幸せな結婚。恋愛のゴール。ハッピーウエディング…
『人生でもっとも幸福なイベント』というイメージの強い結婚ですが、
残念ながらここ最近の日本では離婚率の増加により、そうとばかりも言えなくなってきているのが現状のようです。
あるデータでは、実に夫婦の三組に一組が離婚しているのだとか…
私自身も、『高校時代に両親が離婚』したので、離婚する夫婦の実態というものを間近に見てきました。
そこで今回は、離婚の危機にある夫婦の特徴や破局する原因、仲直りの方法などをまとめてみました!
目次
離婚する夫婦の特徴
まずはインターネットや書籍、私自身の経験から、『離婚する夫婦の特徴』を挙げたいと思います。
〇夫婦ゲンカが絶えない
〇家族の前でお互いに相手を非難し合っている
〇夫婦の会話がない
〇金銭的な危機を迎えている
〇共働きですれ違い生活をしている
細かく挙げればまだまだあるでしょうが、主な離婚理由はこれらに集約されると思います。
実際、私の両親が離婚したときも、上記の大部分に該当していました。
ですので、現在『もしかして、私たち離婚するかも…』と悩んでいる既婚者の方は、自分たちが上記の例に当てはまっているかどうかを確かめてみてください。
次の章では、各特徴をひとつずつ解説していきます。
夫婦ゲンカが絶えない
これは離婚の兆候としては大変に分かりやすいです。
言うまでもなく離婚する夫婦というのは夫婦仲が険悪になっています。
お互いの我慢できないところを非難し合い、怒りをぶつけ合います。
違う人間が一緒の家で暮らす以上、多少のすれ違いや衝突はつきものですが、離婚直前となるとそれは日常茶飯事と化している場合がほとんどです。
私の両親も、離婚直前は毎日のように夫婦ゲンカを繰り返していました。
ついには父が母に手を出しかける所まで進み、離婚となりました。
人間はケンカをすることでより絆を深めるという面もありますので、夫婦ゲンカをしたからといって必ずしも夫婦仲が険悪というわけでは決してありません。
しかしそれが日常化してしまったのは、『怒鳴り合うだけでは解消できないほどの不満や怒り』がお互いのなかに溜まっている証拠です。
こうなるともはや夫婦仲の修復は難しく、夫婦の絆を深めるどころかますますケンカがエスカレートしてしまい、最後には私の両親のようにどちらかが手を出す事態にまで悪化しかねません。
また、子供にとっても両親が日常的に夫婦ゲンカを繰り返している家庭というのは非常に苦しいものがあり、家に帰りたくないという思いから夜遊びを始めてしまうケースもよくあります。
私自身も、このころは家にいるのが本当に辛く、『誰でもいいから僕をこの家から連れ出してくれ』と本気で願っていました。
家族の前でお互いに相手を非難し合っている
これは夫婦ゲンカとは少し性質が異なっていて、『相手を直接非難するのではなく、相手の悪口を子供の前で言う』というものです。
たとえば父親が『お前たちの母親はここが悪い。こんなダメな女だ』と非難したり、母親が、『あなたたちのお父さんはこんなにダメなひとなの』『わたしはこんな嫌なことをされたの』などと、子供を通して間接的に相手を非難します。
これはおそらく『パートナーへの愚痴を誰かに聞いてもらいたい』という心理と同時に『子供たちを自分の味方につけたい』という気持ちが働いているのだと考えられますが、聞かされる子供たちにとってはたまったものではありません。
アメリカのとある青年犯罪の調査では、非行に走る若者の多くが『両親が相互に非難し合っている家庭で育った』という共通点を持っていたそうです。
おそらく、実の親から片方の親の悪口を聞かされ続け、その狭間で苦しみ続けるという凄まじいストレスが、非行や犯罪行為に手を染める原因になったのでしょう。
これもまた私も覚えのあることで、父が母を、母が父を毎日のように私たち子供の前で非難していました。
私は幸いそのときはもう高校生だったので、『どっちもどっちじゃん!』と両親の悪い点を客観的に分析し、可能な範囲で距離を取ることで(というよりも両親を軽蔑することで)どうにか心の均衡を保っていましたが、これがもっと心が多感な中学生のころや、未熟な小学生のころだったならば、おそらくストレスに耐え切れず非行の道に走っていたでしょう。
それぐらい、子供にとって両親の関係や家庭環境というのは影響力が大きいのです。
夫婦の会話がない
私の両親の場合はケンカを繰り返していたので会話がないという印象はあまり持ちませんでしたが、なかにはこの手のタイプの夫婦ゲンカを繰り広げる夫婦もいるようです。
お互いがお互いを『いない』ものとして生活をする。
もしくは、無視しているわけではないけれど会話をしたくないからあえて話をしない。
長年連れ添った夫婦が、もはや会話をしなくても良好な関係を維持できる『心地よい沈黙』などとはまったく違い、そこにあるのはギスギスした重苦しい空気だけです。
まるで夫婦ではなく敵と一緒の家で暮らしているかのような緊張感が家中に満ちています。
このような環境に置かれた子供は当然、大きなストレスを感じます。
あるベテランの保育士は、「夫婦仲が悪い家庭の子供はすぐに分かる」とおっしゃっていました。
何でも、夫婦仲が悪い子供はみんな、元気がなく、情緒不安定になるのだそうです。
このような異常な状態の家庭のことを『機能不全家庭』と言います。
家庭としての機能が働いておらず、そういった家庭で育った子の多くは大人になってからも、対人恐怖症や神経症などの心の問題を抱えてしまう場合があります。
金銭的な危機を迎えている
経済的な事情というのもまた、結婚生活を維持していくには重要なポイントです。
特に夫婦のどちらかの金遣いが荒く、そのせいで生活が苦しくなっているという場合には、もう一報が離婚を考え出すのは当然と言えるでしょう。
また、たとえば夫が働かないなども立派な離婚原因のひとつです。
お金がすべて、などということは決してありませんが、結婚生活を維持するのにお金が大切であることは、既婚者ならば誰しもが痛感していることではないでしょうか?
付き合っていたころはお互いの『好き』の気持ちだけで突っ走っていけますが、その先の『生活』は決して恋愛感情だけでは上手くいきません。
また、生活の苦しさからお互いにイライラしてしまい、夫婦ゲンカが起こる可能性も高くなってしまいます。昔から『金持ちケンカせず』と言われているのは、お金があれば精神的にも時間的にも余裕があるのでケンカをしなくなるからです。
逆に言えば、貧乏だとただそれだけでケンカしやすくなってしまうのです。
ちなみに私の両親も、お金には大変苦労していました。
そしてとうとう日々の暮らしが成り立たなくなったとき、離婚したのです。
共働きですれ違い生活をしている
近年、もっとも離婚理由として多いのがこれではないでしょうか?
『年収300万円時代』と言われ、夫婦共働きが普通になりつつある現代では、
『同じ家で暮らしているのに生活がまったく合わない』
ということも珍しくありません。
その結果、すれ違いが起こり、次第に相手への不満がケンカへと進展していって、最後には離婚してしまう…。
近年の夫婦にもっとも多いパターンがこれだと思います。
人間には『顔を合わせる回数が多いほど、または言葉を交わす機会が多いほど親近感を覚える』という心の作用があります。
つまり毎日顔を合わせて、話をするだけで行為や親しみが深まるのです。
しかしそれは逆に言えば、『会う回数や会話の機会が減れば減るほど親しみが減る』ということでもあります。
遠距離恋愛が失敗しやすい理由がまさにこれで、どんなに好きあっていても、会う回数が減れば気持ちが離れていくのは当然のことです。
夫婦仲もまた同じです。
同じ屋根の下に住んでいても、ほとんど顔を合わせない、もしくは会話をしなくなればどうしても夫婦仲は冷めていきます。
また、共働きの疲れが原因でイライラし、ささいなことで衝突することも増えてしまいます。
もちろん、私の両親も共働きでした。
近年の日本の離婚率が急増している一番の原因は、不況による共働きが増えたからではないかと色々なところで指摘されています。私もそう思います。
ここでも、夫婦仲に経済的な事情が直結しているのです。
破局する原因は?
こうしてみると、破局する原因をひとつに特定することは不可能だと分かります。
経済的困窮が原因の場合もありますし、価値観の違いや日々の小さなストレスの積み重ねである場合もあるでしょう。
ただ、あくまで私の見たところでは、経済的原因がもっとも大きいのでは?と思います。
私の家がそうだったからそう思うだけかもしれませんが、実際に私の周りで離婚したひとをみても、『経済的には何の問題もなかったけど、価値観のズレがあったので離婚した』というひとは一人もいません。
芸能人ならばいざしらず、私たち一般人が破局する理由は、やっぱり経済的な問題が一番大きいのではないでしょうか?
共働きによるすれ違いや、日々のストレス、頼りにならない夫への不満、ストレスから逃れたいがための夫の裏切り行為などなど…家庭崩壊の始まりの大本は経済的な問題が多いように感じます。
実際、富裕層に比べて貧困層の方が圧倒的に離婚率が高いという統計もあります。
そう考えると、やはり離婚の最大の原因は経済的困窮にあるのではないでしょうか?
離婚の兆候に気づくことは出来るの?
これは当事者ならば何となく気づいていることだろうと思います。
『もう嫌だ。もうこんな生活を続けたくない!』
『なんでこんなに我慢してまでこのひとと一緒にいなきゃいけないの?』
『こんなことなら、いっそ…』
などのように、頭のなかではとっくに『離婚』というキーワードを思い描いているはずです。
とはいえそれでもやはり離婚は大問題なので、簡単に決断することは出来ません。
そのため本当に自分たちがいま離婚間近なのか、そうではなくたまたま仲が険悪になっているだけなのかの区別はつけにくいと思います。
ではどのように判断すれば良いのかというと、私はさきほど挙げた例のなかのひとつが当てはまればかなり離婚の危機が高いと思います。
それは何かと言うと、
『夫婦ゲンカが絶えない』
別の言い方をするならば、『日常的にケンカを繰り返している』。
この状態にある夫婦は、もはや離婚が秒読みの段階に入っていると言えるのではないでしょうか?
実際、私の両親も離婚直前は毎日のように怒鳴り合っていました。
そしてケンカがいくところまでいったところで、離婚となったのです。
一度や二度のケンカならどんな夫婦でもします。
しかしそれが連日連夜繰り返されるとなると…それはもう修復不可能な関係になっている可能性があります。
仲直りする方法は?
仲直りをするのならば、話し合うほかありません。
現在、自分たち夫婦が抱えている問題について、パートナーと腹を割って話すこと。
そしてそのうえで、お互いに問題点を直すこと。
それ以外にないと思います。
時間がたてば自動的に仲が修復するケースもありますが、さきほども書いたように現代の離婚原因の多くは経済的なものです。
こればかりは、何も手を打たずに放っておいても改善されることはありません。
ふたりで話し合い、どうすればこの危機を乗り越えられるかを考え出さなければいけないでしょう。
大事なのは、現在、自分たちの夫婦仲が悪い原因がどこにあるのかを冷静に見極めることです。
経済的な問題なのか、お互いの内面の問題なのか…相手を非難することだけを考えても何も解決しません。どこまでも冷静に状況を分析し、『この問題を解決したい』という意思を相手に伝えることが何よりも大切です。
そのうえで、『私はこれからもあなたと夫婦であり続けたい』という意思を伝えてみてはいかがでしょうか?
まとめ
いかがでしたか?
『離婚する夫婦の特徴!』
というお話をしてみました。
私自身も高校時代に両親が離婚し、そのために辛い高校生活を送った人間ですので、家庭が崩壊する辛さを身にしみて理解しているつもりです。
もしも今現在、あなたが離婚の危機を迎えているのならば、今回の記事を参考にどうにか修復改善を図ってみてください。
……ただし、ひとつだけ知っておいて欲しいこともあります。
それは、
『子供にとっては、険悪な夫婦関係が続くぐらいなら離婚してくれた方が何百倍も幸せである』
ということです。
私は両親が毎日ケンカしていたとき、『そんなにケンカするならさっさと離婚してくれよ!』と本気で思いました。
そして実際に両親が離婚したとき、もちろん寂しさはありましたが、『あの地獄のような日々がようやく終わった!』ととてつもない開放感も感じました。
『離婚なんてしたら子供がかわいそう…』と思うのは、単なる親の勘違いである場合もあるのです。毎日、目の前で両親が怒鳴り合っている地獄絵図に比べたら、片親になってもケンカのない家庭で暮らした方が幸せな場合もあるのです。
少なくとも、僕はそうでした。
ですので、今回の記事で紹介している仲直り方でも仲直りできないようでしたら、離婚するという選択肢も視野にいれてみてください。
まずは子供に意見を尋ねるのも良いかもしれませんね。
それでは、また。
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