『私には友達がいない。私はダメな人間なのかな』
『友達がいないからってバカにされた』
『友達がいないって、そんなに悪いことなの?』
最近、友達がまったくいないひとが増えているようです。
小学校~大学まで、クラスには必ずといって良いほど1人や2人は友達がまったくおらずひとりで休み時間を過ごしているひとがいますし、大人でも『友達ゼロ』のひとは少なくありません。
そんな人たちのことを、一部のひとたちは『かわいそう』『ダメな人間』『孤独な人生』などと哀れんだり、ときにはバカにしたりしてきます。
果たして、友達がいないのはそんなに悪いことなんでしょうか?
今回はそんな、
『友達がいないのは悪いこと?』
というお話をしてみたいと思います。
目次
友達がいないのは悪いこと?
まず最初に、『友達がいないのは悪いことなのか』ということについて私なりの答えを明確にしておくと、
『まったく悪いことではない』
と、断言できます。
これは私だけでなく、おそらく世の中の大多数のひとが同じように考えているのではと思います。
実際、友達がいないひとのことを、周りの人間はほとんど気にしていないことの方が多いです。
しかしなかには友達がいないひとをバカにしたり、『かわいそう…』と見下し半分、同情するひとも少数ながら存在しているので、友達がいないひとはそういうひとの意見ばかりが耳に入ってしまい、バカにされていると感じてしまいがちです。
実際は、ひとは他人についてそれほど興味や関心を持っていません。
自分のことだけで精一杯です。
ですので、友達がいない人に対する大多数の意見は、
『友達がいようといまいと、そんなのは個人の勝手』
だと考えています。
もちろん、他人の考えがわかるはずはないので、あくまでも私の見た『世間の評価』でしかありませんが。
なぜ友達がいないと悪いと言われるのか?
では、なぜ大多数のひとは友達ゼロのひとを気にしていないのに、バカにしたり同情したりするひとがいるのでしょうか?
これには、主に3つのパターンがあります。
〇自分も同じ境遇だったら辛いだろうと余計な同情をしてしまう。
〇友達がいない人間をバカにして優越感に浸りたい。
〇友達がいない人のなかに、一定の割合で性格が悪いひとがいる。
ひとつめの『自分も同じ境遇だったら辛いだろうと余計な同情をしてしまう』というのは、決してバカにしたいわけではないのだけど、ついつい『かわいそう…』と思ってしまう人です。
たとえば、お肉や甘いものっておいしいですよね?
もしくは、ゲームやマンガって好きなひとが多いですよね?
これらの『おいしさ』や『楽しさ』を知っているひとが、もしも『人生で一度もお肉や甘いものを食べたことがないひと』や『ゲームで遊んだりマンガを読んだことがないひと』を見たら、心のなかでついつい『かわいそう…』と思ってしまうこともあるかもしれません。
特に、甘いものが大好きだったり、ゲームが大好きだったりした場合、『親が厳しくてお菓子を食べさせてもらえなかった』『ゲームを買ってもらえなかった』という人間を見ると、
『あんなに良いものを知らないなんて、なんてかわいそうなんだ』と思ってしまいがちです。
でも、実際はその子にとって甘いものを食べなかったり、ゲームをやらない生活は普通なので、別に苦しいとも辛いとも思っていなかったりします。
友達がいないひとに同情するタイプも、これと同じです。
そのひとは友達がいることをとても楽しいと思っているからこそ、そうでないひとを見るとついつい『もし自分が同じ立場だったら…』と考えてしまい、同情してしまうのです。
友達がいない人間をバカにして優越感に浸りたい
反対に、同情ではなく本当に友達がいないひとをバカにするひともいます。
これは、簡単にいえば自分より弱い人間をバカにして優越感に浸りたい人間です。
別に友達がいないからといって劣っているわけでもなんでもありませんが、世の中には昔から『友達がいるのは良い事』という価値観があります。
すると、『なら友達がいないのは良くないこと』という考えも成り立つという強引な考えになり、バカにするのです。
が、こういうひとは結局、他人をバカにしたいという欲求が先にあるだけなので、『友達がいないこと=悪いこと』と本気で思っているわけではないことがほとんどです。
ようは、誰かをバカにできる理由を見つけて攻撃しているだけです。
なぜ他人を攻撃したがるのかというと、劣等感があるからです。
コンプレックスの塊だったり、人生に不満を抱えていたりするとき、ひとは他人を攻撃してかりそめの優越感で自分を慰めたりします。
その証拠に、友達がいない人間をバカにするひとはみんな、喋り方や表情、考え方が幼稚です。劣等感が強いひとは精神が成熟しなくなるので、雰囲気が子供っぽくなるのです。
友達がいない人のなかに、一定の割合で性格が悪いひとがいる
友達がいない人間がバカにされる理由の3つ目は…残念ながら友達がいないひと本人に問題があるパターンです。
『性格が悪い人間が一定数、いる』
友達がいないこと自体はなにも悪くありません。
だけど、友達がいないひとのなかには、
『友達なんていらねーよ!』
『あんなの弱いやつらが群れてるだけだろ?』
などのように、逆に友達がいる人たちをバカにするひともいます。
理由はもちろん、劣等感の裏がえしです。
また、自分で選んで友達がいない人生を歩んでいるひとは良いのですが、なかには『性格が悪いから友達ができないだけ』というひとも多いです。
わがままで自己中だったり、他人の痛みに共感してあげられなかったり、集団生活の輪を乱したり…。
そういうひとが必ず一定数はいるので、他のひとたちは『友達がいない人間は性格悪いのが多い』と思ってしまいがちです。
やがてそのイメージが一人歩きして、
『友達がいない人間=性格が悪い人間』
と、ひとくくりにされてしまうのです。
これは、いわゆるアニメオタクが嫌われる理由とまったく同じです。
アニメも、大人が見ても楽しめるものは山ほどあります。
アニメオタクでも、アニメが好きなだけでその他はちゃんとしているひともたくさんいます。
でも、なかには、
『いつも髪の毛はボサボサ、お風呂に入らない、歯磨きもしない』
『よれよれの服、ニヤニヤした笑い方、上から目線の喋り方』
などの、人に嫌われる特徴をたくさんもったオタクもたくさんいます。
すると、ひとは『アニメオタク=キモイ』と認識してしまい、まるでアニメオタクすべてが身だしなみがだらしなく性格の悪い人間だと思ってしまったりします。
つまり、友達がいない人間がバカにされるのは、友達がいない人間のなかに一定数存在する、性格の悪いひとが原因でもあるのです。
そのせいで、別に友達がいないだけで普通に生きているひとまで、悪い目で見られてしまったりするのです。
孤独なぼっち人間はダメ人生?
ところで、孤独なぼっち人生はダメな人生なのでしょうか?
答えはNOです。
別に、友達がいなかろうが孤独だろうが不幸でもなんでもありません。
自分が幸せで、他人に迷惑をかけていなければどんな生き方をしてもいいはずです。
だけど、ここにひとつ問題があります。
それは、
『本当は友達が欲しいけど、できないから孤独に生きている』
という場合です。
この場合は、言ってしまえば不本意な人生を生きているわけですから、できることなら友達を作る努力をしたほうがいいでしょう。
自分の胸に手を置いて、本当に心から友達がいない方が良いと思っているのか、それとも本当は欲しいのか、確認してみると良いでしょう。
心の底から『友達がいない方が気楽で良い』と思えるようなら、なにも問題はありません。
誰になんと言われようと、自分の生き方を貫けば良いだけです。
まとめ 友達はいてもいなくてもいい
結局、友達がいようといまいと、そんなことは幸福には関係ありません。
自分がどうしたいか、どう生きたいかということだけが重要なのだと思います。
ありきたりな結論ですが、やはりこれが真実なのではないでしょうか?
ただし、もしも本心では友達が欲しいと思っているようなら、下記にに参考になる記事をいくつか紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください!
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