誰かの心な言葉や行動で心が傷ついてしまう時ってありますよね?
ズキッ…と胸が痛くなり、家に帰ってからも何度も何度もそのことを思い出してしまう…。
辛いですよね?
できることなら傷つかずに生きたいのに、傷つきやすい性格のせいですぐに心に傷を負ってしまい、なかなか立ち直れないひとは本当に多いです。
では、傷ついた心を癒すためにはどのような方法が効果的なのでしょうか?
そこで今回は、
『傷ついた心を癒す方法』
を、どこよりも具体的にご紹介したいと思います。
『今すぐ立ち直りたい!』
『もう傷つきたくない!』
『すぐに傷つかない強い心を手に入れたい!』
というひとは、ぜひ参考にしてみてください!
目次
傷ついた心を癒す方法
誰かの心ない言葉や行動で傷ついてしまったとき、ひとはついついその『心の痛み』を引きずってしまいます。
何度も何度も嫌な記憶を頭のなかで繰り返しては落ち込み、傷口を広げてしまいがちです。
そんなときは、今から紹介する方法を使って今すぐに心の傷を癒してしまいましょう。
どれも簡単にできるものばかりなので、オススメですよ!
紙に書く
傷ついた心を癒すには、
『頭のなかの考えをすべて紙に書き出して、マイナス感情を吐き出す』
というのが非常に効果的です。
これは私自身がもっとも効果を感じている方法で、嫌なことがあったとき、A4用紙などに手書きでひたすら自分のマイナス感情を吐き出していきます。
すると、ほんの1~2枚ほど書き終わっただけで、それまで心の痛みが嘘のように治まってしまいます。
なぜかというと、手を使って感情を文字にすることで、頭のなかのマイナス感情を外に吐き出すことができるからです。
私たちは嫌なことがあると、ついグルグルグルグルと、同じことを延々と考えてしまいますよね?
でも実は、紙に書くことによって、それを終わらせることができるのです。
コツは、『とにかく思いついたものすべてを吐き出すこと』です。
文章としてまとまっている必要はありません。すべて箇条書きでOKです。
たとえば、私が職場で上司に叱られて傷ついたとします。
そんなときは、こんな感じで書きます。
自分に自信がないからか。
自分を好きになれる方法が知りたい。
強くなりたい。
失敗は良い経験なのかも。
上司に好かれる必要はない。
私はまだまだ成長できる。
いつまでも引きずっても仕方ない。
紙に全て吐き出してしまおう。
頭のなかがグチャグチャする。
でもなんかスッキリしてきた。
同じミスは二度としない。
あくまで一例ですが、こんな感じです。
繰り返しますが、大事なのはとにかく思いついたものをすべて、根こそぎ吐き出すことです。
『そんなこと書いてどうするの?』
と、思うようなことも、遠慮せず全部吐き出してしまいましょう。
理不尽に傷つけられたのなら、相手への悪口だってOKです。
(いつもいつも悪口ばかり書くのはあまり良くないですが…)
恋人の悪い部分をあげつらっても良いでしょう。
とにかく、頭のなかにあるすべてのネガティブな思考を紙にぶちまけてください。
『もう書きたいことがないな…』
というところまで書き尽くすと、頭がスッキリして、気が付くと落ち着いています。
(しかもたいていは数分で書き終わります)
あんなに悩んでいたことが、『もうでもいいか』と感じられるようになってきます。
実は、この方法は傷ついた心を癒すだけではなく、怒りや嫉妬、不安など、別のネガティブ感情を鎮めるのにも同じように絶大な効果があります。
以前、なにかの本で読んだのですが、こんなエピソードがあります。
普通なら断るところですが、その神主は意外にも『いいですよ』とあっさりOKしたそうです。
そしてそのあとで、
『でも、その前に、その女性に言ってやりたいことや恨んでいることを、ノートに全部書き出してください』
と言って、数日後にまた女性と会う約束をして、その日は帰らせたそうです。
後日、ふたたび会った時に、住職がこう尋ねました。
『どうですか? 言われたとおりノートに恨みを書きましたか?』
『はい』
『まだ呪って欲しいですか?』
『いいえ。なんだかノートに書いたら、スッキリしてしまって…』
それ以来、彼女が神社にやってくることはなかったそうです。
きっと、神主さんは『恨みを文字にして吐き出すこと』で、ネガティブ感情が消え冴えることを知っていたのでしょうね。
このように、『気持ちを紙に書く』というのはとても効果がありますので、ぜひ試してみてください。
ちなみに、これは手書きでなければあまり効果がないので、必ず手で書くようにしてください。
手書きでないと、『文字を書いた!』という手応えが少ないので、脳がスッキリしませんので。
自然の多い場所を散歩
傷ついたときや不安になっているとき、イライラしているときは、自然のなかを散歩するのも効果的です。
まず、自然というのは人間の心を癒してくれます。
都会に住んでいる人の多くが田舎に憧れるのも、『自然の癒し効果』をなんとなく本能が知っているからなのかもしれません。
また、『散歩』というのも大きなポイントです。
人間は、ジョギングやウォーキングなどのリズム運動をすると、頭のなかに『セロトニン』と呼ばれる脳内物質が分泌されます。
このセロトニンは別名『幸せホルモン』とも呼ばれていて、幸福感を生み出したり、不安や恐怖、怒りや悲しみなどのマイナス感情を抑制して、心をポジティブにする働きがあります。
つまり、傷つき、落ち込んだ心を回復してくれるのです。
反対にセロトニンが不足すると、常に心がネガティブになり、傷つきやすく、不安が強くなり、落ち込みやすくなってしまいます。
うつ病のひとの頭を調べると、常にセロトニンが不足しているというデータもあります。
このように、自然の多い場所を歩くと、自然の癒し効果とセロトニンの精神安定効果により、傷ついた心を癒すことができます。
『悩んだら土手を歩け!』
と、創作の世界でよく言われるように、歩くと頭のなかのゴチャゴチャした思考を整理することができます。
ネガティブ思考もまた同じです。
キレイな自然を眺め、新鮮な空気を吸いながらやや早歩きで20~30分ほど歩けば、傷ついた心もすっかりリフレッシュできます!
思いっきり泣く
『文字を書いても、土手を歩いても心が回復しない…』
『そもそも、そんな気にすらならない…』
というひともいると思います。
あまりに深く傷ついてしまった場合、『もうなにもやる気がおきない』という気分になるほど、心は打ちのめされてしまいます。
そんなときは、逆のアプローチが有効です。
何かと言うと、
『思いっきり泣く』
ということです。
特に失恋の痛みにはとても有効です。
心の傷がなかなか癒えない原因のひとつは、
『悲しみを無理やり抑えようとしてしまっていること』
が、あります。
人間の感情というものは不思議なもので、
『抑えれば抑えるほど、強くなる』
という特徴があります。
分かりやすいのが、『好きなこと』です。
親から禁止されればされるほど、さらにやりたくなってしまいます。
同じく、恋愛もそう。
禁じられた恋、叶わない恋ほど燃え上がるというのは良くある話です。
このように、人間の感情は、『抑えられると、逆に強くなる』という特性があるのです。
ですので、傷ついたときに『吹っ切らなくちゃ、元気出さなきゃ』と、無理に悲しみを抑えようとすると、逆にいつまで経っても心の傷が癒えず、むしろ傷口がどんどん広がってしまうということになりかねません。
そうならないようにするためには、いっそ感情を爆発させてしまうことが有効です。
思う存分、泣いて、泣いて、泣きまくれば、いつかはその悲しみも底を尽きます。
『涙には精神浄化作用がある』
と言われるように、泣くという行為は、心を落ち着かせるのに必要な行為なのです。
というよりも、心を落ち着かせる効果があるから、人間は泣くのです。
ですので、どうしようもなく辛いときは、いっそ思いっきり泣いてしまいましょう。
泣くことは決して恥ずかしいことではありません。
心の傷を癒すための本能的な反応です。
それを無理に押さえ込もうとするから、いつまでも傷が治らないのです。
カラオケで熱唱
傷ついた心を癒す方法として、昔から広く行われているものと言えば、
『カラオケで熱唱』
ですよね?
失恋したOLから、仕事で失敗したサラリーマンまで、とにかくカラオケで熱唱することはストレス発散になります。
もちろん、傷ついた心も癒したくれます。
なぜカラオケで大声で歌うと心の傷が癒えるのかというと、これも元々の人間の心や脳の仕組みと関係しています。
『人間は、声を出すと感情が落ち着く』
のです。
これを知らない人が意外と多いです。
でも、実はこれって私たちも日常的に経験していますよね?
たとえば、驚いたとき、
『うわあ!』
と、悲鳴をあげると思います。
なぜ上げるのでしょうか?
それは、驚いた瞬間の心の動揺を、『声を出す』ことで鎮めているからです。
同じく、気分がウキウキしているとき、ついつい鼻歌を歌ってしまってことはありませんか?
あれも、『気分が上がりすぎてやや興奮状態にある心を、声を出すことで鎮めようとしている』からです。
他にもたとえば、ものすごく嬉しいことが起きたときなども声を上げますよね?
このように、人間は本来、平常心のときが最も良いので、ポジティブに上がりすぎても、ネガティブに下がりすぎても、それを正常値に戻そうとする体の仕組みがあるのです。
それが、『声を出すこと』や『泣くこと』です。
カラオケなどで大声で歌い、ストレスを発散すれば、ネガティブに下がりすぎた感情をニュートラル(通常)の状態
にまで戻すことができます。
それがなんとなく分かっているから、多くのひとは落ち込んだときにカラオケに行くのです。
ただし、歌うことがあまり好きではないひとの場合は、逆にストレスになってしまう可能性もあるので、他の方法にした方が良いです。
お風呂で温まり、ぐっすり眠る
心と体は直結しています。
体が疲れていれば元気が出ないし、お腹が好いていればイライラするし、体が快適なら何となくウキウキと気分が良くなるというのは、誰しもが経験したことがあると思います。
このように、『体の状態が、心の状態に影響する』というのは、誰しも日常的に体験して知っていることだと思います。
ですので、体をリラックスさせ、『快』の状態にすれば、心にも少なからず良い影響を与えることができます。
おすすめは、
『暖かいお風呂にゆっくり入る』
ということです。
暖かいお風呂に入れば、心はリラックスし、嫌な記憶も薄れていきます。
ゆっくりとお風呂に浸かり、何も考えずにぼーっとしていると、しだいに心のなかのネガティブなものを流されていきます。
そしてお風呂を出たあとは、同じく何も考えずに眠るのが一番です。
睡眠不足はストレートに心に悪影響を与えます。
イライラするだけでなく、悪い感情を増幅させてしまいがちです。
ですので、睡眠はたっぷり取りましょう。
傷ついているからといって、夜遅くまでテレビをみたり、スマホをいじったりすると睡眠の質が悪くなるので、やめた方が良いです。
『でも、落ち込んでいるときはすぐに眠れない…』
というひともいると思います。
そういうときこそ、紙に不安をすべて書き出してスッキリさせてみてください。
すべての感情を吐き出してからベッドに入れば、意外とぐっすり眠れるものです。
負の感情を胸のなかに溜め込んだまま寝床に入るから、なかなか眠れないのです。
アファメーションで自分を元気づける
アファメーション、というのも、傷ついた心を癒すには効果的です。
アファメーションとは、『つぶやきの暗示』のことです。
これはスポーツ選手がよく使っている方法で、自分自信にポジティブな暗示をかけることにより、心を前向きにすることができます。
〇『私は元気』『今日は良いことがある』などのように、前向きな言葉を自分自身に言い聞かせる。
〇しっかり自分の耳に聞こえるように言う。
〇繰り返すと効果が強くなる。特に、朝と夜、寝る前と起きた直後に行うと効果が倍増する。
〇アファメーションに使う言葉は、『私は〇〇だ』などの短い言葉で、断定的なものにする。
有名な起業家が書いた本や脳科学の本などを読むと、かなりの確率でこのアファメーションの効果が説明されています。
私自身も、いまいち元気が出ないときなどは、この方法を使って瞬時に自分の心を立て直しています。
これは繰り返すほど効果があるので、日頃から自分にアファメーションをしておくと、いざというときにすぐに心を前向きにすることができます。
あとで紹介する『鏡の暗示』は、これの強化バージョンです。
旅行
傷ついているとき、落ち込んでいるとき、ひとは新しい刺激によってその悲しみを忘れようとします。
テレビを見たり、音楽を聴いたりするのもそのひとつです。
ですが、そのなかでも特に効果が高い気分転換は、
『旅行』
ではないでしょうか?
知っている人が誰もいない土地に行って、見知らぬ自然や歴史的な建物を眺めれば、それまで辛いことも忘れることができます。
昔から、『傷心旅行』といって、傷ついたり落ち込んだりしたときに旅行をするのは一般的でした。
それぐらい、旅行には心の傷を癒す効果があります。
そこに温泉か海も加われば最高ですね(笑)
傷ついたときは、思い切って遠くの地まで足を運ぶのもありかもしれませんよ!
思い出の物を捨てる
これは特に恋愛の傷を癒すのに効果的ですが、
『思い出の物を捨てる』
というのもとても大事です。
この方法は傷を癒すというよりも、『それ以上、心の傷が深くならないために』オススメする方法です。
思い出の品を目にすれば、どうしたって楽しかったころを思い出してしまいます。
彼からもらったアクセサリーや、彼女との写真など、楽しかった思い出が残っていればいるほど、それらをなくしてしまった今となっては辛い感情が湧き出てきてしまいます。
こういった、悲しみを思い出させるアイテムに囲まれている限り、なかなか心の傷を癒すことはできません。
どうしてもとっておきたい物ならば話は別ですが、そうでない場合は、思い切ってすべて手放してしまった方が早く立ち直れます。
掃除する
掃除をすると心が落ち着く。
ということを聞いたことはないでしょうか?
実は、これにはちゃんと根拠があります。
人間は、汚れた環境や散らかった部屋のなかにいると、知らず知らずのうちに強いストレスを受けて、心が不安定になります。
簡単な証拠をお見せしましょう。
こちらの画像を見てください。
どうでしょう?
なんだか、イラっとしませんでしたか?
次にこちらの画像を見てください。
どうでしょうか?
今度は、すーっと心が爽やかな気持ちになりませんでしたか?
これこそが、部屋の散らかり具合が脳にストレスを与え、メンタルに悪影響を与える証拠です。
あるベテラン刑事などは、
『凶悪事件が発生する家は必ずゴミ屋敷になっている』
と断言しているそうです。
また、ニュースのリポーターとして有名な東海林のり子さんは、
『事件現場のマンションにつくと、どの部屋が現場なのかスタッフに聞かなくても、ひと目で分かる。なぜなら、事件が起きる家のベランダは必ずゴミだらけになっているから』
とおっしゃっていました。
このように、精神状態と部屋の状態はリンクするのです。
私自信も、ストレスが溜まっているときは部屋が散らかり、掃除をすると心が落ち着いてイライラや不安がおさまるという経験を何度も体験しました。
掃除をすれば、心の痛みや悲しみ、ストレスを追い払うことができるのです。
ですので、傷ついたときや落ち込んだときは、一心不乱に掃除をしてみてください。
ピッカピカに磨かれた部屋を見れば、清々しい気分になれます。
そうすれば、あなたの心の傷口もきっと塞がっていきますよ!
友達にグチを聞いてもらう
傷ついたとき、多くの人が行っている方法がこれですね。
『友達にグチを聞いてもらう』
サラリーマンのようにいつもグチを漏らしているのはあまりよくありませんが、自力では回復できないほど追い詰められてしまっているのならば、信頼できるひとに話を聞いてもらうことも時には必要です。
自分がどれだけ傷ついているか。
落ち込んでいるか。
それらをすべて、信頼できるひとに打ち明けてみてください。
その相手があなたに同情し、キチンと話を聞いてくれれば、それだけであなたの心はホッとするはずです。
ただし、いくら傷ついているからといって、誰かの悪口を言うのはできる限り避けましょう。
なぜなら人間の脳というものは、他人への悪口も、『自分への悪口』と受けとってしまうからです。
『脳や潜在意識は、一人称を理解できない』
と、言われています。
『あのひとは最低だ!』と言えば、
『私は最低だ!』と言ったのと同じように、脳は受け取ります。
その瞬間は、溜まっていたものを吐き出したのでスッキリした気分になりますが、家に帰るとその言葉がジワジワと効いてきて、あなたの心をどんどんマイナス方向に引きずりこんでいきます。
そうなると結局、心の傷は言えません。
グチや弱音を聞いてもらうのはありですが、くれぐれも、悪口を言うのはやめましょう。
引っ越す、環境を変える
心が深く傷ついてしまい、どうしても立ち直れそうにない場合は、
『引越しをして、心機一転やり直す』
という方法もあります。
もちろん、誰でもすぐに引越しできるわけではありませんが、どうしてもという場合は、考えてみるのも良いでしょう。
人間は環境が変われば気持ちも切り替わります。
新しい土地、新しい職場に移って、『新しい自分』に生まれ変わって気持ちで新たな一歩を踏み出せば、心の傷を克服することもできるかもしれません。
もちろん、これは最後の手段ともいうべき方法なので、気軽に実行することはできません。
『どうしても心の傷を癒せない。すべてをやり直したい!』
という場合には、引越しや転職を考えてみてください。
悲しみから立ち直るコツ
以上、心の傷を癒す方法をご紹介してきましたが、結局のところ、悲しみからすぐに立ち直るには2つの方法しかないことが分かります。
〇ガマンしないで感情を吐き出す。
〇気分転換する。
この2つのうち、特に大事なのが、『感情を吐き出す』ということです。
ガマンしても、悲しい記憶や心の傷はひどくなることの方が多いです。
時間が経てば忘れることが出来ることもありますが、それまでの間は、何度も何度も同じことを思い出し、考え、傷つき続けてしまいます。
でも、紙に書いたり、グチを聞いてもらったりすれば、そういったネガティブ思考のループを打ち破ることができます。
悲しみから立ち直るには、自分のなかにあるどす黒いものをすべて吐き出してしまうことが一番の早道なのです。
心が傷つく理由
ところで、そもそもひとはどうして傷つくのでしょうか?
ロボットのように、どんな言葉にも傷つかない冷たい心を持っていればむしろラクなのに…と思ったことがあるひとも多いかもしれません。
私も、傷つきやすかった20台の前半ごろはよくそんな風に思っていました。
『心なんてない方が幸せなんじゃないか…?』
と。
でも、今では心をうまくコントロールしさえすれば、いくらでも『前向きで、傷つきにくい心』を作れると分かったので、人生がとてもラクになりましたが(^ω^)
話はそれましたが、人間の心が傷つく理由は、
『自分の価値を否定されたように感じるから』
と、
『拒絶されたから』
です。
ひとはみんな、自分には価値があると思いたいのです。
生きている価値があるし、生きていることを歓迎されていると思いたいという本能があります。
しかし、悪口や批判によってその自信が否定されると、ひとは傷つきます。
特に、『自分の価値を認めて欲しい相手』から自分を否定されると、深く傷つきます。
たとえば、恋人や好きな人など。
『あなたには魅力がない』
『一緒にいても楽しくない』
このような言葉を言われると、自分の価値を否定され、一緒にいることを拒絶された気がして、傷つくのです。
自分には価値がない、大切な人や周囲の人間に歓迎されていない、と感じると、孤独と失望を感じて傷つきます。
また、自分自身がミスを犯してしまい、
『自分はダメな人間だ…』
『なんでこんなに欠点ばかりなんだろう…』
と、自分で自分の価値を否定してしまっても、同じように傷ついてしまいます。
このように『自分には価値がない』と思ってしまったり、受け入れてもらいたい相手から『拒絶』されると、ひとは傷つきます。
子供のころ、親や友達から心無い悪口を浴びせられたり、拒絶され続けた人が傷つきやすい人間になるのは、否定と拒絶を何度も経験してきたために、自分自身の価値を低く感じてしまっているからです。
また、見た目のコンプレックスなどで『自分は醜い』と感じているひとなども、同様に傷つきやすくなります。
同じく、仕事のミスなどで自分の能力の足りなさを実感してしまい、
『なんて自分はダメなんだ…』
と、傷ついてしまうこともあります。
自分自身に対してダメだしを行なうことにより、自分の価値を感じられなくなってしまうからです。
心を強くする心理学テクニック
最後に、傷つきにくい心を作るためのテクニックをいくつかご紹介します。
傷ついてしまったときに傷を癒すことも大切ですが、それ以上に、普段から『傷つきにくいメンタル』を作っておくことも大切です。
ここでは、心を強くする方法をいくつかご紹介します。
鏡の暗示
これは前に紹介した『アファメーション』を、より効果を強くした方法です。
アファメーションは、自分に対して、
『私は心が強い』
『私は明るい』
『私は才能がある』
というように、前向きな言葉を呟いて心を前向きにする方法でしたね?
鏡の暗示は、これを『鏡に向かって』行います。
つまり、鏡に映る自分に向かって暗示をかけるのです。
この方法は、一流のセールスマンや、セミナー講師なども行っている方法で、鏡なしで呟くよりもダイレクトに自分の心に暗示をかけることができます。
〇鏡に映る自分の目を見つめる。
〇笑顔を浮かべ、『私は〇〇だ』と、前向きで断定的な暗示をかける。
(〇〇になりたい~のような、希望を呟くのはダメ)
〇なるべく大きな声で言い、自分の脳に言い聞かせる。
〇言ったあとは、一瞬だけ目を閉じて、鏡に映っていた自分の笑顔と、声を思い出す。
〇これを寝る前と、起きた直後、できれば日中の空いた時間に繰り返す。
(特に朝晩が大事)
アファメーションも同じですが、なぜ寝る前と起きた直後に行うのが効果的なのかというと、『眠い状態』というのはまだ意識が覚醒しきっていないので、暗示が聞きやすくなっているからです。
催眠術師などを見れば分かりますが、『あなたがだんだん眠くなーる』などと言って、半睡眠状態にさせてから、催眠をかけていますよね?
このように、意識がぼーっとしているときは、普段は『そんなことない』『こんなことしても無意味に決まっている…』と思ってしまうようなことも、すんなり受け入れてしまうのです。
鏡の暗示は古くから伝わる有名な自己暗示方法なので、ぜひ試してみてください。
日記で心を浄化
心を強くするのに、日記ほど大切なものはありません。
世の中の成功者のほとんどは、日記をつけています。
なぜなら、日記を書く事でマイナスの感情を吐き出し、心が安定するからです。
それだけでなく、自分のやりたいことや、今日の良かったことなど、ポジティブな言葉を書くことで、それが暗示となって脳に刻みつけられるので、心がどんどん前向きに強くなっていきます。
これもまた、『寝る前』につけることで自分を暗示にかけているのです。
かのアインシュタイン博士などは、
『私の知る限り、成功者の共通点は日記だった』
と、断言しています。
日記を書き、日々、自分の心をメンテナンスすることによって、半年後、1年後には、ちょっとやそっとのことでは傷つかない強い心が出来上がるのです。
運動でメンタル強化
メンタルの強化に必要なことの最後は、
『運動』
です。
『心を鍛えるのに運動が必要なの?』
と、思われるかもしれませんが、必要です。
なぜなら、心というのは体の状態に強く左右されるからです。
さきほど説明したセロトニンを始め、運動することによって精神が強化されることは間違いありません。
たとえば、筋トレです。
筋トレをすると、特に男性の場合はテストステロンと呼ばれる男性ホルモンが大量に分泌されます。
このテストステロンは、まさに男らしさを作るホルモンであり、これが増えると体がガッシリと筋肉質になり、声が太く低くなったりします。
しかしもっとも大きな効果は、精神が男らしくなることです。
自分に自信がつき、ちょっとやそっとのことでは動じなくなります。
世界の一流企業の社長たちのなかに筋トレマニアが多いのも、筋トレをすることで精神が鍛えられることを知っているからだと言われています。
他にも、たとえば水泳やジョギングなどで肺活量が増え、姿勢が良くなれば、呼吸が深くなり心が強くなります。
呼吸と心は深い関係にあるので、呼吸が遅い人はすぐにイライラしたり、落ち込んだりと、心が乱れやすくなり、反対に呼吸が深い人は、常に落ち着いていて堂々としています。
昔の言葉に、
『立派なひとは呼吸が深く長く、ダメな人間は呼吸が浅く短い』
というような意味のものがあります。
これこそまさに、呼吸と精神の関係性を説いた言葉です。
このように、運動することによって精神が強化されることは間違いありません。
スポーツ選手の多くがいつもほがらかで、ニコニコとしているのも、運動によって精神が明るく前向きになっているからです。
ちなみに、不安や恐怖を和らげ幸せな感情を生み出すセロトニンは、太陽の光を浴びると増えると言われています。
早朝やお昼どきに、軽くジョギングしたりする習慣をつければ、精神がどんどん明るくなっていくかもしれませんよ!
まとめ
いかがでしたか?
『傷ついた心を癒す方法』
を、ご紹介しました。
本文でも説明したとおり、傷ついた心を癒すには、
〇感情を吐き出すこと。
〇気分転換すること。
のどちらかが有効です。
なかでも『紙に感情を吐き出す』というのはもっとも手軽にできる方法なので、ぜひ試してみてください!
それでは、また!
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