある場合はその理由を話し、解決することで、パートナーへの憎悪を子供にぶつけなくなります。

日記をつけて精神を安定させる

日記をつけると、ひとは心が落ち着き、前向きに生活できるようになります。

なぜなら、文字にして感情を吐き出すことができるからです。

頭のなかでいくら悩み、考えても、モヤモヤとした感情を消すことはできません。

しかし日記を書けば、それだけで気持ちはスっとし、頭のなかも整理されます。

毎日、寝る前に簡単な日記をつけるだけでも効果がありますので、ぜひ試してみてください。

本を読んで知識を身に付ける

どれだけ悩んでも、知識がない状態では解決策は見つかりません。

ときには本を読むことも大切です。

オススメの本はこちらです。

⇒「育てにくい子」と感じたときに読む本

この本は、児童精神科医の先生が書かれた本です。

自分の子供が、『育てにくい子』と感じている人に向けて書かれた本で、テレビでも紹介されたこともあり、読者の評判も非常に高いので、オススメです。

『もう限界! どうしてこんな子を育てなきゃいけないの!』

と、爆発しそうな方は、ぜひこの本を読んでみてください。

ほんの少し、苦しみがなくなるだけでも、人生がだいぶラクになりますよ、

⇒「育てにくい子」と感じたときに読む本

専門のカウンセリングを受ける

どうしても自分では解決できない。どうすればいいか分からない…。

そんなときは、専門のカウンセリングを受けてみてください。

各自治体を探せば、無料でカウンセリングをしてくれるところがあるかもしれません。

ひとりで抱え込むのは無理…という場合は、専門家の助けを借りるのが一番です。

まとめ

いかたでしたか?

『自分の子供がかわいくない』

と感じてしまう親の心理と原因を説明してみました。

『我が子を愛さない親なんていない』

と世の中は言いますが、そうでない人もたくさん存在しています。

そんなとき、『自分だけがおかしい…』と無闇に自分を責めるのではなく、しっかりと原因を突き止めてすこしずつ改善していきましょう。

それでは、また。

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