人見知りの大人は病気?緊張を解消する方法は?長所を理解して克服!

『大人になっても人見知りが治らない。これって病気なのかな?』

このように悩んでいる人はいませんか?
確かに、赤子や幼少期ならともかく、大人になっても人見知りだと、なにかしら精神的な病気なのかもと不安になってしまうこともありますよね?

かくいう私も20代の前半ぐらいまでかなり激しい人見知りでしたので、気持ちは分かります。

そこで今回は、

『大人の人見知りは病気なのか?』

というお話をしてみたいと思います。

大人の人見知りは病気?それと性格?

人見知りというと、元々は赤ん坊が母親以外の人間に抱かれると泣いたり、機嫌が悪くなることを表した言葉でしてた。

それが今では、『初対面の人間とコミュニケーションを取ることを恐れる性質の人間』を表すことになり、さらに進んで『コミュニケーション全般が苦手な人間』というような意味で使われるようになってきました。

ネットなどでは、このような人間を『コミュ力が低い』『コミュ障』などと呼んだりしていて、若者を中心にコミュ力の低い人見知り人間は増え続けているようです。

さて、この『人見知り』ですが、かつての私のように大人になってもまったく治らないひとがいます。

これは果たして病気なのでしょうか?

答えは、

『社会生活に支障が出ているようなら、病気』

だと言えます。

たとえば、初対面の人間や、それに近い人間とコミュニケーションを取ろうとすると強く緊張してしまい、言葉が出なくなったり、汗が噴き出して止まらなくなったり、足が震えたり…などです。

また、大人数の人間がいる部屋にあとから入ろうとすると怖くなってしまい、入れなくなってしまう、電話をかけること、受けることに強い抵抗感がある…などは、もはや人見知りの域を超えて社会不安障害(SAD)と呼ばれる病気の可能性が高いです。

逆に、初対面の人と話すとちょっと緊張してしまう、とか、他人と話すのが苦手…程度ならば、病気ではなく『性格』『コミュニケーションの経験不足』などが原因だと考えられます。

日本人の〇割が人見知り?

ある調査によると、日本人のおよそ70パーセントの大人が、

『自分は人見知りだと思う』

と、答えたそうです。

なんと7割もの大人が、『自分は人見知り』だと認識しているということです。

このことを踏まえても、よほど日常生活に支障をきたしているのでなければ、単なる人見知りは病気ではなくごく一般的なことだと理解できます。
(あくまでも日常生活に支障をきたしていない範囲ならば)

私の場合も、確かに初対面のひとやそれほど仲のよくない相手に対しては、緊張してしまったり、うまく話ができなかったりしていましたが、仕事に支障が出るほどではありませんでした。

ですので、いわゆる『対人恐怖症』などとも違うようでした。

ちなみに、人見知りと対人恐怖症はまったく別のものです。
どのように違うのかは以下を参考にしてみてください。

『人見知りと対人恐怖症の違い』

(人見知り)

〇初対面のひとと話そうとすると緊張する。
〇大勢の前で話をしようとすると不安になったり、緊張してしまう。
〇親しい人、慣れた相手とは普通に話せる。

(対人恐怖症)

〇初対面の人やそれほど親しくない人と話そうとすると、恐怖を感じる。
〇大勢の前で話をしようとすると、足の震えや発汗などの身体的な症状が表れる。
〇慣れた相手とも普通に話すことが出来ない。

と、このように、『人見知りは親しい人とは普通にコミュニケーションが取れるけど、対人恐怖症はそれさえもできない』という違いがあります。

また、不安よりもさらに強い『恐怖』を感じ、身体的な症状が出やすいことも違いのようです。

緊張を解消する方法

こう考えてみると、単なる人見知りならばそれほど深刻な問題ではないことが分かります。

というよりも、深刻な問題の場合は人見知りではなく社会不安障害対人恐怖症の可能性が高いです。

ですので、軽度の『人見知り』ならばそれほど心配する必要もありません。

誰だって初対面の人と会話をするのは緊張しますし、日本人文化的にシャイなひとが多いので、他人とコミュニケーションを取るのが苦手な人の方が多かったりします。

『けど、そうは言ってもすぐに緊張してしまうのはなんとかしたい』

というひとのために、緊張を解消する方法をいくつか。

『緊張を和らげる方法』
〇深呼吸する。
〇大事な会議の朝などに軽くジョギングしておく。
〇寝る前に『緊張していない自分』をイメージして寝る。
〇鏡の暗示を使う。

深呼吸やジョギングは、『副交感神経』といって、リラックスするための神経のスイッチを入れることができるので、オススメです。

特にジョギングは効果が非常に高く、朝のうちに20分ほどジョギングしておくと、その日は一日中、リラックスした精神状態で過ごすことができます。
(ジョギングしたあとにケンカはできない、と言われているのはこのためです)

『寝る前のイメージトレーニング』は、大事な会議の前などに使うと効果的です。
イメージトレーニングは緊張を和らげて、最高のパフォーマンスを発揮するのに有効な方法として、スポーツ選手なども積極的に取り入れています。

コツは、『翌日に会う相手と最高にうまく会話できている光景』を、ありありと映像にして頭のなかにイメージすることと、イメージしたらそのまま寝ることです。イメージのあとに携帯などをイジると効果が激減してしまうので、注意しましょう。

鏡の暗示というのは、一流のセールスマンなどが使っている暗示法で、自分の性格を変えたり緊張を和らげる効果があると言われています。

詳しくはこちらの記事で紹介していますので、興味がある方はぜひ読んでみてください。

関連記事『自己暗示で人見知りを治す!自分に自信をつける鏡の暗示の効果と方法

長所を理解すれば克服できる

最後に、私が実践して効果があった『人見知りの克服方法』のひとつをご紹介したいと思います。

それは、

『人見知りであることを気にしすぎないこと』

です。

人見知りの人間というのは、自分が人見知りであることを気にしすぎてしまう傾向があります。

そのため、自分の人見知りが『重大な欠点』であるように感じてしまい、それがコンプレックスになってしまいます。

そうなると、余計に『自分は人見知りだから、うまく話せない』と思ってしまい、ますますコミュニケーションが下手になるという悪循環におちいってしまいます。

そうならないためにも、

『人見知りでも別にいいや』

ぐらいに考えることが大切です。

『そうは言っても、なかなかそんな風には思えない』

というひとは、人見知りならではの長所を意識するようにしましょう。

『人見知りの良いところ』

〇多人数と付き合わないから、本当に仲の良い友人ができやすい。
〇無駄な付き合いに時間を取られないから、自分のために時間を使うことができる。
〇余計な人間関係のトラブルに巻き込まれない。
〇ひとりでいる時間が長いから、考えが深くなる。
〇他人の気持ちに敏感になれる。
〇感受性が豊か。

このように、人見知りには良いところがたくさんあります。
昔から、

『長所は短所の裏返し』

と言われるように、人見知りだからこその長所がたくさんあるのです。

さきほど、日本人の7割が人見知りと書きましたが、だからこそ日本人はマジメで、仕事にも手を抜かず、高いモラルを持っているという面もあります。

ワールドカップのサッカー観戦後、日本人だけがスタジアムのゴミを掃除して帰った、というのは世界中でも絶賛されていましたね。

人見知りであることを必要以上に気にしすぎず、『人見知りだからこそ、こういうことができるんだ』と思うようにすれば、人生はより明るくなるのではないでしょうか?

まとめ

いかがでしたか?

『大人の人見知りは病気?』

というお話をしてみました。

本文でも書いたように、社会生活に深刻な支障をきたしていなければ人見知りは病気ではありません。

ときには社交的なひとに憧れたりすることもあるでしょうが、他人は他人です。

あまり気にしすぎないで、自分の好きなことをして日々を過ごして行くほうがずっと楽しいのではないでしょうか?

ぜひ参考にしてみてください。

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