『人付き合いが面倒くさすぎて、恋愛すらしたくない』
最近、このような考えをもった人が若者を中心に増加しています。
一昔前の世代からするとなかなか理解しづらい考えだと思いますが、ネットなどを中心に『共感できる!』『私も同じ!』という声がどんどん広がっているようです。
いったい、この手のタイプはどうして人付き合いが面倒くさいと感じているのでしょうか?
彼らの特徴と心理を説明してみたいと思います。
人付き合いが面倒くさい人間の特徴
『人付き合いが面倒くさい』
というひとたちには、色々と共通する特徴があります。
〇気が弱い。
〇自分のペースを乱されたくない。
〇自分のプライベートを最優先する。
〇深い仲の友達がいない。
〇テレビ・マンガ・アニメ・ゲームなど、一人で楽しめるものを好む。
ざっと挙げてみると、このような感じです。
これらは、すべてに当てはまっているわけではもちろんないでしょうが、いくつかは当てはまっていることが多いです。
たとえば、『気が弱い』というもの。
これは、『人付き合いが面倒くさい』という人間だけに限らず、個人主義や孤独主義の人間に多く見受けられる特徴です。
特に、若者を中心とした『人付き合いが面倒くさい』というひとたちの多くは、突き詰めればこの特徴に当てはまると思います。
このタイプは、嫌なことや腹の立つことがあっても面と向かって文句を言ったり、立ち向かったりする勇気はなく、代わりにネットなどで不満を吐いたり、悪口を書いたりしてストレスを発散したりすることが多いです。
理論武装して、『友達づきあいとか面倒くせーよw』などとネットに書き込んだりしますが、実際は単に人見知りやコミュニケーション能力が低いために友達が作れないだけだったりします。
また、『自分のプライベートを最優先する』というのも、非常に多く見受けられる傾向です。
最近は趣味や娯楽も多様化し、個人個人がバラバラのものを楽しむようになりました。
すると、友達といえども趣味が完全に一致するということはまずなく、それどころか、友達同士でも趣味がバラバラだったりして、いまいち話が合わなかったりします。
もちろん、一緒になにかを楽しむ、という機会も減ってしまいました。
すると、友達みんなで楽しむためには、ボーリングやカラオケなど、『ある程度みんなで楽しめるもの』を選ばなければいけなくなります。
本当はそれほど好きでもない娯楽を無理してするぐらいなら、自分ひとりで好きなことをしていた方が楽しい…ということになり、自然と自分の趣味やプライベートを優先するようになっていったのかもしれません。
恋愛も同じで、恋人といえども趣味は違うため、デートをすれば少なからず相手に合わせなければいけなくなります。
個人で楽しめる娯楽が多いからこそ、『他人と一緒にいると、大して好きでもない娯楽に付き合わなけrばいけなくなる』という事態になってしまいます。
そういった経験を多く重ねてきたため、
『これなら、ひとりで好きなことやってた方がずっといい』
と気づき、ひとりを選んでいるのです。
恋愛すら面倒くさい?
恋愛も同じです。
恋人ができると、どうしてもある程度は相手に合わせなければいけません。
デートなのに、家でいつもどおりゲームをして過ごすというわけにはいかないからです。
それこそ、彼女(彼氏)が喜びそうなレストランに食事に行ったり、あまり興味もないのに水族館や遊園地に行ったり…といった具合に、です。
個人主義の人間には、これが耐えられません。
まるで、恋人を喜ばせるために自分の感情と時間を犠牲にしているような気分になってしまうのです。
また、昨今では生身の異性そのものへの興味が薄れていることも原因のひとつです。
特に若い世代は、たとえばテレビなどでアイドルの暴露話や結婚の苦労話などを何度も何度も目にしてきているため、異性や恋愛というものにあまり幻想を抱かなくなっています。
『結婚したって、別に幸せになれるわけじゃない』
『女の子なんて、それほどかわいい生き物じゃない』
『男の子なんて、大して頼りにならないしカッコよくない』
このような思考になってしまい、恋愛や結婚に希望を持たなくなってしまうのです。
その反動で、マンガやアニメなどのいわゆる『二次元キャラ』に心を奪われてしまったりします。
それらは偶像化され、デフォルメされた『理想の男の子』、『理想の女の子』なので、現実の異性に失望しているひとほどハマりやすいのです。
それこそ、
『イケメンで背が高くて頼りがいがあってちょっと意地悪に見えるけど本当は優しくて一途な男の子』
や、
『美少女でスタイルが良くて優しくて明るくて自分(主人公)だけを無条件にずっと好きでい続けてくれる女の子』
などのように、まさに中学生が思い描くような理想の異性が二次元にはたくさん存在しています。
人付き合いが面倒くさい、恋愛が面倒くさいというひとほど、このような偶像化されたキャラクターにハマりやすいのです。
面倒くさい本当の原因と心理
人付き合いや恋愛が面倒くさい理由は様々です。
単に個人主義の場合もありますし、他人と遊ぶよりももっと熱中できる趣味を持っているという場合もあります。
しかし、それとは別に、実は本人も気づいていない別の理由を抱えている場合も多いように私には思えます。
それは何かというと、
『他人の目を気にしすぎている』
ということです。
人付き合いが面倒くさい、という人に限って、実は他人の顔色を伺ってばかり、という人が実に多いです。
他の人たちから笑われないように、嫌われないように、常に気を使って他人と接している人が多いです。
最近、
『オレに話かけるなよ』
という雰囲気を出している若者が多い、というニュースを何かで見ましたが、これなどは非常にわかりやすいです。
『俺に話かけるなよ』
というのは、一見すると『会話するのが面倒くさいから話かけるなよ』というふうに、『他人との会話に興味がないから話かけないで欲しい』という意味に捉えられがちですが、現実はそうではありません。
『話かけられると、いい人を演じなければいけなくて疲れてしまうから、話かけないでください』
というのが、正確なところだろうと思います。
その証拠に、こういうタイプの人間ほど、話かけられるとおどおどして目に落ち着かなかったり、『あ、はい…』などと、受け答えする声に緊張感がにじんでいることが多いからです。
なかには器用に表面的な会話だけをしてその場を切り抜けられるタイプもいますが、これも当たり障りのない会話をすることで、自分に深く踏み入られないようにバリヤーを張っているにすぎません。
本当は、単に自分の素をさらすのが怖いだけだったりします。
このように、人付き合いが面倒くさいという人の8割ぐらいは、実は単にコミュニケーションが苦手なだけだったりします。
他人の顔色ばかり伺ってしまうため、他人とコミュニケーションをとることに気疲れしてしまって、人付き合いそのものに嫌気がさしてしまったのかもしれません。
関連記事『他人なんかどうでもいいと思う人の心理!他者に興味が持てない理由!』
まとめ
いかがでしたか?
『人付き合いが面倒くさい人の特徴と心理』
というお話をしてみました。
もちろん、これはあくまで私の考えにすぎませんが、実を言えば私も似たような考えを持っていた時期があったので、『なんとなくこんな感じじゃないかな?』と思い、書いてみました。
もちろん、どんな生き方をしても自由ですが、今振り返ってみると、
『あれはただの強がりだったな』
と、思うことが多いです。
特に、恋愛をしたこともないのに『恋愛とか面倒くさそうだから興味ねー』などと言っている人を見ると、『あー、私もモテない時期にそんなこと思ってたな』と、懐かしく思ったりします。
みんながみんな、私と同じではないでしょうが、
『本当に人付き合いが面倒くさいだけなのか』
『それとも、本当は他人の顔色ばかり伺っているから疲れてしまうのか』
ということを、再確認してみるのも良いかもしれませんよ。
もちろん、身の回りにこのようなタイプの人がいる場合も、言葉どおりに受け取らない方が良いかもしれません。
参考までに、どうぞ。
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