この記事は、2つの方法でわかります
文字を読むのが苦手な人でも内容がわかるように、この記事の中身をそのままゲームにしました。好きなほうを選んでください。
ゲームで気になったところは、このあとの本文でくわしく解説しています。
生きづらい。人といると疲れる。自分に自信が持てない。その理由を探していて「アダルトチルドレン」という言葉にたどりついた方も多いと思います。
この記事では、この言葉が何を指しているのか、どう受け止めればいいのか、そして今日から試せることと相談できる場所をまとめます。最初にお伝えしたいのは、「克服しなければ幸せになれない」ということはないということです。楽になる方法はいくつもあり、その中から自分に合うものを選んでいけば大丈夫です。
アダルトチルドレンとは?診断名ではありません
アダルトチルドレンは、安心できない家庭で育った経験が、大人になってからの生きづらさにつながっている状態を説明するために使われてきた言葉です。もともとはお酒の問題がある家庭で育った人を指す言い方から広まりました。
ここでとても大切なことがあります。アダルトチルドレンは医学的な診断名ではありません。病気の名前でもなければ、検査でわかるものでもありません。ですから、この言葉を使って自分や家族に「これだ」と当てはめてしまうと、かえって身動きが取れなくなることがあります。
この言葉が役に立つのは、「自分がだめだからつらいのではなく、育った環境の影響があるのかもしれない」と気づけるときです。自分を責める気持ちが少し軽くなるための、手がかりとして使ってください。
よく挙げられる特徴と、その受け止め方
この言葉に関連して、次のような状態がよく挙げられます。
- 自分を低く評価してしまい、ほめられても受け取れない
- 人の顔色を気にしすぎて、断ることや頼ることが苦手
- 自分が何をしたいのか、何を感じているのかがわからない
- 不安やいらだちが強く、気持ちが安定しにくい
- つらくても、つらいと感じないように我慢してしまう
- 過去のいやな記憶が、突然よみがえる
ただし、これらは誰にでも多かれ少なかれあることです。いくつか当てはまったからといって、自分にラベルを貼る必要はありません。「ヒーロー」「ピエロ」といったタイプ分けが紹介されることもありますが、これも性格を決めつけるものではなく、あくまでたとえ話です。
もし、眠れない日が続く、気分が落ち込んで動けない、体に不調が出ているといった状態なら、言葉の意味を調べるより先に、医療機関や相談窓口に行ってみてください。治療で楽になる不調が混ざっていることもあります。
育った環境と生きづらさの関係
安心できる家庭で育つと、人は「困ったら助けてもらえる」「自分は大切にされる存在だ」という感覚を持ちやすくなります。反対に、次のような環境では、その感覚が育ちにくくなります。
- 気持ちを聞いてもらえなかった、関心を持たれなかった
- 言うことを聞かないと強く叱られ、自分の意見を出しにくかった
- 存在や気持ちを否定する言葉をかけられた
- 親の気分で態度が変わり、いつも様子をうかがっていた
- 親の相談役や、きょうだいの世話役を担っていた
- 暴力があった、必要な世話をしてもらえなかった
こうした環境は、親自身が病気や貧困、孤立などの事情を抱えていた結果である場合もあります。事情を知ることで気持ちが整理される人もいますが、親を許すかどうかは、あなたが決めてよいことです。許さなければ前に進めない、ということはありません。
そして、あなたが感じてきたつらさは、あなたの努力不足のせいではありません。子どもは環境を選べません。まずそのことを、自分に言ってあげてください。
生きづらさを軽くするためにできること
大きく変わろうとしなくて大丈夫です。負担の少ないものから試してみてください。
- 体の土台を整える。睡眠、食事、日中に少し歩くこと。気分は体調に左右されます。心の問題として頑張る前に、まず体を休ませてください
- 気持ちを書き出す。その日あったことと、そのとき感じたことを短く書きます。自分が何を感じているかが、少しずつわかるようになります
- よかったことを一つ書く。三つでなくて構いません。小さなことで十分です
- 断る練習を小さく始める。「今日は都合が悪いです」だけで十分です。安全な相手から試します
- 安心できる人や場所を増やす。同じ経験を持つ人が集まる自助グループもあります
- 親と距離を取ってみる。連絡の頻度を減らす、会う場所を外にするなど、条件を自分で決めてよいのです
逆に、無理をしなくていいこともあります。過去のつらい記憶を、一人で何度も思い返すことはおすすめしません。フラッシュバックが強くなることがあるからです。思い出すつらい作業は、専門家と一緒に行うのが安全です。
「克服しなければ」と思わなくて大丈夫
この言葉を調べていると、「克服しないと幸せになれない」といった書き方に出会うことがあります。けれど、それは正しくありません。
生きづらさは、ゼロにしなければ意味がないものではありません。少し軽くなる、うまく付き合えるようになる。それで生活はずいぶん楽になります。完全に変わらなくても、あなたが穏やかに過ごせる日は増やせます。
また、自分の力だけで何とかしようとしなくても大丈夫です。距離を取ることも、専門家に任せることも、立派な方法のひとつです。今つらいなら、努力より先に、休むことと相談することを選んでください。
相談できる場所
無料で相談できる場所があります。うまく説明できなくても大丈夫です。
- 精神保健福祉センター・保健所。各都道府県などにあり、心の健康について無料で相談できます
- こころの健康相談統一ダイヤル。都道府県などの相談窓口につながります
- 心療内科・精神科などの医療機関。眠れない、気分が落ち込むなどの不調は、治療の対象になることがあります
- 公認心理師・臨床心理士によるカウンセリング。過去の経験を扱う場合は、こうした専門家と進めると安全です
- 自助グループ。同じような経験をした人が集まって話す場が各地にあります
- 市区町村の福祉・健康の相談窓口。どこに相談すればいいかわからないときの入り口になります
学生の方は、学校のスクールカウンセラーや保健室、大学の学生相談室も使えます。18歳未満で家庭のことがつらい場合は、児童相談所や24時間子供SOSダイヤル、子どもの人権110番などに相談できます。今まさに暴力を受けている、身の危険があるという場合は、その場から離れて110番してください。
まとめ
アダルトチルドレンは診断名ではなく、生きづらさを理解するための言葉のひとつです。当てはめて自分を決めつける必要はありません。
大事なのは、そのつらさがあなたの責任ではないと知ることと、少しでも楽になる方法を選んでいくことです。体調を整える、気持ちを書き出す、距離を取る、専門家を頼る。どれも正しい選択です。克服しなければならない、と自分を追い立てないでください。あなたが安心して過ごせる時間を、少しずつ増やしていきましょう。






ずっと、周りの人とうまく出来ない自分が嫌いでした。毎日、裸で外に出ているような気持ちでした。でも、自分がACに当てはまる事に気づいて、このサイトを見つけて、もしかして、自分を好きになれて、そして、周りの人達とうまくやっていけるかも。そんな希望が湧いてきました。先ずは、こちらにあった「自分に気づく心理学」を買い、掃除、運動、日記、やってみます。ありがとうございました。
はぼたん様
コメントありがとうございます。
私も周囲にうまくなじめず、孤独な時期を過ごしたことがあるので辛い気持ちはよく分かります。
でも、ひとは変われるものです。
そして、ひとが変わるためには、知識が必要です。
知識がないと、どうしても、『自分が劣っているのが悪いんだ』という、自己否定が結論になってしまいますから…
どうか諦めず、少しずつで良いので人生を改良していってください。
最初はすぐに結果が出ないかもしれませんが、そのときも、決して自分を責めず、「ま、いつか良くなるだろう」ぐらいに、
気楽に構えてみてください。その方が結局、結果が出るのも早くなります。
焦らず、自分を責めず、悲観せず、の三つを心がてみてください!
私の実体験を書いた記事もありますので、良かったら参考にしてみてください
自分が嫌い…でも愛されたい、認められたい。無価値感の克服法