子供に勉強させる方法は?子供のやる気を上げるコツは親も勉強する事

『子供に勉強してもらいたい…』
『将来、絶対役に立つのに、子供が勉強しようとしない…』

そんな風に悩んでいる親御さんは多いと思います。
特に勉強というのは、

『やらないと、絶対、大人になってから後悔する』

という事が大人になってから分かるものだけに、ちっとも勉強しないでマンガやゲームばかりしている子供に怒りや焦りを感じてしまうのも無理はありません。

そこで今回は、『子供に勉強させる方法』のなかで有名なものをひとつ、ご紹介したいと思います。

それは…、

『親も勉強する事!』

です。

なぜ親が勉強すると子供も勉強するようになるのか、その理由もキチンと説明します。

私の友人も『子供がちっとも勉強しない』ということで悩んでいましたが、この方法を教えてみたところ、たちまち勉強するようになったので、オススメですよ!

子供が勉強しないのは親が勉強していないから

子供が勉強をしない理由…、
つまらないとか、退屈だからとか、他にやりたいことがたくさんあるから、などたくさんあると思いますが、実はもっとも大きい理由があります。
それはなにかというと、

『そもそも、勉強しなさい!と言っている親が勉強していないから』

というものです。

たとえば、ここにすごく太っているひとがいると思います。
もしあなたがそのひとに、

『ちょっとダイエットしなよ。ダイエットすれば健康にもなれるし、見た目にも自信がついて人生楽しくなれるんだよ?』

と言われたらどう思いますか?

『なるほど!じゃあがんばってダイエットしよう!』

と思いますか?

…思いませんよね(笑)

『言ってることは正しいかもしれないけど、説得力ありませんよ?』

と、十人中十人がそう思うと思います。

勉強もこれと同じです。
実は、勉強をしたがらない子供の親の多くは、『勉強をがんばったことがない』という事実があります。

もちろんテスト前や受験期に徹夜した経験ぐらいはあるかもしれませんが、『子供のころから勉強をコツコツがんばった』というひとは非常に少ないです。

そんな『勉強したことない』ひとに『勉強しなさい!』『勉強は大切だ』と言われたって、説得力がないとは思いませんか?

子供は親をよく見ています。
どれだけ口で偉そうなことを言ったところで、自分の両親が本当はどんな人間なのか、すぐに見抜いて真似してしまいます。

『カエルの子はカエル』
『子は親の鏡』

と昔から言われているように、子供は親に似ます。
つまり、

『勉強しない子供の親は勉強しなかった人間』

である可能性が高いのです。

子供は親の真似をしたがる生き物

子供というのは親を真似しながら成長していきます。
ご飯の食べ方からトイレの仕方、果ては社会のルールまで、大半は親を見て、親を真似しながら成長していきます。

それは勉強に関してもまったく同じです。

もしも、あなたが『勉強しなさい!』と子供に言っておきながら、家ではゴロゴロとテレビを観て過ごしているような親だったら、子供はどうするでしょうか?

勉強しよう!と思ってくれるでしょうか?

思いません。

『なんだ、口では勉強しろとか、勉強は大切だとか言ってるけど、本当はゴロゴロしてた方が楽しいと思ってるんじゃん』

と、解釈すると思います。

つまり『ウチの親は勉強なんか本当は大切じゃないと思っている』と考えてしまうわけです。

だから、その通りに真似をするのです。
勉強なんかしないで、マンガを読んだりゲームをやったりして、ゴロゴロして過ごすのです。

では、反対にあなたが一生懸命に勉強をがんばっていたらどうでしょうか?
毎日、食事のあとなどの時間に資格取得などを目指して勉強を励んでいたとしたら、子供はガミガミ言われなくても、

『勉強って本当に大切なんだ』

と思うようになります。
または、もっと単純に、

『お父さん(お母さん)が毎日やってる勉強ってやつを、僕も真似してみよう!』

と思います。
子供には本来『正しいこと』『悪いこと』もありません。
楽しそうなこと、興味を持ったことをひたすらやっているだけです。

そして子供がもっとも興味を持つのが、『親のやっていること』なのです。

音楽家の子供が大人になって親と同じ音楽家になることが多いのは、そのためです。

何度でも繰り返しますが、子供は親をよく見て、真似しているのです。

あなたの子供が勉強しないのであれば、あなたが勉強をしていないからなのです。
自分は出来ていないのに他人に『やれ!』と命令するひとを、世の中では『無責任』とか『説得力がない人』と呼ぶのです。

親が高学歴でも勉強したがらない理由

しかし、なかには、
『私は若いころから勉強をキチンと続けてきて、一流大学も卒業した。今でも資格勉強などは続けているし、勉強の大切さも本当に心から理解している。なのに子供が勉強したがらないのはどういうことだ?』

というひともいるかと思います。

子供が親の真似をする生き物ならば、高学歴な親を持った子供はみな、勉強好きになるはずです。少なくとも親の真似をして『勉強しよう!』と思うはずです。

しかし、現実には『親は高学歴だけど、子供は勉強嫌い』というパターンも非常に多いです。

なぜでしょうか?

その理由は、実はカンタンです。

『真似したくなるような親ではないから』

この一言につきます。

たとえば、あなたは嫌いなひとと同じ趣味を持ちたいと思いますか?
自分にとって大嫌いなひとがボーリングにハマっていると聞いて、『じゃあ私もボーリングをやってみよう!』と思いますか?

おそらく、思わないと思います。

同じく、『勉強は絶対に人生の役に立つ』、『勉強しないと幸せになれない!』と口癖のように言っているひとが身近にいたとして、そのひとが『いつもイライラしていたり、すぐに他人を見下したりしていて、ちっとも幸せそうに見えない』という場合、あなたは『勉強が人生を幸せにする』と思えるでしょうか?

思えませんよね?

親が高学歴なのに子供が勉強をしたがらない家庭というのは、大抵の場合、『子供から見て親が尊敬に値しない』ということが多いのです。

『一生懸命に勉強しても、うちのオヤジみたいなつまんなそうな人生になるんだったら、勉強なんかしたって意味ねーじゃん』

と思ってしまうわけです。

『一生懸命に勉強した結果、経済的にも裕福でいつも笑顔とやる気に満ちていて、人生を明るく幸福に生きている両親』

このような親が『勉強は大切だよ』とか、『勉強すれば必ず幸せになれるよ』と言った場合、その言葉には説得力がありますよね?

子供も、楽しそうに人生を生きている親の真似をしようと思うはずです。

しかし、高学歴でもいつもしかめっ面をして生きているような親を見て育った場合、『真似をしよう』などとは思いません。
勉強したって幸せになれない、魅力的な人間になれないことを、親自身が証明してしまっているからです。

このように、親が高学歴だけど子供が勉強をしない家庭は、勉強しても親がちっとも幸福そうに生きていないことが原因なのです。

つまりこれも、

『説得力がない』

ということが原因なのです。

恋愛をしたことない人に恋愛の素晴らしさを説かれて、一体誰が『このひとみたいなすてきな恋愛がしたい!』と思うでしょうか?

『お前が言うな』
と心のなかで反発されるのがオチです。

ちなみに、この『心のなかの反発』が強くなりすぎた子供を、『不良』と呼ぶのです。

子供のやる気を上げるコツ

子供に勉強させる方法は、結局のところたったのひとつしかありません。

『親自身が勉強をがんばり、子供にとって魅力的な親になること』

ただこれだけです。
他にも、塾に通わせたりして勉強を整えたりすることも大切ですが、一番の大根大元はやはりこのひとつです。

今、『子供が勉強しない…』と嘆いている親御さんは、一度改まって自分を見つめ直してみてはいかがでしょうか?

あなたは本当に勉強が大切だと思っていますか?
思っているのだとしたら、それはあなたの人生の、どの経験に基づいて思っているのですか?
同じく勉強が大切だと思っているのならば、あなたはもちろん、毎日キチンと勉強を続けていますか?
ダラダラとテレビをみたり、休日は家でゴロゴロしたりしていませんか?
子供に対して、胸を張って『お父さん(お母さん)は幸せな人生を生きている』と言えますか?

これらの質問に『NO』と答えれば答えるほど、あなたの言葉には説得力がなくなっていきます。
あなたも最初の質問で答えたとおり、『太っているひとにダイエットしろ』と言われても説得力はありません。

『何を言うか、ではなく、誰が言うか』

とよく言われるように、言葉というのは内容よりも『誰が言うか』の方が大事なのです。

ですので、子供に勉強させたければまずは親であるあなたが率先して勉強しましょう。
その結果、勉強の素晴らしさや楽しさに気づければ、子供はあなたの楽しそうな姿を見て、『勉強しなさい!』なんて言われなくても勝手に勉強し始めます。

高学歴だけど子供が言うことを聞いてくれない親御さんは、勉強以前に自分の人間としての魅力を磨く努力をしてみてください。

他人を見下さない、イライラをひとにぶつけない、理屈をこねて自分を正当化しない。子供を自分の所有物のように扱ったり、子供の人生を無理やりコントロールしようとしない。

そういう努力をすることが、『子供が真似したくなる親』になる第一歩なのではないでしょうか?

まとめ

いかがでしたか?
『子供に勉強させる方法!』
というお話をしてみました。

本文でも書きましたが、子供は親の真似をしたがります。
子供が勉強しないということは、親であるあなたが勉強をしていないからです。
もしくは、真似したいと思う親ではないからです。

『運命は、そのひとの性格のなかにある』

これは芥川龍之介の名言です。
どんな人生を生きるかは、結局は能力ではなくそのひとの性格が決める、という意味です。
子供が勉強するかしなかも、実は同じなのではないでしょうか?
あなたがどんな親か、子供にとって真似したくなる親かどうかが、子供の人生を決めるのではないでしょうか?

(ちなみに、勉強のやる気を出す方法は他にもいくつか紹介しています。中学生向けに書いていますが、心理学や科学的なやる気の出し方が理解できると思いますので、下記の記事もぜひご覧下さい!

『勉強のやる気が出ない中学生へ!モチベーションと集中力を上げる方法』

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