『小学生のうちの子供に友達がいない…』
『どうも学校の友達に嫌われてるみたい…』
『だけど、どうして嫌われてるのか分からない…』
このような悩みを抱えている親御さん、多いと思います。
小学生といえば、普通は友達に囲まれて毎日楽しく遊びまわっているものですよね?
だけど、どういうわけかうちの子だけが孤立して、仲間はずれにされてる…。
別にイジメというほど深刻なわけではなく、単純に嫌われて避けられているらしい。
その理由は、いったいどのようなものがあるのでしょうか?
そこで今回は、
『小学生で友達に嫌われる子供の特徴と原因』
というお話をしてみたいと思います。
目次
小学生で友達に嫌われる子供の特徴1 暗い
友達に嫌われる子供の特徴としてもっとも多いのが、
『暗い』
ということです。
これは、小学校に限らず集団生活をする上ではかなり孤立しやすい特徴です。
特に、元気いっぱいで毎日みんなではしゃいでいる小学生にとって、暗いクラスメイトというのはかなり嫌われます。
『一緒に遊んでもつまんない』
『話しかけてもつまんない返事しかしない』
という理由で、しだいに避けられてしまいます。
それだけならまだしも、子供というのは無邪気であると同時に残酷なので、一部の攻撃的な子供からイジメの攻撃対象にされてしまうこともあります。
たとえば、『〇〇菌がついた!』などと言って、その子が触ったものをばい菌がついたように扱って、みんなで避けたりする…などというのは、親御さんの世代にも経験があると思います。
このように、暗い子供というのは周囲から避けられたり、嫌われてしまう可能性が非常に高いのです。
仮にイジメの対象にならなかったとしても、やっぱり一緒にいて楽しくないのですから、しだいに誰からも話しかけられなくなり孤立していってしまうことが多いです。
小学生で友達に嫌われる子供の特徴2 コミュニケーション能力が低い
『暗い』というのと似ているようですが、ちょっとだけ違う特徴として、
『コミュニケーション能力が低い』
というものもあります。
これは、たとえば家では明るい子供なのに、学校に行くと大人しくなってしまう子のことです。
この手のタイプは、過保護な家で育った子に多いです。
またはお父さんやお母さんとの仲が良すぎたゆえに、家族以外の人間と話したり遊んだりする経験が少なかった子がなりやすいです。
自分の親としかコミュニケーションを取ったことがないので、他の子供たちとどのように接したらいいか分からず、話しかけられてもうまく答えられなかったりしてしまいます。
自分もクラスの友達と一緒に遊びたいと思っても、『ボクも一緒に遊びたい』と言い出せず、輪の中に入れなくなり孤立していってしまうというパターンもあります。
このタイプの子は、決して根が暗いわけではありませんが、コミュニケーション能力が低いために孤立し、ときには嫌われてしまうのです。
繰り返しますが、子供は『一緒にいて楽しくない子』とは仲良くしてくれません。暗い子やコミュニケーション能力が低い子は、決して本人に悪気があるわけではないのに、孤立してしまいやすいのです。
小学生で友達に嫌われる子供の特徴3 わがまま・自分勝手・乱暴
『暗い』や『コミュニケーション能力が低い』というのは、言ってしまえば本人に悪気はありません。元々の性格や経験不足が原因です。
しかし、3つ目の特徴は違います。
『わがまま・自分勝手・乱暴』
これは、明らかに本人に問題があります。
たとえば、クラスの友達のひとりが楽しく縄跳びで遊んでいるのに『それ私が使うの!』と言って縄跳びを奪い取ってしまったり、みんなで『鬼ごっこしよう!』と言っているのに『私は隠れんぼじゃなきゃ嫌!』と駄々をこねたり。
一番ひどいのが、乱暴な子です。
他の子に対してすぐ手を出す、ちょっとケンカになっただけで叩いたり、ときには物を投げたり…。
これらのタイプの子は当然、嫌われます。
協調性がなく、集団生活のルールが身についていないのですから、孤立してしまうのも必然です。
なかには『ガキ大将』『女ボス』的にグループを作る子もいますが、嫌われて孤立してしまうことも少なくありません。
しかし困ったことに、この手の子は家庭では良い子であったりそれほどわがままでなかったりするので、親が気づけないことも多いです。
また、親自身が自分勝手でわがままだったりすることも多いです。
友達に嫌われる男子の特徴や原因
友達に嫌われる男子に多いのが、
『極度に暗い』
か、
『乱暴』
の2つです。
こちらは、一見すると正反対のように思えますが、実はコインの裏表のような関係です。
心になんらかの問題を抱えた子供が、自分を守るための手段として『他人と関わらないように大人しくしている』か、『力で服従させる』かのどちらかの方法を取っているだけです。
ですので、たとえば中学校までイジメられていた根暗な子が、高校生になったらすさまじい不良になっていた、などというケースもよくある話です。
では、なぜこのような性格になってしまうのかというと、一番多いのは父親が怖い、というケースです。
父親がすぐに怒鳴る、怒る、もしくはいつも不機嫌そうにしている。家のなかにしょっちゅうピリピリした空気が流れる。
このような父親のもとで育つと、その子は他人に怯えるようになります。
そして、その怯えを隠すために、自分を強く見せようと暴力的になったり、もしくは怯えたままひっそりと生きたりするのです。
暴力的な子や暗い子というのは、実は不安でしょうがないのです。
友達に嫌われる女子の特徴や原因
女子に多いのは、わがまま、自分勝手タイプです。
これは、甘やかされて育った子に多いです。
親が愛情を注いであげることは大切ですが、ダメなことはダメとキチンと伝えて叱らないと、子供はどこまでもわがままになります。
しかし、家のなかではわがままを許してもらえても、学校生活ではそうはいきません。
結果、周りの顰蹙を買ってしまってしだいに孤立してしまうのです。
子供にまったく非がない場合もある
しかし、実は子供にまったく非がないのに嫌われたり孤立してしまうこともあります。
それは、
『外見上の問題』
です。
たとえば、すごく太っている、鼻が大きいなどからかわれやすい顔をしている、ハーフなので周囲の子と明らかに違う髪や目の色をしている、などです。
子供というのは、自分たちと違う見た目の子供をすぐにからかったり、イジメたりします。
これは日本の子供だけに限った話ではなく、他の国でも同じです。
ドイツでもフィンランドでも、移民の子供など少数派の子供はイジメられやすいそうです。
前に見たテレビのドキュメンタリー番組では、北欧の国で白人の子供たちが黒人の子供をイジメていました。
子供は無邪気と言いますが、無邪気だからこそ分別がなく、ときに大人以上に残酷になったりするのです。
親の対処法は?
では、親はどう対処すれば良いのでしょうか?
まず、内面的な問題の場合は、家庭環境を改善すると解決することが多いです。
子供の性格というのは、家庭環境の写鏡です。
父親が怖くていつもピリピリしていたり、夫婦仲が悪くてギスギスしていたり、母親がいつもイライラしていたりすると、子供はどんどん暗くなっていきます。
ですので、子供のためにも家庭内の雰囲気を改善できるように努力しましょう。
特に、夫婦仲が悪いと子供は100パーセント影響を受けます。
ベテランの保育士さんや小学校の先生は、子供の顔を見ただけで『昨日、お父さんとお母さんが夫婦げんかしたんだな』と分かるそうです。
暖かく、子供が安心できる家庭を作る努力をしましょう。
そのうえで、ダメな事はダメとキチンと伝えることも大切です。
関連記事『夫婦が仲良しだと子供が幸せに育つ!家庭環境が子供に与える影響は?』
また、暗い性格などはスポーツをするとたいてい明るくなります。
なぜかというと、スポーツをするとドーパミンやセロトニン、テストステロンなど様々な脳内物質やホルモンが分泌されるからです。
スポーツマンになよなよした暗いひとがいないのはそのためです。
また、太り過ぎなどの外見的な理由で孤立している子供の場合は、
『そんなこと気にしちゃダメ』
『あなたはお父さんとお母さんの大切な子よ』
などと、愛情のある言葉をたくさんかけてあげましょう。
人間は自己受容感といって、自分が誰かに受け入れられているという感覚が強いほど明るく幸せになっていきます。
性格が明るくなり、自分の欠点が気にならなくなれば、友達ができる可能性も高くなります。
それでも周囲のからかいがひどすぎる場合は、担任の先生に相談するのも良いでしょう。
一番悪いのは、なにもせずに放っておくことです。
まとめ
いかがでしたか?
『小学生で友達に嫌われる子の特徴と原因』
というお話をしてみました。
小学生で孤立している子は、そのまま何もせずに放っておくと中学、高校になっても孤立している可能性があります。
ひどいときには、そのことがトラウマとなって社会に出てからも周囲とコミュニケーションがうまく取れなくなり、孤立してしまうかもしれません。
ぜひ今のうちに、お子さんのケアをしてあげてください。
そのためにも、まずは原因を突き止めることが一番大事です。
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